公開初日初回を見に新宿に行って来ました。せっかく行ったのだからと結局次の回も見たのですが、そういう方が結構いらした様に思いました。満員ではありませんでしたがファンの方がたくさんでお花も届いていて、いろいろあっても愛されているなぁと思いました。

上映前にジュンギさんからのメッセージもあって嬉しかった。

映画は、シャオヨウの生活、回想、ジュンホの行動と、時間や場所が切り替わるので、時間軸を自分の中で整理しないと話が繋がらなくてちょっと大変。自分の記憶力と想像力を目一杯駆使して観て来たという感じです。

一番それを感じたのはジュンホがクマの着ぐるみを着てシャオヨウに会うシーン。

①所長がクマの着ぐるみを雇ったと言って紹介する。

②事務所に残ってくれと話し、仲間に囲まれる。

③クマが登場してダンスを踊り、シャオヨウと抱擁。

という順番なのだけれど、これはシャオヨウの時系列で、この後にこれとは別にジュンホの行動として、

④建物の陰に隠れてクマの頭を外して涙を流しもう一度あの場所へ

というシーンが流れる。

そして再度同じシーンが出てくる。

これが最初自分の中でうまく繋がらなかったのだけれど、

①→②④→③ なのだと気が付き納得。

基本的にシャオヨウの時系列で話が進むのだけれど、しばらく経ってから同じシーンが流れてそれをジュンホの方から見る、という形をとるので何だかややこしくなる。

すごく好意的に見れば、この映画は一人の女の子を一生守ると決めた男の子の一途な愛の物語。

でも私には納得のいかないところだらけだった。

彼は一方的な自分の思いだけを押し付けて、彼女の気持ちは考慮されていない。訳もわからず置いて行かれる(捨てられる)彼女がどんなに傷つくかジュンホはちっともわかっていない。私がシャオヨウなら絶対に納得できない。守られるだけの存在なんて冗談じゃない。最後までそばに居たい。たとえ自分の事を分からなくなってしまっても。ジュンホはただシャオヨウの中に綺麗な自分の思い出だけを残したかっただけ。そんなのずるい。シャオヨウはクマのダンスを見た時それがジュンホだとわかったはず。でもイタリアに行ったのはずっとずっと後だった。それもやっぱり私にはよく分からない。

階下のピアノ弾きティアンボーは、ジュンホが戻ってきてシャオヨウの上の階に住み始めた当初から彼と秘密を共有していたのだろうか。理由を聞いただろうか。彼の行動が間違っていると思わなかったのだろうか。共感したのだろうか。ジュンホはシャオヨウの事を助けてくれとティアンボーに頼んだのだろうか。

所長は最初からジュンホのしようとしている事を知っていたのだろうね。だからジュンホがイタリアに行くと言い出す飲み会の席でとても不機嫌そうだったのだ。やめろと言わなかったのかしら。

なんだかんだ言いながら、ジュンホをものすごく心配して手伝ってしまう所長はこの映画の中で私が一番好きな人でした。

手術をするシーンがあったので、ジュンホ助かるの?と思ったのですが結局死んでしまったようでした。

映画館で隣に座っていた方が見終わった後私に、最後がよく分からなかったわね、とおっしゃったのですが、私はジュンホの想いがそこまで強いものだったのか、そこまでするのかと少し怖くなりました。

同僚の結婚式の後所長がシャオヨウに、知り合いに芸術家がいて・・・、と話し、会いに行ったらそれがティアンボーだった。所長とティアンボーが元々知り合いだった筈は無いでしょうから間にはジュンホがいる。ジュンホが所長に頼んでいたか、ジュンホを介して知り合ったティアンボーを所長が気に入ったのか、いずれにしてもそこにジュンホの意志を感じると、こわくなります。

物語としてこの映画が好きかと言われると微妙ですが、ジュンギさんを見る、という点ではなかなかに楽しい映画です。エンディングに流れるFor a Whileが映画にぴったりでした。広い場所で大きなスピーカーで曲を聴けるのもウレシイ(笑)

初日限定チラシ、ジュンホとティアンボーとカンカンで、なぜかシャオヨウはいないのですがポスターやパンフレットの表紙よりも素敵です。このポスターが欲しい。

前売り券特典を三種類ゲットするために買った前売り券があと一枚残っているのでもう一度見に行かなくては。