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今回からはアウディです。まずは次期量産モデルの予告コンセプトから。

●Audi A2 Concept
A2はA1とA3の間に位置する車種……と思いきや、A1よりも全長が短いというのが特徴。このA2コンセプトは「テクノロジー・スタディ」で、ボディはアウディの「超軽量構造」を採用したとか。「サンドイッチ・フロア構造のアルミシャシー」を採用し、上層にキャビン、下層にリチウムイオン電池をレイアウト。
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アルミやCFRPを積極的に採用したことで、EVながら重量が1150kgに抑えられています。

エクステリアのスケッチ。アウディでは量産A2のデザイン開発も進められているはずで、おそらくそれをベースにしてEVらしく、そして近未来的なイメージを与えたのではないでしょうか。EVなのでフロントの開口部はほとんど不要なので、グリルがただのグラフィック要素になっています。
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インテリアのスケッチ。ステアリングポストと液晶パネルが一体化したシンプルなコックピット。バイワイヤが想定されているため、ステアリングシャフトを考慮しない造形。グラフィックス以外は現実的なエクステリアと異なり、インテリアは「リサーチ段階の習作」といったところでしょうか。
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こちらが実車……と言いたいところですが、高精細なCGレンダリングのようです。ボディサイドにはLEDを線状にレイアウトした「ダイナミック・ライト」が。停車時はただの黒帯ですが、ドライバーを迎えるときは青、走行時はウィンカーの一部として機能。オレンジの短い帯がボディサイドを走りぬけ、ブレーキング時には赤い帯となって、車両の状態を周囲に知らせるという提案。
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メータークラスターはありませんが、ステアリングを囲むような造形でドライバーズ・エリアを表現。左右ドアから浮き上がっているシェル状パネルからインパネへ伸びた、LED内蔵の「黒帯」はエクステリアのボディサイドと同じイメージ。内外装で同じ視覚表現を採用することで、車両全体のテーマを強調。ギアセレクターはステアリングと助手席側に突き出した多機能液晶モニターの間にボタン式のものを配置。
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ステアリング奥の液晶モニターにはGPS画面などのほか、facebookのメッセージが。渋滞などでノロノロ運転となるときには半自動運転モードとなって、こうした情報チェックも可能になるというアピールです。いくらデジタルガジェットとの連携が若者へのアピールに有効とはいえ、ドライバーの注意力を削ぐような提案はあまり感心できませんが……

A2コンセプトの寸法は全長3804mm、全幅1693mm、全高1494mm。車両重量は1150kg。キャビン床下に配置されるリチウムイオン電池の容量は31kWh、モーターの最大出力は85kW、最大トルクは270Nm。航続距離は200km。400Vの急速充電器を使えば1.5時間で満充電に。発売が2014年とも2015年とも言われる次期量産A2はEVとPHVがメインになると噂されていますが、はたしてどういったキャラクターを備えることになるのでしょうか。

(文:古庄速人、写真:Audi/古庄速人)



■BMW Concept M5

BMWは次期M5を示唆するコンセプトカーを公開しました。

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コンセプトモデルというより量産プレビューですね。ご存知の方もいると思いますが、Mシリーズはハイパフォーマンス指向のモデルや特別装備品の開発および販売を担当するBMW M社が手がけたチューニングカーです。

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5シリーズとの違いはフロントバンパーの形状、ディフューザーを備えたリアバンパー、トランクリッドのリアスポイラー、フロントフェンダーに設けられたエアアウトレットなどが挙げられます。このあたりは空力性能を強く意識していますね。

また先代の5.0ℓV10エンジンに代わり、4.4ℓV8ツインターボエンジンを採用。ダウンサイジング化に積極的なヨーロッパなので、ハイパフォーマンスモデルといえど必然的な選択をしたのではないでしょうか。過給器の技術が発達してきた昨今、パワーを確保するために大型エンジンを積まなければいけない理由が少なくなくなってきているのも事実です。

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ちなみに量産モデルはフランクフルトショーで初公開されました。なので量産モデルの画像もインテリアやエンジンルームも併せてここで紹介します。以下はすべて量産モデルです。

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ドイツ勢のコンセプトカーはここまで。次はフランス車を紹介していきます。

