女性の労働人口アップよりも、女性の「ライフキャリア」の質を高めることが重要! | Career Doctor野津卓也の「賢者のキャリア」

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《自分らしさ》を活かして、社会に価値を提供し続けられる「ライフキャリア構築」のヒントを紹介しています

日本経済新聞7月13日付の朝刊で、内閣府が公表した
2011年版の「子ども・子育て白書」の記事が掲載されて
いました。

2012年の労働力人口の推計は6426万人。このまま少子高齢化
が進むと、30年には13%減の5584万人、50年には同34%減の
4328万人まで減少する見通し。

これに対して、労働力人口を確保するには、日本女性の労働力率
を高めていくことは必須の状況であり、

厚生労労働省と総務省によると、35歳~39歳の女性労働力率は
10年で66,2%で、09年比0.7%増えて過去最高を更新した。

この結果に、仕事と家事や育児の両立が少しずつ進みつつある、と
コメントしています。

この上昇には、旦那さまのリストラ等で、止む無く働くことに
なった理由も多くあるような気がします。

私も、大学で「男女共同参画推進支援」について、研究し支援を
していますので、今後日本の労働力率を高めるには、女性の
社会において活躍できる環境を整えていくことは必須であると考えています。


しかし、ここで重要なのは、単なる労働力を上げる
だけでなく、女性の自分らしさと活かした、社会に役に立つ仕事を継続的に創造しする「ライフキャリア」について考えて行く必要があるのではないか、ということです。


産業構造が変化していく中で、20世紀型の企業モデルから
脱皮できないと、日本のGNPは中国に抜かれ、今後はどんどん
低下していけば、一般企業の給料も上がっていかない時代に
なりました。


これでは、多くの場合旦那さまだけの給料では
やっていけず、女性も自立して、旦那さまの給料に頼らない前向きな「ライフキャリア」を構築していく必要があると考えます。

おそらく、これから「専業主婦」は、死語になるかも
しれません。


実は、拙著「キャリアノートで会社を辞めても一生困らない
人になる」の読者やキャリアカウンセリングの依頼も、特に独身の
女性の方が多く、晩婚化が進む中で、自身のキャリアについて
高い問題意識があることが分かりました。

私が従事している就労センターでも、旦那さまが
急なリストラや給料の減額で、奥さまも仕事をしなければ
ならなくなった相談が数多くあります。

しかし、女性の場合の多くは、キャリアが一旦出産、子育て等で
途絶えてしまうと、仕事に復帰しようとしても不本意ながら、
派遣やパートしかない場合が多いです。

女性も長期的なスパンで「ライフキャリア」を構築しながら、
アイデンティティを活かした仕事を継続的に実践していく
時代がやってきてきたと考えます。



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