高齢者施設などで、認知症改善の
実績を上げている1日1.5ℓの「水分補給」を
“細胞の水分”という観点から、
AIで深掘りするシリーズの続きです。
前の回を読まれたほうが理解しやすいので、
よろしければ下記をクリックしてみてください。
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19世紀の生理・生物学者ルネ・キントンの
「細胞を包む細胞外液環境の悪化が病気を産む」
という説を知り、そこから発想を膨らませ、
細胞の乾きから「水分補給」を眺めてみた。
加齢とともに、肌の潤いが失われ、
皺が増えることに着目したからである。
また別の理由としては、小腸と心臓には、
稀にしかガンが発生しないと知ったためである。
この理由はいくつかあるようだが、
2つの臓器は潤いが保たれており、
毒物や細菌・ウイルスを排除する機能が高い。
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前置きが長くなったが、
今日はキントン博士が唱えた素質医学の根幹、
細胞外液を眺めてみることにする。
細胞外液は、細胞の外に存在する体液の総称で、
血漿と間質液で構成されている。
生命が発生した原始の海の名残といえ、
組成は0.9%の食塩水に近いという。
このため細胞外液の量と質を一定に保つことは、
生命の維持には重要であり、
何らかの原因によって、
内部環境に変化が生じた場合は、
速やかにそれを補正し、
正常な状態に戻していく必要があるという。
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血漿は血管内に存在し、
体重60kgの人だと約3ℓが血漿だが、
95%の水とタンパク質、
糖類、脂質、電解質等が成分となっている。
間質液は細胞を浸す液体で、
血液とリンパ液を除いた細胞外液のこと。
成分の約4分の3は水、約2%がタンパク質で、
ほかにはアミノ酸、糖類、脂肪酸、コエンザイム、
電解質、神経伝達物質を含む水溶液と、
細胞からの老廃物が含まれており、
毛細血管を介して行き来をしている。
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定期的な水分の経口摂取で、
細胞外液の水分量を維持することは可能か、
AIに尋ねてみたところ、
「次の理由で非常に重要」と返答してきた。
水分の役割
・細胞外液は体内の細胞の周りに存在し、細
胞の生活環境を維持します。水分は細胞外
液の主要な成分であり、細胞の機能や代謝
に欠かせません。
・水分は体温調節、栄養物質の運搬、老廃物
の排泄などにも関与しています。
脱水のリスク
・水分不足による脱水は、細胞外液の減少を
引き起こします。これは体内の恒常性を乱
し、健康問題を引き起こす可能性がありま
す。
・脱水は高齢者や熱中症のリスクが高い人々
に特に影響します。
水分補給の重要性
・定期的な水分の経口摂取は、体内の水分バ
ランスを維持するために必要です。
・水分補給は、飲料水、食事、水分を含む食
品(例:果物、スープ)から摂取できます。
ただし個々の健康状態や活動レベルに応じて、
適切な水分摂取量を
確保することが重要なのだという。
また、0.9%の食塩水に近い成分のため、
水分補給だけでなく、
塩分やミネラル分の摂取も重要だという。
長くなったので、続きは明日にしたい。
(次回に続く)