今日は、3回に分けて書いてきた

アリセプト開発者・杉本八郎博士直伝

「認知症予防10ヵ条」の最終回となる。

前編・中編を読んでから、

今日の後編に進んでいただきたいので、

まだの方は下をクリックしてください。

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前回は①~⑤までだったので、

今日は⑥~⑩について書いていく。

 

⑥不平不満・愚痴・泣き言・悪口・

 文句は言わない

 

言ってスッキリ、ストレス解消というのは、

必要なことかもしれないが、

始終、不平不満や愚痴をこぼす人からは、

楽しくないので徐々に人は離れていくもの。

そうなるとコミュニケーション頻度は減り、

孤独になっていくので、孤立しないためには、

楽しい話をした方がいいだろう。

 

 

⑦ポリフェノールを含む食べ物を摂る

 

2/7の本ブログでは、

赤ワインのことをメインに、

ポリフェノールのことを書いた。

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赤ワインには動脈硬化の予防に役立つ

アントアニシンが豊富に含まれている。

ほかにはカレーに使われる

ウコンに含まれるクルクミンは、

アミロイドβやタウ蛋白質を

取り除く効果が期待されている。

緑茶に含まれるテアニン

コーヒーのカフェインは、

脳の神経伝達の活性の働きが期待される。

 

 

⑧サプリメントの活用

 

食べ物の摂取が難しいときや、

食が細くなった高齢者

栄養素が足りないときには、

サプリメントで補うのもひとつの方法。

成分の種類、含有量に注意をしたい。

 

 

⑨生活習慣を変える

 

前編で書いたが、

アルツハイマー型や脳血管性は、

生活習慣病との相関性が見い出される。

喫煙、酒類の飲み過ぎ、睡眠不足、

口腔ケア、高血圧、運動不足、非社交性など、

日ごろの習慣には注意を払おう。

 

 

⑩人助けをする

 

杉本博士曰く、

良いことを想う+良いことを行う=良い人生

他人のために何かをできれば、

幸福を感じられストレスは消え、

自分自身の無形財産にもなる。

逆に“いまだけカネだけ自分だけ”は避けよう。

 

 

以上が大阪で聞いた10ヵ条だが、

より詳しいことは、

杉本八郎『世界初・認知症薬開発博士が

教える認知症予防 最高の教科書』(講談社)

に書かれているので、興味が湧いた方は、

併せて読むといいだろう。

 

 

のち白ワインワイン!

 

2019 Getariako Txakolina Inazio Urruzola

(スペイン/バスク地方)

 

 

1通のメッセージから始まった大阪行きだったが、3~4年前に親御さんの介護のため実家に戻った元同僚と再会し、飲んだワインがこのイナシオ・ウルソーラの微発砲白ワイン。脂の乗った焼とんやもつ煮込みには、生き生きとした酸味が感じられるこのワインはぴったり。

 

アルコール度数は、やや低めの10.5%だったので、安心してグラスが進んだ。ブドウはオンダラビ・スリ、シャルドネ、プティ・コルビュの3重奏だが、シャルドネ以外は初耳品種。元同僚の親御さんも認知症とのことだが、この晩は時を忘れ、4時間近く話し込んでしまった。

 

▲大阪・堂島川河岸からの中之島夜景

 

▲国立国際美術館で5/21まで開催の

「ピカソとその時代」で観た『多色の

     帽子を被った女の頭部』(P.ピカソ作)

 

杉本八郎博士の10ヵ条の話を聞いて、③の脳血流対策として、高血圧治療薬を服用して良かったと思った。もうひとつ気になったのが、⑥の不平不満・愚痴・泣き言・悪口・文句は言わないということ。アルツハイマー型若年性認知症の妻は、マイナス思考なりやすく、そういったときには、不安・敵意・自意識が強くなるが傷つきやすかった。こういう傾向が強いと、そうでない人と比べた場合、認知症になるリスクが高いという。

80歳になった杉本博士は、現在、新たなる抗認知症薬に取り組んでいるが、漢方薬で難病 ALSの治療にも期待できるという。第2相の治験までの時間を視野に入れると、年齢との闘いになると仰っていた。博士が取り組んでいる開発中の新薬・GT863についての詳細は、下記のサイトを参照してください。

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