「歳を取れば記憶力が落ちるのは仕方ないこと」と思うは、「カハールの呪い」と呼ばれる勘違いだとされています。
サンティアゴ・ラモニ・カハールさんは、現代の神経科学・神経解剖学の基礎を築いたとされるスペインの神経解剖学者で1906年にノーベル生理学・医学賞を受賞した著名な学者さんです。
そんな勘違いを呼んでしまったのは、著名なカハールさんが「20歳を過ぎると脳細胞は日々死にゆくばかりで、脳細胞は再生しないのだ!」という仮説を1913年に唱えられたことから、「成人の脳は衰え行く一方」なのだと人々は思い込んでしまったそうです。
その後、1998年にスウェーデンの科学者ピータース・エリクソンさんらが、成人以降も新しい脳細胞が誕生し続けていることを発見し、歳を取れば記憶力が落ちるとの「カハールの呪い」が間違いであることを発見されたそうです。
それでも確かに感じる記憶力の低下・・・この正体は、記憶力が低下しているのではなく、記憶を思い出す速度「想起力」が低下していることが分かったそうです。
また、年齢を重ねることは、多くの記憶を抱えていることでもあり、その中のひとつを見つけ出すことに時間が掛かるのは必然ともいえ、且つ、「見聞きしたことを短期記憶として保存し、その中から重要なものだけを長期記憶に回す」記憶のメカニズムにも関係があり、経験により新鮮な刺激として感じ得ぬことには「長期記憶する価値がない」と脳が取捨選択をして判断されるためだそうです。
フムフム・・・つまりは、幾つになっても物事に対する関心・興味を失わずに新鮮な刺激を受け続けることは、「カハールの呪い」を自ら解くことでもあり、記憶の引き出しを開け閉めすることを繰り返すことで想起力の低下をも防ぐことが出来るのかと思うのでした。
毎日が初めての事ばかりで新鮮であり続けた日々の記憶がハッキリ残っているのに、昨夜の晩御飯が思い出せない理由が、これで少し解明された気になっていました。
ギターを弾いて新しい曲を覚える時、ギターそのものが弾けなかった幼き頃に覚えた曲やフレーズが未だに弾けて、つい数か月前に覚えて弾けるようになっていた曲が、しばらく時間が経つと「へっ・・・」って程に記憶の欠落状況を起こして弾けなくなるのは、出来た振りをして自己満足に至る新鮮な刺激の欠乏なのだと思い至りました。
PhoTones Works #5940 / TAKUMA KIMURA
自宅練習では「完璧!」と思って自信満々でスタジオで弾くと
ナヌ?っていう程に弾けなくなったりしてナデ?・・・と思うことが多々ありました。
その都度、自己嫌悪に苛まれていたのですが、それこそが「カハールの呪い」。
短期記憶から長期記憶化を図るために、
新鮮な刺激の体感とするための知恵の欠乏を補い、
記憶を身体動作へと伝達させる新鮮な切っ掛けが必要だったのだと・・・
そんな話しをスタジオ後の反省会でメンバーに伝えると、
カハールの呪いってことよりも、単純に指が短いから・・・と・・・
黒い感情が忘れ難いのは、新鮮な刺激を受けて、
自己防衛本能をくすぐる長期記憶化を果たしやすいものだからなのでしょうか。
いかんいかん・・・と、メンバー各位の新鮮な刺激を求め始める自分がいました。
The fresh stimulation is important.
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なぜか寂しいだけ・・・
そこには人生の無常が溢れ出すように思えるとです。
なぜか髪シイタケ・・・
そこには人生のカオスが溢れ出すように思えるとです。
ちなみに子供じゃないので椎茸は好きだとです・・・ぷるん。
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