信濃町から歩き始めて四谷に差し掛かったこの日のウォーキングの途中、ふと思い出したことがあって、一旦コースを離れることにしました
そういえば、以前ロケットニュースが記事にしていて気になっていた音威子府のそばがいただける「音威子府TOKYO」というお店がこの先の荒木町あたりにあったよな

 

 

しかも、最近になって、音威子府駅にあって日本一美味いと言われていた「常盤軒」の駅そばを期間限定で復刻しているという情報まで耳に入ってきていますから、いつ行くの?と言われれば、今でしょという話になった次第です

 


辿り着いてみれば、お店の入り口には、どこか秘密基地というか会員制スポットのような雰囲気が漂っていて、私のような一見客を寄せ付けないムード


とはいえ、こんなことくらいで怯むような私ではないので、意を決して扉を開けてみれば、たまたま席が空いていたようで、明るく迎えていただくことができてなによりです
案内されたカウンター席に着いて卓上を見れば、こちらのそばは北海道産音威子府の黒と、信州産更科の白の2本立てのようですが、焼酎でも、ビールでも、食べ物でも、(場合によっては女の子も(笑))黒が美味いというのが私の持論

お店の方に音威子府駅「常盤軒」の復刻駅そばについて確認をすると、別に用意してあるメニューが提示されましたので、私は「天ぷらそば(1,100円)」をオーダーしました

すかさず配された小鉢は、ここ四谷界隈にある老舗豆腐店のおからだというし、ランチタイムのサービスなのか、そばの大盛か炊き込みごはんかという二択で選んだ炊き込みごはんも北海道産の米を使っているなど、一つひとつに補足説明があって、一品一品こだわっている感じです

お待ちの間にどうぞと手渡されたウンチク書きに目を通しながら待つことしばし

ややあって配された「天ぷらそば」は、噂通りの黒い色合いで、いただいてみればなるほど美味い
やっぱりそばは、上品に洗練された白っちゃけたものよりも、こういう田舎そばっぽいものの方が美味いよね
とはいえ、これはこれで都会仕様にアレンジしているのかもしれず、現地の駅そばとしていただいた場合は、もっと野趣あふれるものだったのかもしれませんがね

終盤になったところでお店の方から提供されたのはそば湯
えっ?かけそばのつゆにそば湯?と一瞬驚いたけれど、ためしに割ってみれば、もともとつゆが濃いめゆえ、これはこれで美味しくいただけますね

北海道生まれの私でも、音威子府ってどこだと問われて、ここだと即座に地図上を指さすことはできないし、おそらく生涯行くことはない地だろうとも思うけれど、そういうある意味秘境の味が、ここ東京に居ながらにして味わえるというのはとてもありがたいことです
こうなったら、今度は汁なしでそばそのものを味わってみないとな

(7点/10点満点)