このアメブロの受信箱に、
謎のメッセージが届いた。
「騙されたと」というタイトルだった。
内容は怪しいものではなく、
有名な認知症研究たちが登壇する
キチンとした講演会への誘いだった。
ただし講演名や申込先など、
詳細が書かれていなかった。
単発仕事が延期になったこともあり、
日にちと場所だけを手掛かりに
何とか申込先を探し出し、
先週末、大阪へと赴くことになった。
3人の研究者と主催者が登壇したのだが、
エーザイでアリセプトを開発した
同志社大学生命医科学研究科の
杉本八郎客員教授から聞いた
「認知症予防」の話を今回はしたい。
「認知症予防」という用語は、
紛らわしい単語である。
「認知症にならない」という意味ではない。
詳しくは、昨年9/4の本ブログで書いた。
⇩ ⇩ ⇩
厚労省の定義では、
「認知症の発症を遅らせる」
「認知症の進行を緩やかにする」という意味。
認知症でない人にも、
認知症の人にも使える用語になっている。
だが講演会で杉本博士は、
認知症発症リスクを低くすることは、
心掛け次第で可能であるという。
認知症と「生活習慣病」の
多くの危険因子が共通しており、
アルツマイマー型に至っては、
「3型糖尿病」の新名称が出てくるほど、
関わり合いが高いという。
また高血圧との関連は、
脳血管性認知症では高いという。
脳にアミロイドβやタウといった
異常蛋白質が溜まったり、
脳の血管が詰まる原因は、
「生活習慣」であると述べている。
「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
という孫子の名言を引き合いに出し、
話しはじめたのは、
「認知症予防」のための10ヵ条だった。
“彼”とは敵のことを指すのだが、
もちろんアルツハイマーのことである。
前段で長くなってしまったので、
ここまで読んでいただいた方には恐縮だが、
肝心の10ヵ条は明日の続編にて……。
(中編に続く)