ムーヴのタービン故障修理です。
L900系がたくさん走っている頃、
何度も、何度も、何度~~も (笑)
作業させて貰いました(^^)
錆て丸くなってしまったボルトとも、よく格闘したものです(^^)
今回のお客様は、インターネットで当社を見付けて頂き、
修理のご依頼を頂けました。
ありがとうございます!!!
症状を伺えば、典型的なタービン不良。
約1年前にリビルトに交換されたそうですが、
装着したタービンがまたダメになったようです。
このタービン、シャフト(ベアリング部)冷却用のオイル通路が0.5mmしかないので、
その通路がよく詰まって、焼き付きを起こしてしまいます。
市内を普通に走るレベルなら可能ですが、
ちょっと踏み込んだり加速しようとすると、著しい力不足を感じます。
まぁ、それよりも、
エンジンをかけただけで、モクモクと物凄い量の白煙が出ます。
ちょっと走るだけで、周りに結構迷惑をかけてしまいますので、
その時点でちょっと問題なんですけどね(^^;
タービン内部のオイルシールが完全にやられているのでしょう。
オイルフィラーキャップから中を覗くと・・・
オイル管理はあまり良くなかったようです。
タービンとベアリングのつなぎ目からは、大量のオイル漏れあり。
タービンは、まだ綺麗です。
リビルトのタービンに交換します。
遮熱版のボルト、外れるのだろうか・・・
オイルバイパスホースや取付面にも大量のオイルが付着。
焼き付いたタービン、取り外しました。
シャフト、全く動きません(^^;
このタービン交換の際、非常に気を付けないといけないのが、
タービンシャフト先端のナット!!
このナット、よく外れてエアフィルターボックス側に吹き飛ぶんですよね!
しかも、
タービンからオイルが回っているせいで、
エアーバイパスホースなどの内側にはべったりとオイルが付着。
なので、そこにこのナットが見事に引っ付いている事が多く、
ここを見落として、新しいタービンを組み付けると、
その数日後にナットがタービンに吸い込まれて再びブロー(-_-;)
タービンブローの場合は、このナットの確認だけでなく、
タービン構成部品の破片などが同じ様にエアフィルター側に吹き飛んでいる事があるので、
エアーバイパスホース、エアーフィルターボックス、インタークーラーなど、
外せるパーツは外して内部をしっかりと洗浄しなければいけません。
かなり高温になるパーツなので、焼き付きや錆防止の為に、
各ボルトにはスレッドコンパウンドを塗布。
タービンをセット。
排気側辺り面はオイルストーンを使って綺麗に磨きます。
オイルパイプの接点も綺麗に磨いて組み付け。
遮熱板のボルトも無事取り外せましたので、
短いボルトを探して、スレッドコンパウンドを塗布して組み付けておきます。
こんな感じで組み付け完了。
エンジン内部が結構汚れてはいますが、
うかつにフラッシング剤などを使ってしまうと、
スラッジをボロッと落としてしまい、それがタービン潤滑通路を詰まらせて、
再びタービンブローを起こしやすくなってしまいますので、
新しく充填するエンジンオイルに、WAKO’Sのeクリーンプラスを添加します。
かなりの遅効性洗浄剤ですので、
5,000km走行の間に、ゆっくりゆっくり、表面から汚れを溶かしてくれるので、
トラブルを引き起こしにくいのです。
次回ご来店時にはオイルフィルターも交換しなければいけませんが。
今度のタービンは、少しでも長持ちします様に(#^^#)
今回のトラブル修理では、上記内容も含め以下の作業を行っております。
・タービン交換(リビルト)
・WAKO’S eクリーンプラス添加
・オイルフィルターエレメント交換
・エンジンオイル交換
今回の修理ご請求額は、 ¥ 73,500- となっております。
ご用命、ありがとうございました<(_ _)>
<参考データ:車両走行距離 121,300km>
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