ボルボは北欧の石畳の道を快適に走れる車を作ることはできないか、また冬の雪・アイスバーンの過酷な天候にも耐えられる車を作ることはできないか、というところからスタートしたと聞きました。また、最終的には人間の安全を守るということを最優先にして、今では世界標準になっている3点固定式シートベルトの開発もボルボです。

 

今の季節は白夜で日の出が朝4時、日の入りは夜11時くらいですがこれが冬になると1日の日照時間は5時間ほどだということです。いかに夏をエンジョイするか、というところから生産性をあげ GDPは日本の約1.5倍。1000万人の総人口で世界に立ち向かっていくか、というところから Diversity で女性の躍進や機能低下者の雇用にも非常に積極的に取り組んでいる。

 

また印象的だったのが、詳細の計画を明確に立て、それを謳っているところでした。2020年までに人間を殺さない車をつくる、というボルボ。つい先日社長交代を発表した IKEA。(創業者はまだご健在で、3人の息子さんがいるにも関わらず今回の新社長も身内ではない)

 

いろいろ教えていただいたことをしっかりと消化しながら、社員にとっての、お客様にとっての、また私にとっての幸せとは何かをしっかりと考えて、また実行していきたいと思います。

 

あれだけ過酷な冬がありながらも、あれがないこれがないとないものねだりをするのではなく、自分たちに何があるのか、何ができるのかという視点で置かれている環境と真剣に向き合いながら弱みさえも強みに変え、さらにそれを研ぎ澄まして世界レベルに昇華させる。そこに日本的な努力・根性はあまり見られない。また、アメリカのような超合理主義だけではなく、思いやりという意味の「OMTANKE」という言葉があるようにアナログ的な要素も残している。人口が少ないから女性も機能低下者も働けるようにして、結果的に税金をもらう人ではなく払う人を増やせるよう転職時を含めた教育プログラムの充実には国をあげて取り組んでいる。

 

私が解釈したスウェーデンという国は、そんな素敵な国でした。日本からの直行便はありませんが、是非また行ける機会をつくりたいですし海外支店の拠点の一つとして真剣に考えてみたいと思っています。

 

大変お世話になった関係者の方、1週間誠にありがとうございました。