私は今2回生なんですけど、もう就活のことが頭がいっぱいです!!
正直1、2年後の今頃どうなっているのかが不安でたまりません。
低学年のうちに経験しておくべきこと(やるべきこと)というのはあるのでしょうか??
教えてください!! (タムタムさん)
就職活動をするにあたり、何百社と受けなければならず、時間的にも、スタミナ的にも、気分的にも
内定が決まるまで持ちこたえなければならないのですが、これができるかどうか、
途中で折れてしまうのではないかと考えてしまい、とても自信がありません。
何か対策はあるでしょうか。(Kさん)
1つの企業に何週間か行ったり、1日1企業で4社ほど訪問するインターンシップが3年の夏休みに
行われるのですが、やはりできるだけ行ってみた方が、面接の際などに話題にできたりして
有利なのでしょうか?
もし参加するとしたら、どちらの方がいいのでしょうか? (まゆちんさん)
今回は、就活始める前の方たちからの質問が増えてきたので、ちょっとまとめてお答えしようと
思います。
さて、先輩達の就活を見ていると、確かに準備不足での失敗例もたくさんあるし、
今更あわててもどうしようもないことで悩んだりもしているね。
就活の準備としては、日々積み重ねていかなければいけないこと・時間のかかることもあれば、
時間かけなくても努力で克服できること・それほど時間をかけなくても大丈夫なこともあります。
まゆちんさんの質問にあった「インターンシップ」という企業体験は、主に4年制だと3年次の
夏休みに行なわれることが多いね。
学校によっては単位をもらえたりするので、希望の業種や職種を体験できるならとても有意義な
経験になるでしょう。
まゆちんさんの場合は「1社をじっくりというのと、1日で数社まわるというのとどちらがいいか」
というご質問もあるけど、それはとにかく内容次第ですね。
インターンシップにも受け入れ側の体制によって、単なる労働力として扱われたり、
逆に完全なお客様として企業の本当の姿が見えなかったりします。
1社で数週間行った場合に、やりたい仕事でなおかついろいろと体験させてくれるプログラムで
あればぜひ行った方がいいですし、そうでないならいくつもの会社の中身を垣間見れるプログラムの
方が良いでしょう。
市役所などの公的機関でのインターンシップを数多く見ていますが、あまりお勧めできません。
なぜなら地域貢献というレベルでの「お付き合いインターン」がほとんどで、ある学生は一週間
毎日街頭でのチラシ配布なんてのもあったくらいです。そうじゃない場合も多いでしょうが、
受け入れ側の熱意をあまり感じないケースが大半でした。
地元密着型企業もそういった例が多いですね。
とにかく「働くということ」が実感できるのは非常に貴重な体験なので、内容を良く調べた上で
参加をお勧めします。
それが就活の際に有利に働くかどうかと言えば、大したアドバンテージにはなりませんが、
インターンシップをした会社から誘われるというケースはしばしばありますね。
中小やベンチャー、そして不人気業界の企業の中には、このインターンシップをうまく新卒採用に
利用している会社もあります。本来の目的とはかけ離れているかもしれませんが、
とにかく就活のひとつのチャンスにもなるのは確かです。
ただ、それはひとつの側面ととらえていただいて、本質は「体験し、学ぶ」という観点を忘れないで
くださいね。
さて2年生のたむたむさんや3年生のKさんは、就活する前から不安で不安でたまらないようです
。真剣に考え、そして悩むことは大切ですが、不安のままでいても何も前進しません。
常に前向きな気持ちが、素敵な道を開いていくものです。
低学年のうちに何をすればいいのか?基本は「人間力のアップと自分発見」ですね。
1) 自分という存在を客観的に知ろう
人間は意味なく生まれてきていないと思うのです。
だからこそ自分の存在価値とか力を発揮する場所があるはずだし、それを発見する努力は惜しまない
ことです。
就活では「自己分析」と言われているものですが、就活になってあわてて始めて、
そこから悩み出し迷路に突入という例が多発しています。
今から頭に入れておいて欲しいことです。
コツとしては、身近な他人に聞いてみるとか、客観的に判断してくれるテストなども参考に
することですね。
2) イメージとのギャップを埋めよう
「やってみたい仕事」とか「素敵な業界・職種」という基準から仕事探しをすることは悪いこと
ではないのですが、大体において今目の前にある「派手で有名な仕事」に落ち着いてしまいます。
「大企業」「マスコミ」といったようなキーワードですね。
ただ、皆さんが知っている仕事のほとんどがテレビでCMをやるような企業。でも一般消費者を
お客様としない会社や業界はたくさんあるわけで、もっともっとたくさんの仕事の「存在」を知る
べきです。
自分の勝手なイメージや狭い視野を変えていきましょう。
3) 学生という特権を最大限に使おう!