(文:高田仁志、写真:高田仁志/BMW)
■Volkswagen e-Scooter

ニュービートルが車名を"ザ・ビートル"と改めてフルモデルチェンジし、オート上海の開幕前日に上海、ニューヨーク、ベルリンの3ヶ所で同時に世界初公開したことはまだ記憶に新しいですね。世間ではとても話題になりましたが、ここではコンセプトモデルとして出展した"eスクーター"についてお話ししましょう。

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eと名のつくとおり電動スクーターのスタディモデルです。去年のパリモーターショーではMINIやスマートから似たような車名の電動スクーターが発表されていますが、もちろんまったくの別物です。

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形はいたってシンプルにまとめ、フォルクスワーゲンらしく奇をてらわずムダのないデザインに仕上げています。既存のスクーターと比べるとすごくスリムで、車体はわずか20kgだとか。これだけ軽量だと高齢の方や女性でも非常に扱いやすいでしょう。

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しかし中国人の女性は背が高い人が多いので(ヒールを履いていることもありますが)、スクーターと並ぶとちょっと違和感があるというかなんというか…。小柄な女性だったらバランスよく魅力的に写るのに、とは個人的な感想です。

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充電スタンドらしき模型も展示されていました。実際に充電している場面を想定してみるとこのような雰囲気に。

以下はCG画像です。ディスプレイがハンドルに備えつけられていますが、所有者を識別するため4桁の暗証番号を入力することになっているようです。また起動のオンオフやメーター表示といったものもすべてディスプレイ上で操作するのではないかと推測できます。

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去年のオートチャイナ(北京ショー)でも、自転車のような電動スクーター"Bik.e"を展示しているので、フォルクスワーゲンの中国市場にたいする本気度がうかがえます。世間の話題をさらったビートルだけに目を向けず、こういったモビリティにも一般の人たちに浸透させていかなければいけないですね。

このeスクーターは2012年に中国市場に投入する予定だそうです。

ドイツ勢、最後はBMWです。

(文:高田仁志、写真:高田仁志/VW)
『危機管理産業展2011』
主催:株式会社東京ビッグサイト
会期:10月19~21日
会場:東京ビッグサイト

毎年開催され、今年で7回目となる防災、防犯、リスク管理といった危機管理の分野の総合トレードショーが危機管理展、略称RISCON。こうした分野の商品や設備を扱うメーカーや、国や自治体などの行政関係者が交流を図れるイベントです。

業界向けのトレードショーではありますが、普段わたしたちが目にすることのない、逆に言えば目にする機会がないほうがよいプロダクトも展示されるということで、デザイン視点での興味も尽きない展示内容でした。アドバンス寄りの展示もいくつかあり、今回はそうした出展物を紹介します。

まずは消防車や消火器などを手がけるモリタホールディングスのブースから。グループ企業すべてを集約し「モリタ」のブランドでブースを展開していましたが、会場でもっとも大きな注目を集めていたのがこれ。装甲車かはたまた雪上車か? よく見れば箱型のユニットが後方に連結されています。『恐竜探検隊ボーンフリー』を思い出した人は確実に40歳以上でしょう。
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これはシンガポールのST Kinetics社が開発・製造している災害対応ビークルで、モリタではRed Salamanderの名で販売。STキネティクスは兵器製造も手がけていますが、レッドサラマンダーに分厚い装甲や兵装はありません。
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履帯による走破性能の高さを生かし、災害現場に急行して救援活動を行なうための車両です。目的に応じて異なる装備を牽引できることで、多様な使い方ができるようになっています。後部モジュールの仕様は、たとえば医療器具を積載した野外病院ユニット、消火ユニット、発電ユニット、給水/淡水化ユニット、人員輸送ユニットなどなど。後部モジュールの許容荷重は4.4トン。
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展示車両には、救助者を安全な場所まで運ぶ人員輸送モジュールが連結されていました。ちなみにレッドサラマンダーは水にも浮いて水上走行が可能。また牽引ユニットと後部ユニットはそれぞれヘリコプターで輸送できるということで、あらゆる災害で活躍できそう。すでにシンガポールのほか、タイとイギリスで納入実績があるそうです。
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コックピットはCFRPを使用して軽量化。最高速度は50km/h(水上走行時は3km/h)で、50°の傾斜でも登坂できるという能力を持っています。

