2~3年前から、

血管性認知症の母の主介護者である父の、

耳の遠さが気になっていた。

 

以前、このブログでは、

「認知症12のリスク因子」について、

取り上げたことがあるが、

その中には“難聴”が含まれている。

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父は加齢のせいと言い張り、

なかなか耳鼻科に行きたがらなかったが、

1カ月半ほど前に、

長谷川嘉哉医師のYouTube動画を勧めたら、

ようやく重い腰を上げてくれた。

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90代前半という年齢のわりには、

聞こえている方だと、

医師に言われたようだが、

片方の耳は数値レベルが少し下がっていた。

 

補聴器メーカーのリーフレットを見ると、

下記の4つのうち1つでも該当すれば、

聴力が低下している可能性があるという。

 

・大きい声で話すためよく「怒っているみた

 い」と言われる

「声をかけても無視された」と言われるこ

 とがある

・話す内容が必要最低限で会話が楽しくない

 と感じる

テレビの音量が大きいと家族から言われる

(GNヒアリングジャパン㈱「みんなで知ろう! 

 認知症と難聴」より)

 

 

聴力のレベルはデシベル(dB)で表すが、

20dB以内なら正常な範囲といえる。

 

25~39dBだと軽度難聴で、

小さな声が聞きづらいと感じる。

40~69dBの場合には中等度難聴で、

普通の会話が聞きづらいレベルとなる。

 

70~89dBでは高度難聴となり、

普通の会話が聞きとれない状態を表す。

90dB以上だと重度難聴で、

耳元で話されても聞き取れない。

 

聞こえが低下すると、

軽度難聴でも認知症発症リスクはおよそ2倍

高度難聴ではリスクは約5倍になるという。

 

親御さんが上の4つの該当するような場合、

耳鼻科への早期受診をお勧めする。

聞こえが悪いと判断されたら、

補聴器などで聴覚をケアすれば、

聞こえは改善され脳の機能低下は避けられる。