伊東市は伊豆半島の東にあるため、伊東とう名がついたんだと思います。

 

熱海、湯河原から伊豆半島を下って伊豆急下田までには本当にたくさんの温泉地があり、主に東京や神奈川など関東圏からのお客さんをターゲットにしているというか、そこからのお客さんが多いんだと思います。理由は近いから、便利だから。(コロナ禍の今のこの時期は別の話です。)

 

もし私が伊東で温泉をやっていたら、新幹線が止まる熱海ではなく電車を乗り換えてでもいかにして伊東まで来てもらうか、どういう特色を打ち出すか、ということに腐心することだと思います。でも、東京駅から踊り子に乗れば伊東でも、さらに終点の伊豆急下田までも乗り換えなしで行けます。東京駅から伊東までは約1時間半。手前の熱海ではなく、終点の伊豆急下田、もしくはその他の駅ではなくどうやって伊東で降りてもらうか。(特に伊東に強い思い入れがあるわけではありません。ただの例として取り上げさせてもらっています。)

 

ここでちょっと視点を変えてみると、東京駅から京都へはのぞみで2時間10分で行けます。さらには、羽田から飛行機にのって札幌はどれくらいでしょうか。(札幌は空港から市街地までが遠いのでその点も考慮する必要あり?)、じゃあ福岡までは?福岡は世界の都市でも数番目に空港から市内中心地までが違い非常に利便性の高い街です。

 

ここで言いたいのは、もし私が伊東で温泉をやっていたとしたら、熱海の旅館や下田のホテルを目の敵にするのではなく、京都へ行くお客にどうやって自分の旅館に目をとめてもらうか、北海道に旅行で行くよりも伊東の温泉に来た方がいいんだということをどうやって打ち出すか、という点が大切なんじゃないか、と思いました。

 

自分の商売でも同じ。車に取付ける商品を販売していますが、もしかしたらお客様はご家族旅行とパーツ購入で悩まれているかもしれません。ご家族での外食とパーツ購入でいろいろとご検討いただいているかもしれません。

 

Think out of the box で広い視野にたって物事をとらえないと、知らないうちになんだか分からないことになり、自社の都合ばかりを優先させてしまうことになってしまうんじゃないかと思うんです。柳井さんがおっしゃるように、不安ではなく危機感をもって仕事に臨まないと大変なことになってしまうと思うんです。

 

早く気兼ねなく温泉に行ける状況になってほしいとも思っています。