『週刊女性自身 7/2号』(光文社)に、

“就眠前の『氷水出し茎茶』が認知症を防ぐ!”

というタイトルの記事が載った。

早速購入し読んでみることにした。

 

 

緑茶の効果に関しては、

2023年2月10日の本ブログで、

「緑茶に含まれるテアニン、

コーヒーのカフェインは、

脳の神経伝達の活性の働きが期待される」と、

簡単に記したことがある。

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だが、女性自身の記事では、

緑茶の中でも「茎茶」に着目している。

何故なのだろうか?

その前に緑茶に含まれる

テアニンについて触れておこう。

 

リラックス効果や睡眠改善、

集中力の向上、冷え性の改善などが、

テアニンを摂取することで得られる

アミノ酸の一種である。

 

グローバルアンバサダーに、

大谷翔平選手が就任した「お~いお茶」の

伊藤園のサイトによると、

緑茶中のテアニンからは認知機能の低下を

抑える効果が確認されているという。

 

テアニンを多く含んだ緑茶抹のカプセル

1日12個、1年間摂取したところ、

認知機能に関して、

摂取していないグループと比べ、

7ヵ月後より有意な差が認められたという。

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また2016年10月号の

「American journal of geriatric psychiatry」に

載った東北大学が宮城・大崎市で行った

1万3645人を対象としたコホート研究でも、

1日5杯以上摂取するグループと、

1日1杯未満のグループを比べると、

緑茶の消費量は認知症発症リスクと、

有意に関連していたことがわかった。

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緑茶には、玉露や煎茶、抹茶などがあるが、

女性自身が「茎茶」に注目したのは、

前者に比べ価格的にリーズナブルで、

効果が期待できるからである。

 

もうひとつの理由は、

葉の部分より茎のほうが、

テアニンの含有率が高いためである。

 

 

ではどうして氷水で出したものが、

「認知症予防」には適しているのか?

これについては記事に詳しいので、

『女性自身』を購読していただきたい――。

 

最後に誤解しやすい用語なので、

「認知症予防」について述べておく。

茎茶をいっぱい飲めば、

必ず認知症にならないわけではない。

 

認知症の発症年齢を遅らせられる、

もしくは認知症になったとしても、

進行を遅らせるという意味なので、

意味を取り違えないようにしてもらいたい。