年始初日はフランス勢とイギリス勢に取り囲まれております | フリークのブログ

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自動車の整備を、もっと身近に、もっと分かりやすく!!

「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

年始早々、色々とバタバタしております。

 

産まれたての赤ちゃんとうちの奥さんは、

「出来れば家でゆっくり・・・」と言っても、

「いいや!!仕事の処理が出来なかったり溜まったりなんて事が許せない!」と言って、

なんと、6日の年始早々から、二人共フリークに出勤してきております。

 

私の処理能力の低さがこんな形で家族に迷惑をかけるとは!

 

 

ご来店されるお客様からは、

「ここの社長・兼旦那は、鬼畜か!?」と言わんばかりの眼差しを受けておりますが(笑)

 

うちの奥さん、前職時からもこの性格ですので、

どうか、温かい目で見守って頂けたらと思います(^^;

 

 

 

 

年始早々のフリークはと言えば、

 

 

 

今年は、フランス&イタリヤ勢に取り囲まれております。

 

 

 

1ヶ月前に、輸入車を専門とした中古車販売店さんにて購入された508。

私のブログでも時々出て来る「ガリ○ー」グループの「リベラー○」さんにて購入。

まだまだ納車されたてのピカピカです。

 

警告灯らしきものが点灯したから診て欲しいという事と、

合わせて点検をして欲しいとの事でお預かりです。

 

 

 

メーター内に、「UREA」の警告灯が点灯しています。

UREAは「尿素」の事で、内容はAdBlueの残量警告です。

あと2,100kmで、エンジンスタートさせなくするよ!という事です。

 

AdBlueを充填するまで、走行中は30秒毎にメッセージを表示します。

それでも充填しなければ、エンジンを始動出来なくしてしまいます。

 

 

残量は診断機にて読み取れます。

残り3.38リットル。

エンジンの大きさや走行条件によって変わりますが、おおよそ1,000kmでAdBlueが1リットル減るという車両が多い様です。

 

このプジョー508では、計算すると620kmで1リットルになりますね。

昨年末にAdBlue充填させて頂いたフィアット デュカトも、このプジョーと同じ位の条件で減っていました。

 

 

 

AdBlueを満充填します。

 

 

 

タイヤは4本とも交換が望ましい状態ですが、

フロント右は残量3.4mmと、まだどうにか・・・ギリギリ大丈夫と言った感じではありますが、

 

 

 

フロント左は2.5mm。

これはもうダメです。

 

 

 

 

リヤに至っては、右が2.0mm、左が1.3mmで、

左右ともツルツル状態。

早急なタイヤ交換をお勧めさせて頂きました。

 

 

バッテリー、こちらもダメです。

たまたまなのか、例の中古車販売店で購入した車、殆どがバッテリーダメ状態で納車されている様な気が・・・

 

寒い日の朝、エンジンが掛からないという事がいつ起こってもおかしくない状態ですので、新しいバッテリーに交換させて頂く事になりました。

 

 

 

続いてこちらは写真に写っていたもう一台のプジョー。

エンジンチェックランプが点灯したという事で入庫&診断させて頂きました。

診断結果から疑わしいのがバルブタイミングのズレ。

専用のSST(サービス・スペシャル・ツール)を使用して、バルブタイミングが適正か確認するとはっきりします。

結果、一コマ程度のズレが生じていました。

 

 

 

リフトアップしたついでに各所点検。

ATのオイルクーラー付け根からATFが漏れています。

Oリングが2個所に使われているタイプですので、そちらを交換させて頂く内容で見積もりを作成。

 

 

 

こちらも見つけました。

ドライブベルトがヒビだらけ・・・

こちらも見積もりをしてお客様と相談予定。

 

 

 

こちらも・・・

ウォーターポンププーリーの表層にヒビが。

まだ大丈夫そうですが、酷くなると・・・

 

 

 

これは、同型エンジンの別の車両の物ですが、

 

 

 

こんな事になります。

なので、今回見送ったとしても、次回車検時には交換が必要です。

 

 

 

年末に運ばれて来たグランデプント。

走行不能です。

 

 

 

ミッション降ろしてみると、今まで見て来た中で一番酷い、凄い状態でした。

フィアットは総じてレリーズベアリングが弱く、ここからのトラブルが非常に多く発生しています。

 

今回のグラプンも、レリーズベアリングが破損、その破損の進行と状態が酷かった様で、熱を持って溶け始め、レリーズフォークも含めボロボロにしてしまったという状態でした。

 

部品を手配して修理を進めて行きます。

 

 

 

ランチアはルーフライニング交換とエンジンチェックランプ点灯修理。

 

 

 

外したルーフライニングはリヤハッチから取り出せますが、

新しいルーフライニングはどうやら対策が施されている様で、パネル強度がかなり上がっていますし、構造が少し変わっています。

 

本来折り曲げる事はタブーな部品ですが、端の方は多少軽く湾曲させて頂いて・・・といった感じで装着するのですが、新しいタイプは曲げると多分折れます(^^;

結局、フロントガラス脱着が必要・・・

 

エンジンチェックランプに関しては、150km程乗らせて頂きましたが再発せず。

お預かりした際のあるある。

引き続き症状確認に努めます!

 

 

 

今年もこんな感じのスタートですが、作業の流れや驚きの症状など、色んな写真と共にブログに綴って行きたいと思います。

 

 

 


※同じ内容の故障事例でも、作業内容や手順、個体差や経年劣化、部品価格の変動等により必ずしも同一価格・同一修理とはなりません。上記価格や修理内容を他の整備工場さんに強要する様な行為はお控え下さい。
 

 

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愛媛新聞社の「マイベストプロ」に掲載されました