モリタグループからもうひとつ紹介。こちらは自律飛行/自動航行が可能な無人ヘリコプター、md4-1000。Microdrones GmbH社(ドイツ)のUAVです。
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機体下部にさまざまな機器を吊り下げることができ、通常のビデオカメラで火災現場を俯瞰して消火活動の効率を向上させたり、熱赤外線カメラで崩壊した建物の中の生存者を捜索したり、ということが無人で可能。自律飛行中は、電池容量が少なくなると電池切れする前に指定した場所へ戻ってくる賢さ。

モリタホールディングス:http://www.morita119.com/
STキネティクス:http://www.stengg.com/kinetics/ourbusiness.aspx
マイクロドローンズGMBH:http://www.microdrones.com/index-en.php

次は川崎重工業のブースにあったパワーアシストスーツ。REMLA(Robotic Exoskeleton for Multi-Labor Assistance)というそうです。
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腰や脚部の動きをアシストくれるようですが、カバーがスタイリッシュに造形され、カワサキ・モーターサイクルと同じ黒/ライムグリーンの塗色が印象的。カラーリングはブランドイメージ統一の一手段。まだ開発途上のようで、詳しい話を聞きたかったのですが運悪くちょうど担当者が不在のタイミングでした。残念。

川崎重工業:http://www.khi.co.jp/index.html

こちらはトーハツのエンジン式小型消火ポンプ、VF63AS。車両に積載して運び、現場では人力で降ろして使うタイプです。スタイリッシュなカバーと、わかりやすそうな表示が目を引きました。
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訓練しているといっても手馴れているわけではない消防団やボランティアの人が素早く、間違いなく操作できるには……ということを追求したデザイン。ちなみにこうした用途のエンジンでも4ストローク/電子燃料噴射が当たり前になってきているようです。

トーハツ:http://www.tohatsu.co.jp/bousai/index.html

おまけ。アメリカ企業が集められたコーナーにあった装甲板。米軍の装輪装甲戦闘車両・ストライカーに採用されている、モジュラー装甲パネルです。
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軍事機密を見せちゃって大丈夫なのかな……と思ったら構造がわからないよう裏面はしっかり隠されていましたし、素材も通常の鋼材を使ったダミーなんだそうです。

次回、危機管理産業展2012は2012年10月17~19日に東京ビッグサイトで開催の予定。

危機管理産業展:http://www.kikikanri.biz/

(文/写真:古庄速人)
■Audi A3 e-tron Concept

アウディは今年のジュネーブショーで次期A3を示唆するセダンのプロトタイプ、A3コンセプトを発表しましたが、上海ではその次期A3をベースとした"A3 eトロン・コンセプト"を公開。カンファレンスにはアウディ・デザイン部長のシュテファン・ジーラフ氏が登場しました。

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オート上海では電気自動車やハイブリッドカーの出展が多く、アウディも例外ではありません。しかし関心を持った来場者があまりいなかったのかクルマの周りにはさほど多くの人はいませんでした。

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アウディは2009年のフランクフルトショーから、eトロンの可能性を強くアピールし続け、eトロンシリーズのコンセプトカーはこれで5台目。一番初めに発表したコンセプトは2012年に発売を予定していますが、こちらも近い将来に量産化が実現しそうですね。

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基本的なスタイリングに関しては、シングルフレームグリルの横桟の本数が増えていることとホイールのスポークデザインが変わっていること以外はA3コンセプトとほぼ共通。

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またA3といえばスポーツバックの存在を忘れてはいけません。こちらもeトロン仕様の画像が公開されていたので、近い将来、ラインナップに入る可能性は高いでしょう。

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インテリアもエクステリア同様に大きな変更はなく、センターコンソールのシフトセレクターの配置が変更されている程度。

パワートレインは1.4TFSIエンジンに1基の電気モーターを組み合わせたプラグインハイブリッド。リアシート下に12kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載。バッテリー単体では54km(34マイル)の航続距離を確保しています。

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スケッチについてもA3コンセプトとなんら変わりはないのでここでは割愛します。

