自分をもっと知らないと、面接どころか仕事選びもうまくいきません。多くの人が「自己分析」を
自分だけでやっちゃってますが、それでは本当の姿が見えなかったりします。
就職活動という視点から見た「仕事」には、いくつかの種類があります。
1)やりたい、興味ある仕事
2)経歴・経験とか、専攻とかからくる、やれそうな仕事
3)跡継ぎなど、やらなければいけない仕事
4)能力や適性から見た、やらせたい仕事
1)の「やりたい仕事」と4)の「やらせたい仕事」が
一致していると比較的うまくいきますが、たいていのケースは
「やりたい仕事」という観点からの業種・職種選びがほとんど。
だから、適性として合わない人がたくさん出てしまい、
なかなか採用されない。またされてもミスマッチで辞めてしまう。こうなりがちです。
就職活動においては、確かにやる気と根性のような情熱が
とても必要です。就活生には「ビジョンとパッションがない
人に成功なし」と言っています。
ただ、自己分析をしたり、業界や職種を探すにあたっては、
いかに冷静になれるかが大切なのです。
a)客観的に見た自分の性格はどんなもの?
b)過去の成功事例と失敗事例をできるだけ多く抽出
c)性格研究や事例研究から、成功パターンの仮説をする
d)自分がやりたい仕事が、自分の成功事例を活かせそうな
ものかどうかを判断する
e)その他に、自分を活かせそうな業界や職種がないか探す
デキる面接官は、自社の成功事例に当てはめて判断します。
例えば一昨年入社したA君は今では社内のスーパースター。
となると、彼と良く似た就活生がきたら「即採用!」と
なるわけ。一般的に優秀と言われている人材ばかり取って
いてもミスマッチは止まりません。
会社にもそれぞれ個性があるわけで、野球にポジションがある
ように、ぴったりの位置が見つかれば光り輝ける可能性が
高いのです。そういった人を探しているわけですね。
やりたい仕事と適性が合っていればそれは簡単な話ですが、
そこまで分析するのが簡単そうで難しい。
また、大学の専攻から職業に結びつけるのは簡単なのですが、理系はその傾向が強いとはいえ、
文系となると企業側はあまり学部学科を気にしていないものです。
一度まっさらな自分に戻ってみて、
まずは自分を知ることからはじめてみましょう。
ただし、自己分析を自分でやるのではなく、他人に
してもらうことが大切。
親、兄弟姉妹、親戚、友人、先輩後輩、バイトの店長、
いろんな方に「私ってどんな人だと思いますか?」って
聞いてみてください。
自分だけが知らない自分を発見できたりして、うれしかったり
驚いたり、時にはむかついたりするけど、とにかく冷静に
話を聞いてまとめてみてください。
そしてやりたい仕事にぴったりの人材なのか?をちょっと
判断してほしい。経験が浅いと難しい作業かもしれませんが
やらないよりは、やったほうが良いですからね。
中途採用の場合は、実際に仕事をしてきたので新卒よりも
仕事へのマッチングは判断しやすいでしょう。
前職が合うとか合わないとかはわかりますよね。そういった経験を踏まえて、
次にどの仕事をするのか?業種(業界)を替えるべきか、職種を替えるべきか、
それとも両方替えるのがベストか、ということを考えてください。
仕事選びには情熱が大切ですが、自己分析においては「冷静さ」と「客観性」が重要ですね。