卒業までの経過 ~子宮肉腫⑦~  | ルビーとアデルと虹の丘

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~食いしん坊アデルとお転婆リリアの物語~

このブログは予後不良の子宮肉腫から卒業することができた私の

2011年~2022年の記録を2024年1月に書いたものです。

 

素人の描いたうろ覚えの記録なのであくまでも参考程度に読んでください。

 

子宮摘出後 2012年からがん研で 3ヶ月毎のエコー検査を受けるようになりました。

そのうち半年に1回は PET-CTもしくはMRIを受けることを繰り返すことを10年間

 

時に「左卵巣の肥大」があったり、画像で「播種のようなもの」が見られたりして

そのたびに再検査にドキドキしながら やり過ごしてきました

 

特にPET-CTはとても苦手で 大量の放射線を体に浴びるので

当日は体調がとても悪くなり 翌日も仕事は休むようにしていました

 

あるとき 放射線測定器でPET-CT後の自分の体から出ている放射線量を調べてみると

振り切っていて計測不能なくらいでした

  ※測定器は2011年の東日本大震災の福島原発事故以来、

   行政で測定器を無料で貸し出していたものです

 

術後5年たって 担当医から「一般的にがんは5年で卒業の場合が多いですが、子宮肉腫は症例も少なく、再発・転移の可能性が高いのでまだしばらく検査を続けましょう」ということでした

 

術後8年たったときは 「再発・転移もせず8年たちましたが、8年以上の症例がなく、かといってこのまま検査の継続を終了するにはエビデンスがないので、検査の期間を3ヶ月から6ヶ月毎にして様子をみましょう」ということになりました

 

そして10年後 「この数年 あやしい所見は見られないので 今日で卒業にしましょう。私は長年がん専門病院に勤めていますが、正直な話 子宮肉腫で再発・転移をせず10年生存した患者さんは初めてです。これは病院側でも今後の貴重な記録として残ると思います。またあなた自身、子宮肉腫から生還したことを誇りに思って今後も生活してください」というお言葉をいただきました。

 

この「子宮肉腫からの卒業」はとても嬉しいことであった半面、16年間、定期的に通い続けた病院から離れることに大きな不安を感じました。

 

しかしその不安も月日がたてば消えるもので、今では以前のように夫の会社の配偶者健診に含まれるがん検診を受けています。

 

 

 

年譜

2003年 「子宮がん検診」にて「子宮頸がん異形成3a」の診断

     同時に子宮筋腫3㎝が見つかる

     国立がんセンター中央病院に通院開始(現国立がん研究センター)

2006年 がん研有明病院に通院開始

    「子宮頸がん異形成3b」      

2007年 子宮筋腫6㎝

2009年 子宮筋腫12㎝

2010年 HPV(ヒトパピローマウィルス)16型と判明(無料治験にて)

2011年 6月 月経以外でも下腹部の痛みが続く

2011年 8月 子宮筋腫18㎝ 摘出手術をお願いする

2011年 10月 子宮・子宮筋腫全摘、子宮頸部異形成切除

2011年 11月 病理検査で子宮筋腫と思われていたものが

        子宮平滑筋肉腫ステージ1と判明        

2011年 12月 初めてのPET-CT検査 異常なし

 

 以後 PET-CTとMRIとエコー検査を繰り返し

 卵管肥大、播種疑いを経て その後は異常が認められず過ごす

 

2022年 1月 術後10年という区切りで肉腫からの卒業となる