本日は11月最終日
明日から師走で、今年も残すところあと1か月となりました
そんなこととは関係なく、相変わらず日比谷方面の鉱脈を掘り進む私は、お昼になってガード下にある「きたぎん」というお店の居酒屋ランチを目指してやってきました


一見したところ少々敷居が高いのかなと見えなくもないこちら「きたぎん」ですが、ちょいと調べてみたところ「北の家族」の一味だと身元がわかれば、敷居と一緒に妙な期待感なども一気に下がります


さらに調べてみれば、ここには以前リブランドを目論んだ「北の家族」そのものが店を構えていたけれど、それが上手くいかなかったということなのか、ほどなくこちらに業態変更したという経緯もあるようです
私が学生だった頃は「養老乃瀧」をはじめ、「北の家族」「村さ来」「庄屋」、少し後から「つぼ八」なんていうチェーン居酒屋の全盛期で、安く呑めさえすればなんでもOKだった当時はよく利用したものだけれど、今や手垢が付き過ぎてしまったから、リブランドといっても、昔の名前で出ていますでは、なかなかネガティブなイメージが払拭できないのかもしれないな
とはいえ、「養老乃瀧」くらい徹底してダサいイメージがあると、逆にそれが面白いと考える私のような変態もいないではないんですがね(笑)
そういえば、一昔前、このあたりにバドガールが接客してくれるお店があって、職場の宴会にも使ったことがあったけれど、あそこもたしか正体は「北の家族」の一味だったよな

なんていうことを考えながら入ってみれば、高架下のスペースに無理やり押し込んだ感じのお店の造りはこの並びにある他のお店と似たり寄ったりではあるけれど、こちらではいきなり炭火の焼き台が目に入ってくるからちょっとテンションが上がります

こちらは入口に置かれた端末で注文と先払いをするシステムのようですが、先頭の男女2人組が手間取っていて、ちょっとした渋滞が発生しています


おいおい、迷惑な話だなと思ってよく見れば、渋滞を引き起こしているのはいわゆるインバウンドの外国人客
まあ、注文入力が済んだとしても、結構な人数で来ているグループ客がいて、席への案内も渋滞しているようだから、そういうことならここはのんびり構えるとしますか

ややあって私の順番が来て、端末を操作してみれば、“限定10食”という「道産大沼牛サーロイン炭火焼き定食」がすでに売り切れているのは想定通りとして、ならばと私が選んだのは「道産SPFポーク肩ロース炭焼きステーキ定食(1,200円)」です
こういう値段の肉の定食の場合、牛より豚の方がまだしも美味しいものが出てくるんじゃないかというのが経験則に基づく私の読みだけれど、それよりなにより北海道で生まれて10歳まで育った道産子の私として気に入らないのは“道産牛”という売り文句
その昔、北海道で牛といったら乳牛で、牛肉を食べる食文化なんてなかったからね

根性の悪そうな女性グルーブ客に睨まれながら、おひとりさまゆえ彼女たちを飛び越してカウンター席に案内されると、まず配されたのはお好きなだけどうぞのたらこと自家製浅漬けキャベツ


これ、明太子の「やまや」系列のお店が売りにしているのと同じサービスだけれど、「やまや」の方はその後定食の値段を爆上げしちゃったから、すっかり魅力がなくなって久しいんだよな

私の右には例の炭火の焼き台


今台に乗せられた肉が私がオーダーした分かなと見ていると、なんのことはない、どうやら焼き置いてあったらしく、ほどなく「道産SPFポーク肩ロース炭焼きステーキ定食」がやってきましたから、ありがたいんだかそうでもないんだかといったところです

見れば、炭火焼きの肩ロース肉は、刻み葱を乗せ、タレにつけながらどうぞということのようなので、最初の一切れはその通りにしてみたけれど、いちいち面倒なので、えーい、葱もタレも全部ぶっかけちまえという策に出た私
いずれにしてもなかなか美味いね

ちなみに、お行儀悪く途中で席を立って偵察に出たところ、お店のなかほどにカレーのサービスコーナーを発見
これ、お店の方からの案内はなかったから、入口渋滞のおかげで掲示を目にしていなかったら気が付かずに終わっていたかもしれません


期間限定の「自家製中華風挽肉カレー」というそのカレー
見た目はキーマっぽいけれど、いただいてみれば、なるほど底味に中華なテイストを感じます
ただ、妙に甘口なのがなんだかなぁで、サービスとしてならいいけれど、これ単独で代金の取れるレベルのカレーではなかったな

総じていえば、付帯サービスのおかげもあって、なかなか満足感のある居酒屋ランチ
我が地元にもランチ営業をしている「北の家族」はあるけれど、それとは大違いだったな

(6点/10点満点)