タイトルに“フレンズ”と書いたが、

これは認知症サポーターや、

認知症の家族会のサポーターなどのこと。

 

5/22のこのブログで、

サポーターという言葉には、

“伴走”の意味を欠く一方通行な用語なので、

改めたほうが良いと書いたので、

“フレンズ”という用語を使った次第。

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今日は用語が本論ではない。

“フレンズ”を増やすための方法の話をしたい。

しかも“新しい通貨”を使って。
新紙幣登場の日にふさわしいかな?
 

先日「まちのコイン」というものを

運用している地域や自治体が、

全国に27カ所あることを知った。

 

滋賀県といった全県域から、

鎌倉市、小田原市、厚木市、相模原市、

日立市、渋谷区、八尾市、高知市、八女市、

智頭町、多度津町、新庄村などの市区町村、

そして日吉、池袋、秋葉原、燕三条、小諸、

シモキタ(下北沢)、石垣島などのエリアで、

使われている地域通貨アプリである。

 

鎌倉に本社を置く面白法人カヤックが、

まちのための活動や地域交流をすればするほど、

まちに関わる人が増えるという地域循環を

支えるためのツールとして誕生させた。

 

一種のポイントなのだが、

そのための原資はゼロで、

導入した側が負担するのは運営費だけ

 

この“コイン”の通貨名、

鎌倉ではクルッポ、渋谷ではハチポ、

秋葉原ではアキコ、高知ではぼっちり、

石垣島ではまーるなどと呼ばれている。

 

 

どんな目的に使われているかは、

導入地域により異なる。

例えばタッチを使う茨城・日立市では、

市民協働・地域共生の促進

テーマとして導入がなされている。

 

日立市コミュニティ活動推進行動計画では、

スマホ世代の若者のボランティアに対し、

その活動にはお金に換え難い価値があるため、

換金できないポイントとして、

付与した方が良いとの判断がなされた。

 

そして導入をした結果、

いままでボランティアに

参加したことがない人が

参加するようになっただけでなく、

お店や施設に来たことがなかった人が、

来るようになったという。

 

「まちのコイン」の最大の特徴は、

換金性のないところなので、

体験や参加などでチェックインすることで、

“たまる体験”ができる。

 

“つかう体験”のほうは、

応援や支援などでコインを提供できる。

住職に愚痴を聞いてもらう、

伝統ある人形屋台の裏舞台を見られる体験、

くじに参加できる権利など、

地域によってリターンは異なるが、

あまり費用がかからないものが多い。

 

もしkeroぴょんの暮らす市が、

福祉活動の支援のために導入してくれたら、

認知症家族会の「フレンズ」や、

高齢者の買物支援などの

地域貢献活動に参加した「フレンズ」、

認知症啓発関連イベントの来場者などに、

「まちのコイン」を提供することができる。

 

それだけでなく地域の活性化とともに、

若いボランティアが増えるかもしれない……。

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