昨秋、高齢者を対象とした市の講座があり、

1回だけ講師役を務めさせていただいた。

 

その際、質問というよりは、

相談のレベルに近い内容のものがあった。

退職後、出不精になったご主人についてだった。

 

詳細は割愛するが、話を聞いたときには、

「認知症の疑い」があるのか、

男性特有のプライドが、

退職後も手放せないのか判然としなかった。

 

こういうケースでは、

「病気でもないのに、なんで検査に行くのか」

と反論され、早期発見の機会を逃すことがある。

 

妻のときも同じだった。

更年期か鬱かアルツハイマーか判然とせず、

家系的に更年期が重たいと聞いていたので、

受診を迷い、反発を恐れるあまり、

1年以上の月日が経ってしまった。

 

妻の母親の葬儀後、

“異常なリアクション”を示した妻に、

親戚一同から精神科への受診を勧められた

 

その翌週の健康診断の際、

再びおかしな行動があり、

ようやく多くの診療部門を持つ

大学病院を受診することになった。

 

このときのエピソードに関しては、

本ブログで書きアメトピに選ばれた。

⇩  ⇩  ⇩

 

まったく認知症だと思っていない当事者

病院での診断へと繋げることは、

妻のケースを取ってみても容易ではない。

こういった家族の悩みは多いようで、

ネット上にも同様の相談が見られる。

⇩  ⇩  ⇩

 

 

 

どの回答もほぼ共通しているので、

上記のサイトがひとつの参考となるだろう。

 

 

診断に積極的な自治体は増えているが、

以前、「神戸モデル」は本ブログで紹介した。

⇩  ⇩  ⇩

 

 

そこで、今回は神奈川・川崎市の

「認知症訪問支援事業」に触れておこう。

 

政令指定都市である川崎市では、

区ごとに医師、看護師、介護支援専門員、

地域包括等の専門職による

「認知症訪問支援チーム」が設定されている。

 

認知症が疑われる家族のもとを訪問し、

症状が進行する前に医療や介護サービスに、

繫ぐことを目的としている。

 

川崎市内在住の40歳以上で、

「認知症に診断を受けていない」、

「継続的な医療・介護サービスを受けていない」、

「適切な介護サービスと繋がっていない」など、

該当条件はあるのだが、

訪問判定し、医療に繫いでもらえれば、

受診を嫌がる当事者の背中を押してもらえる

⇩  ⇩  ⇩

 

来る6/30までの期間限定だが、

住んでいる地域を限定せずに、

誰でも利用できるサービスがある。

 

NTTコミュニケーションズの

「脳の健康チェックダイヤル」という

認知症の早期発見に主眼を置いたもので、

いまの自分の脳の健康状態が、

声の質等のAI判定でわかる診断である。

 

フリーダイヤル0120-468354に電話をすると、

1~2分程度の2つの質問をされ、

2段階で結果を通知する仕組みだという。

 

さらに詳しいことを知りたい場合には、

「脳の健康チェックplus」が用意されている。

こちらは有料で0570-012354となる。

ケータイからだと20秒10円、

1回のチェックでおよそ180円程度がかかる。

詳しくは下記サイトをご覧いただきたい。

⇩  ⇩  ⇩

 

※明日4/8(月)はお休みし、本日の深夜に

番外編をアップの予定です。