一般整備-ポルシェ ボクスター(986)足回り交換他 | フリークのブログ

フリークのブログ

自動車の整備を、もっと身近に、もっと分かりやすく!!

「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

ブログを見て頂いている方から入庫に付いてのお問い合わせを頂き、

後日入庫頂けました。

 

 

 

 

ポルシェのボクスターです。

 

ボクスターS(スポーツモデル)の純正足回りを入手されたので、交換して欲しいとの事。

ただ、そのまま装着するのではなく、消耗部品は各所新品に交換、

前後のスタビライザーもスポーツモデルの物に交換、

合わせて、周辺部品も新品に交換していきます。

 

 

 

 

まずはフロントから、

 

 

 

 

ハブごとごっそり落とします。

 

 

 

 

 

フロント周りの新品部品です。

 

 

 

 

 

リア廻りの部品です。

ミッションオイルも交換します。

 

 

 

 

 

フロントショックを分解して、

新品部品との互換を確認しながら組み合わせを整えていきます。

 

 

 

 

 

アッパーマウントの向きを合わせて組み付けます。

組んでしまうとグルグル動かせないタイプのショックなので、

この時点で位置合わせをしっかりと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フロントのスタビライザーもスポーツタイプに交換です。

もちろん、ブッシュも新品に交換します。

 

 

 

 

続いてリア廻り。

アンダーカバーを取り外したところで、

 

 

 

 

 

水漏れを確認。

 

 

 

 

冷却水通路の蓋部分から冷却水が漏れています。

部品を手配しておき、入荷次第直します。

まずは、部品の揃っているショック関連から。

 

 

 

 

リアショックの頭にアクセスする為、リアフードを開けます。

 

 

 

 

 

防音材の奥に一か所。

 

 

 

 

サービスホールの奥に一か所。

 

 

 

 

 

そして最後の一か所。

 

 

 

 

 

 

リアはトランクロッド、コントロールアーム、ロアアームを切り離し、

ドライブシャフトをミッション側で切り離すと手前に倒れてきます。

(ブレーキホースが突っ張る場合はキャリパー脱着要)

 

 

 

 

 

リアショックも組み替えていきます。

 

 

 

 

 

スポーツショックに各消耗部品を組み付けて、ショック完成。

 

 

 

 

 

途中で新たに手に入れられたというミッションギアボックスマウント。

作業を遮るものをいくつも外していますので、

この流れで交換しておきます。

 

 

 

 

 

新旧比較。

車両から取り外した方は、マウント部のガタが大きくなっていました。

 

 

 

 

 

組み付けはミッションを少し持ち上げて作業。

 

 

 

 

続いて右側。

 

 

 

 

左側を既に新品に交換したのでミッションが本来の位置に戻っているせいか、

右側より少し手こずりました。

 

 

 

 

右側。

 

 

 

左側。

 

 

 

 

リアスタビも交換です。

勿論ブッシュも。

 

 

 

 

作業が一通り完了。

 

 

 

 

フロント右。

 

 

 

 

フロント左。

 

 

 

 

リア右。

 

 

 

 

リア左。

 

 

 

 

 

続いてミッションオイルの交換に移ります。

 

 

 

 

ミッションのドレンボルト。

専用のソケットが必要です。

 

 

 

 

ミッションオイル量確認口&注入口。

かなり大きい六角で、こちらも専用のソケットが必要。

 

いつか使う事があるかと思い購入していたドレンプラグレンチセットが大活躍。

買ってて良かった~(笑)

 

 

 

 

 

ミッションやデフのオイル交換手順の基本。

まずはミッションオイルの注入口ドレンを取り外し、ギアオイルの量を確認。

(昔、先に排出ドレンプラグを抜いてオイルを排出した後、

 注入口ドレンボルトがナメまくっていて緩められないのに気付いた整備士にヘルプを

 求められたことを思い出しました(笑) 順番は守りましょう!)

 

 

 

 

排出したギアオイル。

 

 

 

 

注入口から規定量注入します。

ここは日本車も同じで、溢れて来たら規定量入ったという事でOKです。

ただ、ゆっくりゆっくり注入しないと、

規定量に満たなくても簡単に溢れて来ますから注意です。

 

 

 

 

 

 

漏れていた冷却通路リッドが入荷したので、取り外します。

 

 

 

 

 

ガスケットはペッタンコ!!

こりゃ、漏れますね(^^;

 

 

 

 

 

取り外して表面をペーパーで綺麗に掃除。

 

 

 

 

 

新しいリッドにガスケットを組み付けて装着。

ドライブシャフトなどを外した状態だと作業性がいいです!

作業性の良さを確保する事で、作業の制度も上がります。

 

 

 

 

 

もの凄くきっちり作られたアンダーカバー(^^)

外すのにもかなり苦労しましたが・・・

 

 

 

 

トラップも仕掛けられていました(笑)

これは危ない(◎_◎;)

 

 

 

 

手をケガしない様にしておきました( *´艸`)

 

 

 

 

入庫時に診断機チェックしていますが、

今回の作業の流れでバッテリーも取り外したりしていますので、

再び診断機を接続して各所チェック。

 

問題無い事を確認してアライメント調整へ。

 

 

 

 

 

専用のリフトで機器を取付。

 

 

 

 

新たに組み付けた足回りに合わせて、ボクスターのスポーツモデルの基準値を入力。

基準からずれている箇所が赤く表示されています。

結構激しくずれています(笑)

 

 

 

 

 

まずリアを合わせてからフロントに移って調整。

フロント数値を合わせてから再びリアへ。

 

 

 

 

 

調整している様子です。

リア側調整の際は、テスター本体と接続して数値を表示してくれるチビモニターを見ながら調整。

偏心カムを動かしながら、0.1度の単位で角度を調整していきます。

 

 

 

 

 

リア側の調整も完了。

 

四輪トータルアライメント調整が終わった後、

最後に試運転を行って作業完了です。

 

 

 


今回のトラブル修理では、上記内容も含め以下の作業を行っております。


 ・純正スポーツダンパー+コイルセット組込取付

  (ショックASSY及び構成部品一式お持ち込み)

 ・前後スタビライザー+ブッシュ交換

 ・ミッションギアボックスマウント左右交換

 ・ミッションオイル交換

 ・四輪アライメント調整

 ・光軸調整

 ・エンジンリッド(冷却水漏れ箇所)交換

 ・リッドガスケット交換

 ・ロングライフクーラント(冷却水)充填


今回の修理ご請求額は、 ¥ 80,870- となっております。


ご用命、ありがとうございました<(_ _)>



<参考データ:車両走行距離 115,000km>

 

ブログランキングに登録しています。
クリックして頂けるとランキングが上がりますので、お願い致します(^^)

人気ブログランキングへ


★愛媛の社長TVに掲載されました~(^^)




★株式会社フリークのホームページは → こちらです