ホテル業界は相変わらずの人気です。
特に女性を中心として、ホテルへのエントリーは毎年殺到しています。
ホテルにもいろいろあって、誰もが知っている名門ホテルから、リゾートホテル、
価格勝負のビジネスホテル、果てはファッションホテル?まで様々な会社が新卒採用をしています。
最初から「とにかく何でも絶対ホテル業界!!」という方も多くて、それはそれで根性あるなと思いますが、
人気業界を志望する方はそれなりの準備と覚悟がないと、その業界どころか内定がひとつも取れないという状況に陥りやすいので気をつけて欲しいのです。
以前、大盛況のホテル業界セミナーで講師を良くやりましたが、そこでたくさんの支配人や
採用マネジャーなどと知り合うことができました。
彼らにいろいろ聞いてみると、予想以上に求めるスキルが高いなと思わされましたね。
まず、面接までたどり着く前に、説明会の段階でセレクトしているホテルが実在するということ。
説明会に参加するために、例えばホテルなどの会場へ出かけますよね。
その時に、説明会だからという安易な気持ちで行くとアウトです。
①受付までの歩き方や身だしなみなどをチェックしている
②受付での対応で既にセレクトしている
③説明会での聞き方などもチェックが入っている
一流ホテルのサービスをこなすには、気合と根性だけでは無理なのです。
練習してどうにかなる部分と、練習したり口で教えてもらってもどうにもならない部分があるんですね。
そういった細かい気配りや立ち居振る舞いは、入社してから覚えるのではなく、すでに身に付いていて欲しいスキルというわけ。
だからこそ、受付までの様子や身だしなみ、受付での対応で厳しいチェックが入るのです。
例えば、こういうケースがアウトでした。
*歩く姿勢が悪い
*コートを着たままでやってきた
*服がしわだらけ
*メイクが濃い
*髪の毛が邪魔になっている(頭を下げるとバサッと落ちる等)
*挨拶が暗い
*笑顔がない
*履歴書を提出する時に封筒のままや、折ったままで出した
*履歴書を逆さまで出した(相手が読みにくい)
他にもいくつかありますが、こんな単純なことに気を配れないばっかりに、説明会の時点でアウトです。
受付では履歴書を3ヶ所に分けて置いたそうです。(あるホテルの話)
1)なかなか感じの良さそうな人
2)まあまあ普通の人
3)きっと採用されない人
どうですか?
これから説明を聞いて頑張ろうって時に、実はもう結果が決まっているって悲しくないですか?
実際には面接をしてみると印象の良くなる人もいますが、やはり普段の姿が一番わかりやすくて、こういったさりげない行動に本質が出たりします。
ホテルマンはそのあたりを見逃しませんね。
さて、面接となればこういった部分はもっと厳しくなります。
身だしなみは完璧が当たり前で、そこに臨機応変な対応と知識、そして英会話力が問われます。
説明会でのNGポイントを見て「ああ、私はやばいな・・・」と思ったら迷わず業界を変えましょう。
外食産業などの接客業を見ていても思いますが、経験が長いからといてスキルが高いわけではありません。
サービス業で上に立てる人は、プロ野球選手が圧倒的に野球がうまいのと同様で、相当なポテンシャルを最初から持っている気がします。
努力してそこまできたのではなく、素質の上に人一倍の努力がONされてトップクラスになれるのだと思います。多くのホテルマンに出会うとそう強く感じます。
努力に勝る天才なしと言われますが、人気業界においては「天才が努力してやってくる」ので非常に狭き門です。心してチャレンジしてくださいね!