
●Mazda MINAGI
ミナギは、漢字では『勢』と表記されます。チーターの「全身にみなぎるエネルギー、軽やかに勢いよく駆け回る俊敏さ」から名づけられたということです。シナリとは異なり、SUVとしてアップライトな着座姿勢となっていますが、これもやはりチーターがモチーフで「高い位置に置かれた小さな頭部は広い視野をもたらし、周囲の状況をいち早く把握することで自らの進むべき方向を確実に掴みます」ということです。
Aピラー下端をノーズに近づけてモノフォルムを志向するのではなく、引き絞られた弓のような形状にすることで「力を溜めて、いまにも飛び出しそう」という印象のシルエットを具現。
これはエクステリアの造形だけでなく、ドライバーの前方視界というインテリアのデザイン要素にも影響を与えるもの。前に大きく突き出したAピラーはわずらわしいだけでなく、斜め前方の死角を大きくしてしまうというデメリットがあります。ドライバー視点ではAピラーが自分の近くにあるほうがいいわけで、それをエクステリアのスタイリングとどう両立させるかが課題。マツダでは「みなぎる力を溜める」という表現によって、立ち気味のAピラーにモノフォルムとは異なる価値を与えようとしていることがわかります。
センタークラスターとドアパネルにクロームをあしらい、柱がインパネを支えているかのような演出。前後方向ではなく、上下の流れを強調するのは新しい解釈ですね。
液晶モニターはインパネ表面からは独立したフローティング・マウント。ドライバー・オリエンテッドなイメージを演出するために六角形にされていますが、実際は矩形にしたほうが機能に優れるはず。
後席センターコンソールの液晶モニター。グリルの五角形を反復。
低い位置のエンジン。
ここからはデザイン確定後のCG。
このミナギ、スケッチやプロトタイプ制作風景の資料が大量にありましたので、次回はそれを紹介します。
(文:古庄速人、写真:古庄速人/マツダ)












































































































