脳科学専門医が書いた

『サラダ油をやめれば認知症にならない』

キーとして3回にわたり話を進めてきた。

今回は、その4回目となります。

 

 

土曜日は休肝日ならぬ、

休載日にしているのだが、

話の流れを断ち切りたくないので、

特別更新することにしました。

いずれ代替休載日、取るかもしれません。

 

さて前の3回の話の中には、

従来までのアミロイドβ、

タウ蛋白質説とは一線を画した

アルツハイマー型発症のメカニズム

説明を掻い摘んで紹介しているので、

まだ読んでいない方は、

下記をクリックしてお読みください。

⇩  ⇩  ⇩

 

 

 

前段が長くなってしまったが、

今回も山嶋博士の説に基づく、

“脳にいい油と良くない油”の話をする。

 

まずサラダ油のうち、

毒性物質・ヒドロキシノネナールが、

加熱により発生する

紅花(サフラワー)、ぶどう(グレープシード)、

大豆、ひまわり、とうもろこし、

綿実、菜種(キャノーラ含む)は、

先々の健康のためには、

摂取しない方が無難だといえるだろう。

 

理由は2回目で書いたが、

神経細胞を守る膜を脆くし、

酸化損傷させ、

脳の神経細胞を死滅させるからである。

 

 

これらのサラダ油には、

“体にいい”と言われている

リノール酸が含まれているが、

これは体内ではつくることができない。

必須脂肪酸のひとつなのだが、

わざわざサラダ油から摂取せずとも、

野菜を普通に食べていれば、

体が必要とする量は補えるという。

 

上記7種類のサラダ油は、

油というかたちでは控えることができるが、

加工品外食の中に紛れ込んでいる。

 

食品表示を見るとわかるのだが、

「(食用)植物油脂」と書かれたものは、

サラダ油が使われている可能性が高い。

外食や総菜の揚げ物などは要注意であり、

菓子類、ドレッシング、カップ麺など、

広く様々な食品に使用されている。

 

ところでサラダ油にうち、

ごま油米油は例外としたが、

この2種類は「脳にいい油」である。

 

だが米油にも“良くない米油”がある。

高級なものでないと安心とはいえないようだ。

 

「二級品はヒドロキシノネナールを含んでい

る可能性があります。そこで、200~250℃

の加熱高温処理する方法ではなく、100℃の

蒸気のみで精製する『スチームリファイニン

グ製法』で作られた上質の米油を選ぶことが

キーポイントになります。」(山嶋哲盛『サ

ラダ油をやめれば認知症にならない』/SB新

より引用)

 

スチームリファイニング製法の高級な米油と、

ごま油は揚げ物にも、

炒め物にも大丈夫であるとのことだった。

天ぷら店などで使われている

“太白のごま油”は安心であるとのこと。

安心な油は値段に比例する。

⇩  ⇩  ⇩

 

注意をしたいのが色の濃い“焙煎ごま油”

100~140℃の低温焙煎なら大丈夫だが、

高温加熱で褐色になったものは、

避けた方が無難のようである。

では、オリーブオイルや亜麻仁油など、

サラダ油以外の食用油はどうだろうか?

今日も長くなってしまったので、

次回はそれについて書くつもりです。

 

(次回に続く)