学生にあって社会人にないもの。それは「時間」です。確かに勉学も大変ですが、
会社員ほどには時間で縛られないし、長い夏休みや春休みも取れます。
就活のことばかりを考えるのではなく、様々な体験をしてみましょう。
留学やボランティア、先ほどのインターンシップ、そして面白そうなアルバイト等々。
その行動そのものを評価される時代ではありませんが、取り組み次第で大きく成長することが
可能です。
学生だと失敗や路線変更など様々なリセットボタンが容易に押せるので、
どんどんチャレンジしてください。
行ってみたいところ、やってみたいことがあればぜひ今のうちに!
4) 人脈を作る
人との出会いを大切にしていくと、将来思いがけない広がりができたりします。
日経新聞の社長さんの交遊録あたりを見ていても、大学生時代の仲間がそれぞれ企業の中心と
なって別なつながりができているケースが多いですね。
何となく作る人脈ではなく、意図して作っていくことも大切かもしれません。
様々な分野に人脈をつくることができればベストですね。学生のうちではできないかもしれませんが、
逆に学生だから社長に会えたりする場合も少なくないので、常に「人脈作り」というものは意識して
いてください。
そういえば、最近の「就活勝ち組」はユニークな名刺を持ってます!
5) 思いや行動を書き留めていく
様々な気付きや教訓、そして状況・結果などを簡単でいいので記録に残しておきましょう。
後々の貴重な財産になります。
ちなみにボクは筆不精だけど、ブログを書くことによって、他人が毎日見ているという緊張感もあり、
悪くても3日に1回は書いています。
記録の方法は自分に合わせていろいろありますよ。
さて、長くなってしまいましたがKさんの悩みは「就活体力」
これは結構大切で、昔人気番組だった「アメリカ横断ウルトラクイズ」のキャッチーコピーが
そのまま使えます。(もうみなさんは知らないだろうな~)
「気力!体力!時の運!」
何百社も回らないけどね・・・。まあ説明会に実際行くのは多くても30社~40社くらいが
限界でしょう。1日2社くらいにしておかないと訳わからなくなりますから。
情報は収集して、自分のこだわりを考慮してある程度業種や職種を絞っていく作業を
まずはしていきましょう。
体力を維持するためには、
* 朝型人間に自分を変えていく ⇒ 夜更かしせず、ビジネスマンのように朝起きる習慣をつける
* 休みのときは体を動かす ⇒ できれば毎日少しずつでいいのですが、
少なくとも週末は軽く運動しましょう。汗を流すことで気分転換にもなります。
* 予防接種をする ⇒ インフルエンザで倒れる就活生続出です。これは自己投資として
必ずしてください。企業はあなたに合わせてくれませんから。
でも一番大切なのは「本人のやる気と気力!」ですよ。誰がアドバイスしたって、
行動するのは本人です。
不安だけで何も行動しない。チャレンジしない。それでは幸運はやってきません。
何か元気になれるもの、例えば誰かの「言葉」とか「写真」とか「音楽」でも何でもいいので、
毎日起きたときと寝る前に読んだり見たりしてみてください。
新たな気持ちでチャレンジできるようにね!