感染者数の拡大がニュースになっていますが、巣鴨商店街では屋台が出てそれなりの人でにぎわってるようだから当たり前でしょう。外山和彦さんがしばらく前に指摘された通り、またいろんな人が言ってるように感染者数ではなく死者数で見るべきというのはそうなんだと思います。

 

武漢の4日で建設する病院ニュースは春節の前後だったと思うので1月後半か2月前半だったでしょうか。Twitter で見ていて、ユンボ好きの甥っ子に見せたいな、すごいなー、という「ネタ」として私は見ていました。中国の取引先があり、毎月コンテナを仕入れていることもあり「そっち大丈夫?」というスカイプは送っていました。先方の一人の社員とは家族ぐるみで会うこともあり、これまでに中国に出張に行った時も夜中に空港に迎えに来てくれる、朝5時でも空港まで送ってくれるや日本に来た時も付き合いがあり仕事を越えたつながりもあるので「娘さん大丈夫かな」とか、ニュースよりも少し「真剣に」心配はしていました。Twitter でダルビシュさんが日本からの取材を断った、とあったのは1月下旬とかだったと思います。正直「何をそこまで」と思いっきり思っていました。

 

文字通り、毎週末東京に行く生活をこの3年程送っています。1月末は東京から盛岡、2月は福岡・熊本・東京、それ以外の週も東京。やっぱり人が多いところに行って、どんな車が走ってるかとか、そこにいて自分が感じることって非常に大切なんではないか、と思っています。住んでる人に比べればアレですけど、2月のある時点でいつも行くパン屋さんが陳列してあるパンをすべてあらかじめ袋に入れるようになりました。空港ラウンジから味噌汁や担々麺スープやパンが消えました。ANAは毛布無し、機内誌なしという状態になりました。(JALは特に変更なく、毛布もあり、機内誌も各座席のシートポケットにあり)年間少なくとも120回は飛行機に乗る生活を5年以上続けていますが、2/8に乗った小松発羽田行きは私の記憶の限り、これまで乗ったどの飛行機よりも空いていて、小松空港の駐車場の車の数は少なかったです。それでも、私に危機感はありませんでした。正直言って全くなかったです。

 

ネタ的に Twitter を見る頻度が増え、Facebook/Instagram はほとんど見なくなりました。2月下旬の安倍首相の会見は会社にいる時ヤフーニュースで見て社員と「全国学校休校って前代未聞だね」と話していました。予定していた3月の展示会イベントの中止連絡が来るようになったのは2月中旬あたりからだったと思います。「主催者がはっきり分かるイベントは何かあった時に責任が取れないから中止はやむを得ないだろうな」と受け取っていました。会社も人が減って大変な時だったので、中止で助かったという面もありました。「返金不可」のホテル予約も全額戻していただけました。

 

3月も1週目、2週目の週末は東京に行くなかで、福井県で初の感染者が出て名前も新聞に載りました。「小松空港から2回東京出張に行った」という報道があり、まったく同じルートやな、と。何かあったらこうやって新聞に載るんだ、というのは頭にすっと入りました。ただ、2月後半、3月前半のタイミングでは飲食店を応援しないと、くらいの気持ちを勝手に持っていて、行きつけの店もない癖に何店かは行きました。東京の鮨屋は苦戦していて、福井の鮨屋は満席でした。

 

そうこうしてるうちに、感染しても無症状の人もいる、無症状のまま他人にうつすことも充分ある、ということを理解しました。私なんかよりもはるかに飛行機に乗っている、文字通り1カ月4週間のうち3週間は海外出張に行っている世界的アパレル会社で国際税務を担当している人と10年以上仲良くしていて、携帯のテキストメッセージでたまにやりとりします。海外出張は自己判断で、という2月あたりの話しから、2月のニューヨーク出張から戻って以来、会社の会食ゼロ、もちろん海外出張もゼロというトーンに変わってきたのが3月。3月29日に連絡を取った時はあきらかに私よりも新型コロナウイルスに対して危機感を持っているのがすぐに分かりました。

 

「あれ、俺やばいんじゃね?」と思ったのはそのあたりです。

 

先週は元々家の用事があったので、今年に入って初めて週末をこっちで過ごし、今週末も福井にいます。正直、3つの密さえ避ければ特に問題ないと思っています。でも換気してるって言っても飛行機って大丈夫なのか、電車は密室でしょ、そもそも何が何でも移動する必要あるのか、と考えると「今行かないといけない必要」はありません。東京に行っていれば、いろんな場所にいけば仕事につながるネタを考えられるのか、と言われればわかりません。

 

BCGワクチンがコロナに効く、とかいろんな Tweet を見ていますが、興味がないので自分で調べようとは思いません。給付に関しても興味がないのでニュースすら見ません。各国民によびかける海外の首脳がかっこよく見えるというミーハー的な気持ちから彼らをフォローし始めました、くだらないのは分かっています。

 

この程度で仕事がダメになるようじゃ自力が足りないってことだ、と思って仕事には取り組んでいます。いい時があれば悪い時があり、今はそれがいつ終わるか分からない。だからいつ悪い時がきても大丈夫なように、いい時に準備をしておくというのはいろんな本に書かれていて、たくさんの偉い人が言っています。松下幸之助さんとか。

 

・緊急事態宣言が出ても外国のように外出に罰則を与えることはできず「要請」どまり
・新型コロナが終焉したあかつきにはあれをしたい、これをしたいという意思を持ち、準備を始める

 

仕事がなくなり収入が減る、子供がいてお昼の食事もつくらないとならず、家の電気代・水道代もかさむ、というのは確かに切実な問題です。それも昨日、友人からの話を聞いて初めて実感しました。確かに、政治の力で補償内容を決め、「だから一定期間お店を閉めて下さい」ってのは大切なんだな、と分かりました。じゃあ、Twitter で国から口座にいくら振り込まれました!本当感謝しかありません!という国と日本の違いは?そこにもあまり興味がないのでそれ以上調べていません。

 

とにかく、当たり前のことですが自分で情報を入手し、自分の頭で考えて最悪の事態にそなえることが必要という当たり前のことに帰結します。うがい、手洗いの徹底、3つの密を避ける、たくさん食べてよく寝る。時間の使い方を変え、今しかできないことをする。あとになって「あの時あれもやった、これもできた」と言えるようにピンチをチャンスに変える。

 

他責にせずに、常に明日は我が身と捉えて責任ある行動をとる、しかないんだと思います。