新潟のなかの故郷
新潟が好きでずっと新潟で暮らしてるんだけど、そのわりに自分が書く物語には「故郷を捨てる」というモチーフがよく出てくるよね、という指摘を受けた。
それはたぶん、新潟県の中でも別の市町村に引っ越すことが何回かあったので、その経験から生まれたものなのだと思う。
だから僕が描く学園漫画の中で、転校のエピソードがよく出てくるのがまさにリアルなんだよね。そしてそれと同じ感覚が学園もの以外を作るときにもある。
考えてみると、そもそも新潟が好きというのが前提で。新潟県が世界の全てだと思ってるので(本当か?)その中で引っ越すことが自分にとって大きな意味を持っているのかもしれない。
新潟県に対しては、地元!という気持ちと、いろいろな市町村があってオーバーに言えばそれぞれが別の国!という気持ちの両方がある。
逆に、他の都道府県の中の市町村の違いとかあまりよく分からないし。新潟に対する解像度だけが高い、、、
ほんの少しでも遠くへ移ることは故郷から離れることだという感覚が強いし、自分の作品に出てくる、妖怪とかの土地の精霊に対してもかなり共感の気持ちがある。
今は生まれ育った場所と同じ区で暮らしてるのだけど、同じ区の中でも昔住んでたところは海に近くて、いま住んでるところは少し海から離れている。もうそれだけでも結構違う気がしている。だいぶ細かい!
ふだんあまり海の方へは行かないから、たまに海の近くに行くと、懐かしい!と思ったりする。