全身一糸まとわぬ裸で目をつぶる、風呂ほど人が無警戒になりリラックスできる環境を他に知りません。なかでも温泉は最高なのですが、どうにもこうにも「入り溜め」というようなことは当然できず、いかに最高の風呂でも出た瞬間にその気持ちよさからは断絶されてしまう、なんとも刹那的なものだと思っています。

 

入りすぎればのぼせる、あったかくしないと湯冷めするという、なんとも大変な面もあり、特に夏場の風呂も最高なんですが、出ればすぐに汗をかき、そればっかりはどうしようもない。昼間にいくら長湯をしても、その日の夜にはまた入りたくなる。なんとも悩ましい。だからこそ、小山薫堂さんが提唱するような湯道という考え方なんかも出てくるんだろうと思います。

 

ふとしたことがきっかけで、戦後の日本に興味を持つようになりました。大げさなものではないんですが、読みやすい本を2冊程読んだ程度です。ただ、まがりなりにもアメリカから商材を輸入して販売する仕事をさせていただいている身としては、その経緯に興味をもち、少しでも理解を深める努力をすることは最低限必要だろうと思うようにもなりました。

 

今自分が仕事としてやっていることはどうなのか。どういう意味を持っているのか。視点を変えて、よりよいものにできるように努力を続けていきたいと考えています。