スペックは以下の通り
Dimension: 4440×1840×1390mm
Wheelbase: 2630mm
Track [Front]: 1572mm
Track [Rear]: 1542mm
Kerb Weight: 1720kg
Powertrain: 1.4 TFSI 4-cylinder engine with turbocharger & Electric Motor
Max. Output [Engine]: 155kW (211ps)
Max. Output [Motor]: 20kW (27ps)
Battery: Lithium-ion, 12kWh
Range: 54km (34mile)
Transmission: 7AT DCT
Tire Size: 245/30R20

ジュネーブで発表した"A3コンセプト"についてはこちらをご覧ください。
http://ameblo.jp/car-styling/entry-10908138505.html

次回はフォルクスワーゲンです。

(文:高田仁志、写真:高田仁志/アウディ)
VWの最後に紹介するのは、デビューしたばかりのザ・ビートルをベースにしたショーモデル2台です。

●Volkswagen The BEETLE R Concept
ザ・ビートルのスポーティ・グレードの追加を示唆するコンセプト。
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エアロパーツを追加しただけじゃないの? と思ってしまいますが、全幅が30mm拡大、つまり前後バンパーだけでなくフェンダーも変更されているわけです。それでもベースモデルとの差異をまったく感じないほど自然なフェンダー形状になっています。

●The BEETLE FENDER
フェンダーがトピックのもう1台。とはいえこちらはエレキギターやエレキベース、アンプの老舗ブランド、フェンダーのこと。エクステリアのスケッチにはテレキャスターが描かれ、インテリアのスケッチにはストラトキャスターの画像がコラージュされています。
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ギターを接続するためのインターフェイスを持ち、実際にビートルをアンプに使えるコラボモデルです。エクステリアは通常のザ・ビートルと変わりませんが、インテリアはフェンダー流にカスタム&ドレスアップ。「フェンダーサウンドシステム」として真空管アンプを搭載しています。

通常はボディ色にされているインパネの装飾パネルは、フェンダーのクラシックモデルのようなグラデーションを持つウッド調。センタークラスターにあるオーディオはiPodですが、その背面にはやはりクラシックなスピーカーカバーを想起させるメッシュ素材が。さらにドアポケットのバンドはギター/ベースのショルダーストラップ風に。

全体的にはいささかノスタルジックな「ロックンロール」の表現というのが気にならないわけではありませんが、かつてはカウンター・カルチャーの先端だったロックが時間を経てメインストリームになり、やがて人々の共通認識として定着したことを考えると、自然とこうした表現になるのでしょうか。もしかしたら、元祖ビートルの雰囲気や精神性を呼び覚まさせるという目的もあるのかもしれませんね。

(文:古庄速人、写真:VW/古庄速人)
オート上海、まずはドイツ勢から。

■Mercedes-Benz Concept A-Class

メルセデスベンツは次期Aクラスを示唆するコンセプトAクラスを発表しました。

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Aクラスといえばサンドイッチコンセプトと呼ばれる2重構造のフロアを採用していましたが、次期Aクラスはこれを採用せず、いままでのハイトールスタイルからBMW 1シリーズやアウディA3のようなスポーティな3ドア・ハッチバックに変身。会場をおおいに沸かせました。

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2010年のジュネーブショーで発表したコンセプトカー"F800スタイル"のテーマを受け継いだというエクステリア。サイドの3本のキャラクターラインは輪郭に動きと深みを加え、ハッチバックとしながらもクーペスタイルを強調。彫刻を意識したようなはっきりとしたラインによって富んだ表情をしています。

また現行のEクラス・クーペなどに見られるBピラーレスを採用し、プレミアムコンパクトでありながらメルセデスベンツの伝統的なクーペらしさを残したスタイリングに仕上げています。

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インテリアは航空機との関連性を強く持たせたというデザイン。スラストリバーサに見立てたシフトレバーや射出座席からヒントを得たシートなど、飛行機の操縦感覚を取り入れたコクピットに仕立てています。

またジェットエンジンを思わせるインパネや空調の吹き出し口、エンジンのアフターバーナーのように赤いLEDを装飾するなど、見た目も力強い印象です。さらにこのイメージをもってダッシュボードをよく見れば航空機の翼を連想させます。下のインテリア全体のレンダリングを見るとわかりやすいと思います。

