気温40℃オーバーに慣れた体も、ようやく日本の寒さが苦にならなく
なりました。
と同時に ”本当にあそこに居たんかいな” とも。(笑)
さて、”行ってきましたよ”的なご報告で終わっていた、小学校レポ。
実際は完成に至るまでは感動的なストーリーがありまして、その辺りを
もう少し詳しくお伝えしようと思います。
(長くなります!)
まずは場所。
ブルキナファソは西アフリカの内陸国で海はなく、産業に乏しい国。
面積は日本から北海道を除いたくらいで、想像より大きい国です。
首都ワガドゥグは国のヘソ。まん中にあります。
井戸と小学校のあるコムシルガ市は、ワガドゥグのすぐお隣。
小学校がある都心に近いカバネ地区はスラムの地区です。

ここに住む人々は、数年前はもっと都心に住んでいたのですが、ここ数年
の経済成長に伴って人口が増え、再開発で土地や家賃が上がったり、電気
や水道が引かれても料金を払えないなど、経済的な理由で外へ外へと押し
やられてしまったのです。
スラムは日干しレンガを積み上げただけとか、ムシロで囲っただけとか、
粗末な住居や商店がならんで、肩を寄せあうように暮らしています。
カバネ小学校は、学校に行けない子供たちを見かねた村の青年たちがボラ
ンティアで始めたのが最初で、資金援助のない私設のものでした。
ある時、JBFA(ブルキナファソ友好協会)現地駐在の飯田さんが視察に
行って、目を疑いました。
このとおり、ひん曲がった木の柱をムシロで囲っただけの、ほったて小屋
とすら言い難いもの。
教科書もクラスに一つというし、ひいき目に見ても学校の体をなしていません。
しかし中を覗くと、さらに驚きます。

気温40度を超えるさなか、500人もの子供たちが勉強に励んでいるでは
ありませんか。
それは、スラムに追いやられた彼らだからこそ、貧困から脱出する方法と
して、教育の大切さを大人も子供も理解しているからです。
その理由は、共通語のフランス語によります。
普段はそれと全く違う現地語ですから、暮らしの中では習得できません。
国全体の識字率も20%強ですから、放っておけば就職もままなりません。
例えば標準語がないと、青森弁と鹿児島弁では会話になりませんね。
私たちが当たり前に読み書きや標準語を話せるのは、生まれた時から
テレビがあって、義務教育を受けてきたおかげです。
そんな彼らのけなげな姿に心を打たれ、飯田さんは一刻も早く校舎を
建ててあげたいと考えましたが、公的資金に頼らず、民間からの寄付で
活動を続けるJBFAとて資金に余裕がありません。
何とかできないものかと思案していた。
そんなタイミングでフレンドシップデニムの寄付金104万円が提供され、
他にもスポンサーが集まり、資金に目処がつきました。
手元に集まったのは600万円。
資金不足には変わりありませんが、PTAがボランティアで建設を手伝って
順調に進んでいましたが、途中雨期で洪水に襲われたり、首都で暴動が
あって外国人退去命令が出て中断したり、それによって資金不足になった
りと、様々な困難を乗り越えながら、昨年10月に開校しました。
そうして出来上がった新しい校舎がこれです。

これが反対側にもあって、合計2棟あります。
JBFAのすごいところは、ここを公立小学校として認可させたところ。
勝手に作る=私立ですから、先生や備品など経費一切は全額PTA負担になります。
元々貧しい地域なので維持できる訳がなく、数年で廃校になってしまうケースが
実は多いんだそうです。
そこで、JBFAは事前に教育省に掛け合い、膨大な資料をつくったり、国の規格に
沿って建設することで公立小学校として認可させたのです。
しかし公務員の頭の固さはどこも同じのようで、完成目前で屋根の高さやら
変更させられる度に作り直したりと、認可までは大変な苦労があったそうです。
低学年の教室。
1クラスに200名を超えるぎゅうぎゅう詰め状態。
それもそのはず、600名の設計なのに1500名も在籍しています。
小学校でも落第や退学があるので、高学年はこんなに減ってしまいます。
給食も保健室も図書室も遊具も、広いグラウンドもありません。
チャイムも車のホイールを棒で叩きます。
遠い子は片道5kmを歩いてきます。
貧しくて昼食抜き、拾ったペットボトルに水を詰め込んで通い続ける
この子らがいかに真剣か。
国が発展してここに電気水道が引かれたら払えないので、また引っ越さ
なくてはなりません、という親たちがいかに教育熱心か。
この小さな小さな小学校は彼らの「希望」をしっかり受け止めていました。

澄んだ瞳に囲まれ、私ゃもう感動で涙目でございます。
皆さまの寄付金はこんな風に、必ず誰かの役に立ってます!
本当にありがとうございます。

オイラもガンバルぞ!!
(関連リンク)
JBFA日本本部
小学校ができるまで(JBFAサイト)
JBFA特派員 飯田氏を特集した関西テレビ「グっと!地球便」
今回、私に最も影響を与えてくれたのが飯田氏との出会い。
飯田さんの人となり、人生観、やさしさには本当に頭が下がります。
(飯田語録については、いずれお話しようと思います)
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