朝方降っていた小雨も昼前には上がった週明けのお昼時
恒例の魚メシの行先が枯渇してきているなか、現状ここは切り札だなと思ってやってきたのは東京ミッドタウン日比谷の3階にある「三分亭」というお店です


私のお目当ては「りゅうきゅう丼御膳」


「りゅうきゅう」というのは大分の郷土料理で、私は現地でいただいたことはないけれど、酒場や酒肴を紹介した本か何かでその存在を知り、ネットでレシピを調べて何度か自作したことがあります
大雑把に言えば鮮魚をヅケにした料理
江戸前なら「マグロのヅケ」、伊豆諸島なら「べっこう」と、昔からの知恵もあってヅケにした鮮魚やそれを丼に乗せた料理は各地にあるけれど、いずれも私の好物です

入ってみれば、センベロ酒場専門の私なんぞには縁遠い感じの上質さを感じさせる店内


こちらへと案内された席に着いて卓上を見れば、用意されている調味料類も見るからに意識が高そうです

私がオーダーしたのはもちろんお目当ての「りゅうきゅう丼御膳(1,500円)」

で、ややあってやってきた「りゅうきゅう丼御膳」
本日のネタは平政だったな
小鉢2つはそれぞれレンコンと山クラゲ、味噌汁の具はアオサで、香の物も上質そうです


さっそく青ネギにまみれた「りゅうきゅう丼」をいただいてみれば、こちらも上品な味わい
聞くところによると、ご当地大分の家庭では、スーパーあたりで安く売っている刺身の切り落としを使って作って晩酌の酒肴にするらしいし、私としてはそういうのでいいんだよと思うけれど、割烹酒亭を名乗るこういうお店ではそういうことはしないし、体裁的にもできないんだろうね
その分上品にはなるけれど、パンチやインパクトは弱くなるよな


まあ、いずれにしても、これはこれでそれなりに美味しくいただきましたがね

(7点/10点満点)