毎年10月の終わりから11月のあたまにかけて、アメリカのラスベガスでSEMAショーという展示会があります。車に取り付けるパーツのイベントなんですが、かの国アメリカは皆さんご存じの通り自動車大国でそれに関連するマーケットも非常に大きいんですね。車関係も世界中でいろんな展示会があると思うんですが、間違いなく世界最大級の規模で日本からもたくさんの人が毎年行っています。
https://www.semashow.com/the-sema-show
HISが毎年ツアーも組んでいます。
んじゃ、何しにわざわざラスベガスまで行くかということですが、一時期JAL が直行便を出していましたが今はもうありません。ロスなり、サンフランシスコなり、サンディエゴなり、どこかを経由して乗り継ぎ、レンタカー等で皆さん行くわけです。それなりに時間もかかりますよね。非常に個人的な考えですが、車業界の人が商売のタネを探しにこのSEMAショーに行くというのはかなり難しいと思います。というか、日本ですぐに儲かる商品・商売のタネはSEMAショーでは見つからないと個人的に思っています。理由は
・(当たり前ですが)文化が違う
・(当たり前ですが)交通法規が違う
・すでに現地法人、または日本に代理店がいるメーカーが多い
・海外展開を考えていないメーカーもいる
・このイベントは出展料も高く、何十年も継続して出展している会社からいいブースを割り当てられる
・したがって、これから売り出す新興メーカーにとっては費用的にも出展ハードルが高く、出展できた場合も人通りが少ない
ブースを割り当てられるため会場では見つけにくい(もちろんweb広告メニュー等も豊富にありますがさらに出展コストがあがる)
あくまでも個人的な意見です。
じゃあ、行く意味はないのかというと決してそうではないと思います。私の場合は各メーカーとのミーティングで丸2日ほどかかるので、毎年2日で行っていたところ今回は3日間行きます。目的は「感じる」こと。東京モーターショーはじめ、あらゆる展示会が地盤沈下らしいですがインスタで写真をみても「感じる」ことはできないんじゃないでしょうか。やっぱり会場の雰囲気、なぜその商品が展示されているのかを考えたり、何台もの車に共通する雰囲気や商品は会場に行かないと分からないと思います。お気に入りの記者さんがいて、その人のフィルターを通したもので十分、という人はいいでしょうが自分の目で見て感じたい、という方はやはり会場に行かないと無理でしょう。「感じ」たことがその場ですぐに商売につながることもあれば、数か月後、数年後のふとした瞬間につながってそれが何かを生み出すきっかけになるかも知れません。私の場合、今までに何回かそういうことはありました。
だから東京モーターショーも行きますし、SEMAショーも「感じる」時間のために1日確保してみました。
では、来週ラスベガスですれ違った方は是非ご挨拶させて下さい。
Viva Las Vegas!