ちなみにバックライトは温度に応じて変化するそうで、新鮮な空気を室内に送り込んでいるときは青く光り、熱気を送り込んでいるときは赤く光るそうです。

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2012年に量産モデルが発表される予定ですが、最終的にはどのような形になって登場するのでしょうか。非常に楽しみなところです。

次回はアウディを紹介します。

(文:高田仁志、写真:高田仁志/メルセデスベンツ)
フォルクスワーゲン(VW)のコンセプトカー、まだ続きます。いったい何台公開したんでしょうね……ドイツ企業の勢いの良さと地元のショーを華々しく盛り上げようとする心意気、それに注目を集めたいというしたたかな商売魂を感じます。

いつものように、画像はすべてクリックで拡大できます。

●Volkswagen NILS
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VWのなかで、もっともアドバンスしていた空想的コンセプトカーがニルス。ひとことで言えば、1人乗りの全天候型電動シティコミューター、ということになります。

残念ながらエクステリアのデザインスケッチはありませんが、CGレンダリングが4枚ありました。
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シルエットに奇をてらったところはまったくありませんが、VWのラインナップに共通したフロントエンドのグラフィックスを与え、ドアフレームやリアランプでもそのグラフィックスを反復して全体の統一感を演出しています。既存車種とまったく異なるボディ形状なのに、ちゃんとVW車に見えるスタイリングを目指していることが理解できます。

こちらはインテリアの最終スケッチ。インテリアの直線的グラフィックスとサスペンションアームのイメージの相似に注意。
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ここからは実車の画像です。ニルスのデザインはVWのポツダム・デザインセンターが担当。スタイリングは「2030年の世界から現代にやってきたような」ということですが、前後バンパーはUP!の量産モデルと同じく、開口部に蓋をしたようなグラフィックス。
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ガルウイングドアは狭いスペースでの乗降性を確保するために採用したということです。ヒンジはボディ中心線上。アルミのスペースフレームに樹脂ボディという車体構成で、パッケージレイアウトは「F1マシンと同じ」つまりドライバーの背後に電池、その後ろに後輪駆動用モーター。
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メーターパネルは7インチのTFT液晶。ピラー下には着脱可能なタッチパネル画面があり、GPS画面やオーディオなどはこちらで操作。
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座席はスポーツカーさながらの低さ。低重心にする目的もありますが、スポーティなスタイリングと運転感覚にしたかったというのが本音のようです。シティユースならアイポイントを高くして取り回しのよさを重視したほうが……というのは日本人的発想。どちらがいい、悪いというわけではありませんが。
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コミューターとはいえ、小さいながらもトランクスペースが。充電プラグはお尻に。
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前後サスペンションは、スケッチのようにシンプルな形状とはいかなかったようです。未来提案のわりに現代的なのは、現代の技術で走行プロトタイプとして成立させるため。
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ニルスのスペックを紹介しておきましょう。
ボディ寸法は全長3040mm、全幅1390mm、全高1200mm。キャビン幅は860mmで、これで現在の安全基準をクリア。前後ホイールは17インチ。
重量は460kgで最高時速は130km/h。リチウムイオン電池の容量は5.3kWhで最大走行距離は65km。
モーターはリアアクスルに1個で出力は通常15kW、短時間なら最大25kW。
ESPなど安全装備のほか、フロントのエンブレム内にレーザーセンサーを搭載し、前車との距離を測って自動停止したり追従走行したりといった、先進装備を誇ります。

ところで、ニルスと聞くと、NHKアニメ「ニルスのふしぎな旅」を思い出す40代前半の人もいるのではないでしょうか。ガルウイングドアを持つ純白の小さなボディ……そういえばトールに呪いをかけられ小人にされてしまったニルスを乗せて、ガンの群れと旅をしたモルテンも純白の羽毛でした。モルテンはガル(カモメ)ではなくガチョウですけれども……VWはコメントしていませんが、もしかしたらコミューターに夢や希望を込めて、国境を越えて飛翔する少年と渡り鳥の童話のイメージを与えたのかもしれませんね。

さて次回は、ザ・ビートルをベースにしたコンセプト。次回でVWの紹介はおしまい……のはずです。

(文:古庄速人、写真:VW/古庄速人)

