トラブル修理- W様スバルフォレスター(SF5) | フリークのブログ

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「それって幾らになるの??」にも、明確にお答えします(^^)

走行中、ボンネット内部から水蒸気を吹き上げ、

車を降りて見てみると緑色の液体が地面に広がっていたとの連絡が入り、

レッカーで運んで来られました。



まずはオーバーヒートした原因を調べる為、

ラジエータに強制的に圧を加えていきます。


すると、ラジエータのサイドタンクからシューシューと水が噴き出しました。


ラジエータが割れているようです。


さっそくラジエータを取り外します。



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周辺の部品や各配管を取り外し、ラジエータを取り外しました。



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フォレスターは横にタンクが付いています。

(ほとんどの車は上下タンクです。同じスバルでもレガシーは上下です)



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黄色い丸の部分に、薄っすらとクラックが見えます。


ラジエータ専門で修理している人に聞きますと、

実はこの箇所に突然クラックが入り、冷却水が噴き出してオーバーヒートに至るスバル車は

結構多いらしいですあせる


ホンダ車のある車種はアッパータンクの付け根からよく漏れますし、

日産車もクラックの入り易い車種があります。

メルセデスなんて、差込口が朽ちてもげる車種もありました。


各車それぞれで、ウィークポイントがあるものですね。



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新しいラジエータです。

新品は高価ですので、リビルトを手配しました。

クラックの入っていたサイドタンク部分も新品です。



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水蒸気に気付いてすぐにエンジンを切られたらしいのですが、

オーバーヒートの可能性を含んでいますので(酷い状態ではありませんが)、

サーモスタットも同時交換致します。


高い温度にさらされると、サーモスタットが開きっぱなしや閉じっぱなしになってしまう事があります。

閉じっぱなしになった場合は最悪で、

ラジエータまで水が巡回しなくなる為、

瞬く間にオーバーヒートを起こしてしまいます。



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サーモスタットが付いている場所は、

エンジン下側、ラジエータロアホースが刺さっている場所です。



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サーモハウジングの当たり面を綺麗にして、

水漏れ予防の為に液状パッキンも塗布してから新しいサーモスタットを組付け、

新しい冷却水を注入し、しっかりとエア抜きを行って作業終了です。



エンジンオイルの交換も同時に行っております。




今回のトラブルシューティングでは、上記内容も含め、


 ・ラジエータ交換
 ・サーモスタット交換
 ・サーモスタットパッキン交換
 ・冷却水(LLC)交換
 ・エンジンオイル交換


以上の作業を行っております。



今回の修理ご請求額は、 ¥ 42,000- となっております。


ご用命、ありがとうございました<(_ _)>