昨日の続きとなります。

血管性認知症の母のことを書いています。

㊤をまだの方は下をクリックして、

お読みいただくと話が理解しやすいです。

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訪問リハビリは中止し、

今月から訪問診療を受けることになった。

医師が来るのは月2回

看護師には週に2回来てもらえる。

緊急時は24時間365日対応の往診が可能で、

正式には「居宅療養管理指導」というらしい。

 

在宅医療計画書を見ると、

“アルツハイマー・脳血管性認知症混合型”と、

病名欄に記されていた。

 

ところで令和5年12月の

「人生の最終段階における医療・ケアに

関する意識調査報告書」の中に、

興味深い調査項目を見つけた。

 

問18 もしあなたが以下のような病状に

    なった場合、どのような医療・ケア 

          を希望しますか。

 

―あなたの症状―

認知症と診断され、症状は悪化し、自分の

居場所や家族の顔が分からない状態です。

今は、食事や着替え、トイレなど身の回り

 のことに手助けが必要です。

 

  問18‐1 最期をどこで迎えたいですか。

  問18‐2 それまでの医療・ケアはどこで  

      受けたいですか。

 

 

この調査は一般国民(n=3,000)だけでなく、

医師(n=1,462)、看護師(n=2,347)、

介護支援専門員(n=1,752)を対象としている。

 

認知症となり「最期を迎えたい場所」は、

全体では次のようになっている。

 

医療機関:18.2%

介護施設:64.2%

自宅:16.2%

無回答:1.4%

 

個別で見ていくと、

医療機関は一般国民が最も高い(29.7%)。

医師は自宅(19.4%)が他より多く、

介護支援専門員は、

介護施設(71.6%)を最も望んでいる。

 

また「医療・ケアを受けたい場所」は、

全体では次のようになっている。

 

医療機関:23.1%

介護施設:60.2%

自宅:15.2%

無回答:1.5%

 

個別では医療機関は、

一般国民が突出して高くなっている(36.8%)。

自宅は介護支援専門員が高かった(22.0%)。

 

人生の最終段階においてのデータには、

認知症のほかには、

末期がん、重い心臓病などにかかった場合の

同様のデータも載っている。

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https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/saisyuiryo_a_r04.pdf

 

 

それはさて置き母の話だが、

訪問診療関係の書類に目を通していると、

「あっちの部屋見た?」と尋ねられた。

とても見てほしそうだったので、

仏壇のある1階の部屋を覗いてみた。

 

2階にあった父の折り畳みベッドが降ろされ、

その隣に新たなベッドが置かれていた。

2階への上りが大変になってきたので、

ケアマネと相談し1階に寝室を移したという。

 

おそらく母は、

自宅で最期を迎えたいのだろう……。

そして父がその準備を決意したと思う。

 

(「在宅医療と最期を迎えたい場所」終わり)