この時期に新島を訪れる人の大半はマリンスポーツが目的なのだろうけれど、私の場合、お目当ては島酒
宿に戻り、汗ですっかりびしょ濡れになったアロハをTシャツに着替えて一休みしたら、いよいよ本番の夕刻がやってきました
当初は確実に島寿司がいただけそうなお寿司屋さんをお目当てにしていましたが、大変残念ながらこの日は休業のようなので、やってきたのは「日本橋」という居酒屋


かつて日本橋に勤務していた者としては、なんで新島で“日本橋”なのか理解に苦しみますが、これが海外にある日本料理店なら、いかにも名乗りそうな店名ではあるよな

開店時間からすると少々フライング気味に口明けの客として店内に入ってみれば、お店の接客は年配の大女将?と美人な若女将?の2名体制
見たところ、親子というよりは、嫁と姑という感じがしないでもありません

おひとりさまゆえカウンター席に案内されたけれど、卓上におしながきなどはなく、店内に貼られたメニューがすべてで、そのなかから選ぶということらしい
そうとわかればまずは島酒


2年前に神津島で島流し状態になった時に散々吞んだ「盛若」なんていう懐かしい銘柄もあるようですが、ここは新島産の「嶋自慢」をいただくのが本筋でしょう
実はアロハが汗びっしょりの台無しになったので、お土産屋さんで買ったばかりの「嶋自慢」のTシャツを着て来てもいるしね
呑み方はロックだとすぐ吞み干してしまって間が持たないから、ここは水割りにしておきますか

添えられたイカ大根のお通しが素朴でいいなと思いつつ、まず注文したのは美人若女将おすすめの「尾長刺」
いただいてみれば、いかにも白身といった感じの淡白な味わいだな

続いては「イサキ塩焼き」をいただこうとオーダーしたところ、本日は入荷なしとのこと
そうなると焼物はこれまた美人女将のおすすめに従って「沖タカ一夜干し」を注文しました
調べてみたところ、沖タカというのはタカベによく似たウメイロという魚の別名らしいけれど、開き干しの魚はやはり美味しいし、魚体も大きめなので食べ応えもあります

美人女将に、今回新島に来た経緯なども含めて少しお話をしてみると、昼間このあたりをうろついている私の姿を見たとのこと
たしかに私、下見がてらこのあたりをうろついていたけれど、島の人にしてみれば誰が島外者かは一目瞭然なのだろうし、それだけ島の世間は狭いということなんだろうね

後続客は落ち着いた年齢のご夫婦らしい2人連れと若い女の子グループ
昼間も若い女の子のグループを何組か目にしているし、別にやられる気満々で島に来ているわけではないのだろうけれど、多少はアバンチュールの期待くらいはあるのだろうし、こういう非日常の旅先では声をかけやすいシチュエーションでもあります
なるほど
かつてナンパ島といわれたのはこのあたりの空気感があるからでもあるんだろうな
まあ、いずれにしても私はそういう世界から戦力外になって久しいから冷静な目で見られるんですがね

さて、ここで〆をいただければ今宵はめでたくお開きといったところですが、そういう〆になるものが見当たらないのが悩ましいところ

うーん
この場はこれにて中締めということにしますか

(7点/10点満点)