北海道のイトウ釣りは春と秋がベストシーズン。
6月下旬、いよいよ今年もイトウ釣りに出発だ。
3泊4日のスケジュールでフライフィッシングで狙う。
今年はシークロゲストでもある釣友のサムニールとゼルキバルも一緒だ。
彼らはルアーフィッシングでイトウを狙う。
そして、シークロゲストでもあり釣友でもある北海道在住のFさんとも一緒に釣る。
イトウ釣り大ベテランのFさんとは昨年のイトウ釣りも一緒に釣って、イトウ釣りのイロハを含めて
色々と教えていただいた。
今年は私の釣行日に合わせて休暇をとっていただいた(感謝)。
久々の再会も楽しみだ。
・初日
Fさんと現地ポイントで待ち合わせ。
約10ヶ月ぶりの再会だ。
今シーズンのイトウ釣りの状況を聞くと、あまり芳しくないとの答え。
ベイトが少ないのが原因で、ボイルもほとんどない状況とのこと。
逸る気持ちを抑えてタックルセット。
昨年はシングルハンド1本で釣ったが、今年は場所によって使い分けようと、セミダブルハンドの竿(ソルト用のスイッチロッド)も持ってきた。
Fさんの見立てで、一番確率が高いポイントの「一番釣れている」エリアで釣り開始。
私にとって初めてのポイントでワクワクする。
早速、実釣開始。
私はセミダブルの竿にインタミラインのセッティング。
「あ、しまった。セミダブル竿にマッチするフライラインはインタミしかない。シンキングライン忘れてきた・・」
いつもの如くギリギリまでガイドの仕事してバタバタ出発、釣行準備は決して万端でなく、早速忘れ物1つ・・。
「まぁ、何とかなるだろう。シングルハンド竿ならシンキングラインあるし、セミダブル竿の時はインタミでカウントダウンすればいいか・・」
実釣開始後15分くらい。
ゆっくり準備をし終えたFさんが私の左横に入る。
すると、いきなり開始1投目で「ヒット!」の声。
さすがはFさん、何と開始1投目でイトウをキャッチしてしまった!。
バンク上の釣り座から水中に降りて、イトウに一切に触らずにペンチで素早くリリースした。
Fさんと一緒にイトウ釣りをすると、特に道内在住イトウ大好きアングラー達がいかにイトウを大切に扱っているかが理解できる。
イトウを水から上げて地面(草の上など)に置かない。
なるべくイトウを水中から出さない。
写真を撮る時は自分が水中に入って、イトウを水面上に上げる時間も可能な限り短くする。
これはフィールド状況をなるべく良好に保つ上で、とても素晴らしいことだ。
現在のイトウ釣りのアングラー達が多かれ少なかれ、各自でそういった視点を強く持ちながら釣りをしている素晴らしい事実。
フィッシングガイドを生業とする身としては共感するところ大であるし、自分の立場に置き換えて、シーバスやクロダイを今以上に大切に丁寧に扱いたいと再認識させられる。
Fさんのイトウを見て奮い立つ。
Fさんがシンキングラインで釣ったのを見て、「Fさ~ん、タイプ3(♯10)貸して下さ~い」と予備リールを貸していただいた(笑)。
去年のイトウ釣りの情景等も思い出しながら頑張ってキャストしまくるが、その後は全く音沙汰ナシ。
各ポイントもランガンで見て廻るが、どうもこのポイントが一番ベイトっ気があるようだ。
足下にチラチラとベイトフィッシュの姿が見える。
日没まで粘ったが、その後イトウの気配はなかった。
宿にチェックイン。
イトウに憧れたアングラー達が全国から来ている。
同好の士との出会いもまた、遠征釣行の魅力の一つと言えるだろう。
新たな出会い、夕食時、イトウ話、はたまた色々な釣り話に花が咲く。
夕食後、港に夜釣りに出掛けた。
ジグヘッドワームでルアー釣り。ロックフィッシュ狙いだ。
スピニングのパックロッドにナイロンライン6ポンドのタックル。
3,5グラムのジグヘッドにスライダーのクラッピーグラブやエコギアのグラスミノーSでボトムをリフト&フォールしたり、ボトム着底後からスローリトリーブしてくると、クロソイが面白いように釣れた。
港内のあるピンポイントにパラダイス発見。
それこそワンキャストワンヒット状態。
あまりにもガツガツと足下までバイトしてくるので、ヘッドライトを点灯して海面を照らしてみると、
リーリングして堤防足下水面まで上がってきたルアーのピックアップ直前に「ギラッ!・バクッ」とバイトシーンが見えるではないか。
通常、一般的には夜釣りの際、なるべくヘッドライトの灯りは海面に入れないように、魚を驚かせないように静かに釣るのが良いとされている。
私も幼少期から、黒鯛師だった父にそのように教え込まれて現在まで至っている。
夜釣り(昼釣りも含め)の際、堤防上では忍者歩きよろしくなるべく己の気配を消して釣るのが常で、ヘッドライトはなるべく点灯しない、点灯せざるを得ない場合でも、海面から逆方向を向いて、なるべく短時間で消灯すべし、というのが東京湾・横浜港の黒鯛師や古き時代のルアー・シーバスマンの掟だった。
ヘッドライトを点灯したままウッカリ海面方向を向こうものなら、子供時代、よく黒鯛師のおじさんに怒られたものだ。
しかし、この場所のこの魚達は全くのスレ知らずと言ってよいのか、海面をクッキリと照らしだす強烈なヘッドライト照円のど真ん中で、己の姿をまる見えにしたまま水面直下~水面レンジで連続ヒットしてくるではないか!
上記の点と、クロソイはカサゴの様に底生魚と思っていたところ、メバルの様に中層~表層レンジで盛んにヒットしてきた点が、私にとって新鮮で、とても興味深かった。
ここの全くと言ってよいほど無警戒なクロソイ達には癒された~。
そして上記の理由でカルチャーショックも受け、私にとっては釣り人生の中でもちょっと変わった、忘れられない1コマとなった。
あまりにもイージーに延々と釣れるので、夜の港の釣りはこの晩だけでお腹一杯になってしまった。
その後、滞在中に誰も「行こう!」とは言い出さなかった(笑)。
フライフィッシングでもきっと釣れたに違いない。
②に続く



