昨日昼休み時間の尺を無視して行列店を踏破したら多少は気持ちがすっきりしたけれど、まだ残っているのが奪われた1食分の予算の使い道
いずれにしてもわずかな金額の話ではあるけれど、こういう場合、1食分食費が浮いたと考えるのではなく、1食分楽しみを奪われたと考えるのがこの私です
若い頃であれば、「これは先週食べ損なった分」で「これが今日のお昼ごはん」と使い分けて、2食連続食いなんていう荒業をやったことがないでもないけれど、さすがにもはやそういうことができる歳でもありません
こうなったら2食分の予算だと思ってちょっといいお昼ごはんをいただくとするかとやってきたのは東京国際フォーラム横のガード下の裏側のようなところにある「うなぎのお宿」というお店


“ちょっといいお昼ごはん”というと、すぐにうなぎが頭に浮かんでしまうあたり、我ながら昭和の人間です
うなぎというと、まだ若かった頃には、ボーナス日だからなんていう口実があると、帝劇ビルの地下にある「きくかわ」あたりに行っていた記憶があるけれど、近年のうなぎの高騰で「きくかわ」の敷居も爆上がりしてしまいました
でも、静岡の鰻問屋直営と称するこちらなら、まだしもリーズナブルにいただけそうだと思ってやってきたのだから、“ちょっといいお昼ごはん”と言いながらも、いささか腰が引けた弱気な選択ではあります

店内に入ってみれば、いきなり出迎えてくれたのが「鰻日和」という掲示


そういえば、昨年までの職場での相方から、「今日は天丼日和ですね」なんていうわけのわからないお誘いのLINEをもらった朝もあったなぁ(笑)


で、席に着いて向かいを見れば、そちらには「鰻愛」ですか


まあ、こちらは我が地元の浦和や川越あたりにある老舗店とは違って、根っから今時のお店なんだろうね

私がオーダーしたのは「うな重 朝霧(3,000円)」
お重の場合、ごはんはさらっと上品に底に敷くだけということが多いから、+100円で大盛りにしてもらいました
食べやすさという点では「路線バスで寄り道の旅」で徳光さんも言っている通り、私も「うな丼」の方がありがたいのですが、こちらの「うな丼」には“小サイズ”と書いてあるし、もし中途半端でしょぼい物が出てきちゃったら台無しなのでお重を選択した次第です

まずは刻みキャベツがメインのミニサラダが配されて、そこから待つことしばし


手持ち無沙汰に掲示物や夜の部の酒肴メニューなど眺めていると、およそ10分ほどで「うな重 朝霧」がやってきました


いただいてみれば、関東式のふわりとした焼き方で、タレも甘過ぎず辛からずだからそれなりにありがたくはいただけるけれど、さすがに老舗店には及ばない感じ

こちらは夜の部でうなぎの串物などを肴に酒場使いをするのがベストなのかもな

うーん
昨日・今日と先週末に奪われた1食の埋め合わせをしようと、それなりに気合の入った行先選びをしたつもりだけれど、なんだか空回りをしてしまった感なきにしもあらずだな
やはり食に臨むにあたっては平常心が大切だということですかね

ちなみに…
先週末お昼真っただ中に来店して、くどくどとしたやり取り3時間で私のお昼を蹂躙してくれちゃったお客さん
その後入ってきた情報によると、そうした粘着さとオーバースペックな要求もあって、当社内のあちらこちらでトラブルを起こしていると知りました
そういうお客さんに当たっちゃったのは、事故か災害にでもあったと諦めるしかないのかね

(7点/10点満点)