『第38回 国際福祉機器展』

主催:一般財団法人 保健福祉広報協会
会期:10月5~7日
会場:東京ビッグサイト

昨年はパリモーターショーとスケジュールが重なってしまったために行けなかった福祉機器展ですが、今年は行くことができました。

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自動車メーカー各社のブースでは、福祉車両について話を聞いたり、実際に乗り込んでみたり、操作方法を確認したりといった人が大勢いて大盛況。「自分の意思で移動すること」への欲求の大きさを実感しました。

翻って考えれば、公共交通機関にはまだ無数のバリアが存在しているということの証明でもあるわけですが、こうした個人移動手段と公共交通機関がうまく連携した、ユニバーサルなモビリティが少しずつでも実現していけば……と願わずにはいられません。

さてそういうわけで、今回は個人移動手段としての乗り物、車椅子に興味深いものがたくさんありました。そうしたものを紹介したいと思います。

まずは左右に傾斜した場所でも、低いほうに転回せずまっすぐ走行できる簡易型電動車椅子。アイシン精機のプロトタイプです。
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外観は電動ユニットを追加した通常の車椅子とほとんど変わりませんが、ジャイロセンサーと加速度センサーを使った制御ユニットを搭載。左右の車輪の回転をそれぞれ制御することで、傾斜地でも直進できるようにしています。アイシン精機と独立行政法人・産業技術総合研究所、国立障害者リハビリテーションセンター研究所の3者が共同開発したもので、現在も商品化を目指して開発作業中。
アイシン精機:http://www.aisin.co.jp/

次に紹介するのはニッシン(日進医療機器株式会社)のブースにあったVortexという商品。
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フレームはCFRPのモノコックというスタイリッシュな車椅子。ニッシンの子会社であるカラーズ社(アメリカ)の製品で、日本では同社製品をニッシンが販売しています。金属パイプフレームでは実現が難しい、軽さと優雅な曲面を両立したシャープでスポーティなスタイリング。

こちらは同じくカラーズのShock Blade。カスタムカー感覚のスタイリング。バフがけされたフレームやホイールの輝きは、さながらアメリカ西海岸のホットロッド。
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ホットロッド風なのはスタイリングだけじゃありません。座面下のサスペンションに注目。まるでダブルウィッシュボーンのような構造です。アメリカでは、車椅子でもファッション性重視のカスタマイズが盛んで、このショックブレードはカラーズで一番人気の商品なんだそうです。
Colours Wheelchair:http://www.colourswheelchair.com/

会場を歩いていて印象的だったのは、手で漕いで進む「ハンドサイクル」の出展が増えていたこと。これは株式会社オーエックスエンジニアリングの、販売予定のプロトタイプ。
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手で漕げるということは、上肢の運動能力があるということ。ということで「自分で手軽に車椅子に着脱できる」構造を採用。ハンドサイクルユニットから片側2本、左右で4本のアームが伸びていて、まず上側のアームをフックに引っ掛けます。そして自分が座っている車椅子を、ウィリーさせるような感じで少しだけ前側を浮かせると、蝶番の原理で下側のアームが近づき半自動的にラッチに固定される仕組み。
オーエックスエンジニアリング:http://www.oxgroup.co.jp/

これはfree×FREE project(株式会社フリーバイフリープロジェクト)が展示したアウトドア用車椅子。前輪がバルーンタイヤ、主輪はダブルタイヤという、まさにオフローダー。
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フランスのVipamat社のHippocampeという製品で、主輪もバルーンタイヤに交換すれば水上走行も可能。車椅子利用者も家族や仲間と一緒にアウトドアレジャーやトレッキングを楽しみたい、そういう需要に応える車椅子です。個人所有以外でも、レジャー施設や観光地での貸し出しという形態での普及に期待。
フリーバイフリープロジェクト:http://freexfree.jp/
Vipamat:http://www.vipamat.com/

こちらもオフローダーですが、車椅子をそのまま積載するというか合体するというか。オットーボック・ジャパン株式会社が展示したScout Crawlerという電動ユニットです。
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履帯の上にある黒い箱の中にリチウムイオン電池を搭載。ユニット重量は59.4kgで走行距離は12km。スロープの上げ下げやベルトによる車椅子の固定などは介助者が作業する必要はありますが、砂浜や雪原での走破性能や17°という登坂角度を確保。これもレジャー施設や観光地での貸し出しという需要が期待できます。
オットーボック・ジャパン:http://www.ottobock.co.jp/

