狭山市駅からスタートして入間川沿いを歩いたこの日
広瀬橋を渡って国道16号に出れば、コースはこのまま国道を横断して直進となっているけれど、私は右折をして国道を入間市駅方面に向かって進みました
ここいらでお昼をいただいていこうと向かったのは、歩いている途中にこのあたりにあるのだと知った「山岡家」というラーメン店
「山岡家」というと、以前から名前を知っているだけで私はこれまで入ったことのないチェーン店だけれど、たしか以前の職場にはここのラーメンにはまっているという同僚が何人かいたことを思い出します
調べでみれば、こちら「山岡家」のスタートは江戸川区のお弁当屋さんで、ラーメン店としての1号店は茨城県牛久に出店
で、現在本社は札幌にあるというから、屋号に“家”と付いていても横浜家系とはかすりもしない感じです
いずれにしても「壱角家」だの「町田商店」の一派だのといったゲスなインチキ家系とは違うようだから、ウォーキング先で近くにあったら一度入ってみようと思っていました

まずは赤い看板が見えてきて、おお、ここかと辿り着いてみれば、いかにもロードサイドのお店らしい佇まい


しかも24時間営業というのだから、通りかかるドライバー達にとってはさぞ頼もしい存在なのだろうな

まずは食券を買う導線のようなので、前室に置かれた券売機で私が買ったのは「醤油ネギラーメン(830円)」と「コロチャーシュー丼(350円)」の食券


「ネギラーメン」だの「ネギチャーシュー麵」だのを売りにしているあたりはどこかラーメンショップっぽい感じではあります

買った食券を手に店内に入ってみれば、ただいま満席ということで先客何組かが席待ちをしていますが、お店の方に人数を聞かれ、1人と告げるとすんなりカウンター席に案内されましたから、こういう時に身軽なおひとりさまは強い


お店の方に食券を差し出すと、麺の硬さ、あぶらの量、味の濃さの好みを聞かれるあたりはまさに家系の流儀で、私は例によって「麺硬め、あとは普通で」とコールしました

卓上を見れば、豆板醬とにんにくのポットが置かれているあたりも家系風ではあるな

で、ややあってやってきた「醤油ネギラーメン」と「コロチャーシュー丼」


「醤油ネギラーメン」は海苔が立っているか寝ているかの違いだけで、そのまんま家系といったルックスじゃないですか
まずはその「醤油ネギラーメン」からいただいてみれば、家系っぽい豚骨醤油味のスープで麺も太目
チャーシューはブツ切りタイプで肉の食感がしっかりしているのが嬉しい


一方、そのブツ切りチャーシューを乗せた「コロチャーシュー丼」も、なかなか優秀なサイド丼です

うーん
ここまで似ているのに家系でないとなると、家系って一体何なのだろうと思ってしまうな
こちらでは鶏ガラを使わず、鶏油も浮かせていないから家系ではないということらしいけれど、その一方で厚かましくも家系を名乗る「壱角家」や「町田商店」一派のラーメンなんて家系じゃないと思っていますからね

考えてみれば、横浜家系ラーメンは京浜工業地帯で働く人向けに考案されたものと聞くし、こちらはこちらで深夜営業も行うロードサイド店
身体を使って働く人向けにパンチのあるラーメンを提供しようとしたら、たまたま似たようなところに行きついたということなのかもしれません

今後もしウォーキング先で「山岡家」に出くわすことがあったら、今度は「塩」か、本来家系にはない「味噌」でもいただいてみるとしますかね

ちなみに、ここまで来たら入間市駅の方が近いけれど、律儀な私はコースに戻って稲荷山公園駅に向かうとしますか

(7点/10点満点)