今週もようやく週末金曜日となりました
こういうコロナなご時世で、飲食店の営業状況も不安定だからと、朝出勤途中に回り道をして偵察してみたところ、小伝馬町方面であてにしていた“カレーの日”の行き先は、残念ながら2軒ともコロナ休業中であることが判明
1軒は先日「北海道」で残念な思いをさせられた腹黒い飲食資本の一味だし、もう1軒は当面ケータリングに専念するとのことだからいたしかたありません
結局こういう時に頼りになるのはネイティブな外国人勢力
今週もカレーの拡大解釈やむなしと割り切って、お昼時になってやってきたのは、人形町通り沿いで、水天宮にも近いところにある「シディーク」というお店です
「シディーク」といえば、以前、同じ日本橋でも八重洲に近いところにあるお店に入ったことがありますね

 

 

 

看板には“パキスタン料理専門店”とあるけれど、別にアジアンエスニックに詳しいわけではなく、探求してみるつもりもない私には、似たようなカレー味で、インドだ、パキスタンだ、ネパールだと言われても、なにがどう違うのかさっぱりワケワカメなんですがね

客引きのお兄ちゃんがお店の前に仁王立ちしているゆえ、外観の記念撮影もそこそこに入ってみれば、かなり手狭な店内
事前情報によれば、こちらには「とり皮カレー」なる珍しいメニューがあるとのことで、スーパーでとり皮を見つければ、買って帰って煮込みを作ってしまうほどのとり皮好きの私としては、それを楽しみにしてこちらに来たのですが…


案内された席に着いてランチメニューを検めてみれば、そんなものは影も形もありません
諦めきれずにお店の方に訊ねたところ、首を振られてしまいましたから、やはり「とり皮カレー」はメニュー落ちしてしまったようです
うーん…
こうなると、今日ここに来た意味を失ってしまうわけで、途端に路頭に迷ってしまった私
今さらこの期に及んで月並みなカレーメニューなんていただく気にはならないしなぁ…

卓上にもう1枚ある小さい方のメニューを見てみれば、「本格和風インドカレーライス」だの「カツカレーライス」だのなんていういささか怪しげな和印折衷のようなものもあるようだけれど、インド料理屋さんのこの手のカレーライスには、これまで何度も裏切られてきているから、これはスルーだな
一方、その下を見ると、「ハラミ丼セット」なんていうのは悪い冗談だろ、という気がしないでもないけれど、「ガパオライスセット(850円)」というのはちょっと気になります
この際、今週の“カレーの日”のことは諦めるとして、今日はインド料理屋さんのガパオがどんなものか試してみるかとオーダーすれば、一瞬顔を曇らせて、なにやら厨房と相談をし始めたお店の方
って、おいおい
メニューに載っている品を頼んだのにそりゃないだろ、と思っていたら、無事オーダーを受けていただけるとのことで、ひとまずなによりです

まずはサラダとサービスのウーロン茶


続いて、インド料理屋さんでは珍しい鶏ダシのスープが配され、


それからややあってやってきた「ガパオライス」
一見すると、うん、これこれというルックスだけれど、ライスが黄色いターメリックライスなのは、インド料理店のこちらにはそれしかライスの用意がないからかな
いただいてみれば、てっきりカレーっぽい味なのだろうと思っていたのに、まるでそのようなことはなく、むしろピリ辛感さえないわけで、なんだか遠慮したような味
ガパオらしいバジルの風味も感じません
どちらも私として、それほどこだわる要素ではないから、それなりな美味しくはいただけますが、なんちゃって感は否めないところではあるな

なるほど
アジアンエスニックというと、えてして大陸の南のあっちの方の料理だよねと一括りに考えてしまいがちだけれど、これって、海外に行って、韓国人や中国人が経営するお店で寿司だの天ぷらだのを頼んでしまうのと同じことをしてしまったのかもしれないな

(6点/10点満点)