一転してこんどは和の趣を持つ車椅子です。フレームが竹でできています。独立行政法人・産業技術総合研究所と日本航空、サン創ing(大分県速見郡日出町)の3者による共同開発。車両の製作はサン創ing社が担当。空港の金属探知機に反応しないので、乗ったまま金属探知ゲートを通過できてボディチェックをする手間が省ける、というもの。このため金属は一切使用せず、竹以外にセラミックやゴム、樹脂などを使用。強度確保や応力の集中を回避するために、竹の弾性を活用するフレーム形状がデザインされています。産総研の広報部によれば、開発に約4年を要したとか。
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空港用と聞くと特殊なものだと思ってしまいがちですが、実はJIS規格の走行耐久試験をクリア、つまり日常的に、普通に使える製品です。ハンドメイドなので大量生産が難しいということですが、素材が竹と陶器という東アジアらしさは世界に誇れるポイントだと思います。日本人が使うだけじゃなく、海外からの観光客に日本の「おもてなしの心」を伝えるプロダクトとして活用してほしいものです。

福祉機器に商品性という概念が持ち込まれるようになって久しいですが、車椅子ひとつをとってもこれほど多様なデザインが展開されていることに驚き、また嬉しい気分になりました。これからも車椅子は、日常的な個人移動手段としての存在感がどんどん大きくなっていくことでしょう。そして車椅子が快適に通れない環境は人間的でない、という意識が広まってゆくことに期待したいところです。道路はクルマだけのものじゃありません。車道整備だけでなく歩道の拡充も。クルマを運転できない人にも、もっと自由な個人移動の権利を。

おまけ。
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東京理科大学工学部・小林研究室の開発した「マッスルスーツ」。これは腰補助タイプで、金色の筒状の部分に空気圧式人工筋肉を搭載。ワイヤを介してプーリーを回転させることで筋力を補助します。画像奥に装着途中の姿が見えますね。今回すでに同種の製品がいくつか出展されていましたが、今後はこうした介護/介助用具としてのウェアラブル・マシンの市場が拡大しそうです。
東京理科大学工学部・小林研究室:http://kobalab.com/


次回の第39回 国際福祉機器展は、2012年9月26~28日、東京ビッグサイトで開催の予定。

国際福祉機器展:http://www.hcr.or.jp/exhibition/index.html

(文/写真:古庄速人)
引き続き、UP!をベースにしたコンセプトカーの紹介です。

●UP! Azzurra Sailing Team
VWグループとなったイタルデザイン・ジウジアーロが手がけたUP!アズーラ・セイリングチーム。G.ジウジアーロとW.デ・シルバによるデザイン、と公表されています。
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このコンセプトカーはUP!に「地中海的精神」を付加したもので、アズーラ・セイリングチームというのは、コスタ・ズメラルダ(エメラルド海岸。イタリア・サルディニア島のリゾート・ビーチ)にあるヨットクラブのことだとか。なるほど、内外装ともイメージソースは高級ヨットなわけですね。
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ヨットをモチーフにデザインするというのは、高級車では珍しいことではありません。しかしスモールカーでそれをやってみて、具現化できたというところに意義があるのでしょう。ただの大衆車ではない、オーナーに新しい価値をもたらすクルマなのだ、と。


●Buggy UP!
元ネタはビートルのデューン・バギーというバギーUP!。「エンドレス・サマーに向けたUP!」なんだそうです。
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プラットフォームは量産UP!ながら、2座席でBピラーがロールバー状になっています。プラットフォームの展開自由度の高さを示すプレゼンテーションというわけですね。
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インテリアは基本的に量産UP!のままですが、各部がネオプレンという合成ゴムで覆われ防水性を確保。エアコンは未装備ですが、オーディオはiPod/iPhoneのドックで対応。座席のヒップポイントは量産UP!より58mm低く設定され、「ゴーカートのような運転感覚」が楽しめるとVWではアナウンスしています。


さて次回は、UP!以外のVWのコンセプトカーを紹介の予定。

(文:古庄速人、写真:古庄速人/VW)