この8月、毎週末の“たべさんぽ”でやってきたものの、ことごとく休業ということで空振りを喫してきた「榎本よしひろ商店」
もはや土曜日・日曜日の営業はないものと考えた方がよかろうという結論に達し、ならば攻め手を変えてみるかと平日木曜日の会社帰りに向かったのですが…
昼間と違って夜ともなれば、もはや歩き慣れた経路上のお店も、灯りが灯っている/灯っていないで、やっている/いないがはっきりわかるなと思いつつやってきてみれば、遠目にも「榎本よしひろ商店」にはお店の灯りが灯っていません
店の戸口を見れば、例によってズル休みの表示
おいおい
どこまでもあてにならない店だなぁ
ここ、夜もダメなのかい
一体いつ営業しているんだよ

さすがにしばし呆れて佇む私
その目に入ってきたのは、道を挟んで向かいの「江戸っ子」とあるお店の灯りです


今月はもう何度もこの場所に来ていますから、このお店がここにあることは目に入っていたものの、お店には大変失礼なことながら、あまりに渋すぎる昭和の遺構のような店構えゆえ、昼間はやっているのか/やっていない(というか終わっている)のかわからずにいましたが、こうして灯りが灯っているということは、どうやら現役で営業しているようです


うーん
そうと知れば、こちらはこちらでとても気になります
ならば、新栄町駅から汗を拭きつつせっかくここまで来たのだから、今宵はこちらで夕食をいただいていくとしますか

それにしても、ここ尾張名古屋のど真ん中で、なにゆえ“江戸っ子”なんだろうと思いつつ入ってみれば、外観同様渋すぎる店内


既に店じまいの時間も近いのか、品数は少なくなっているようだけれど、厨房前に作り置きの惣菜が置かれた棚があるあたりは、「孤独のグルメ」原作漫画版の第1話に登場し、私も入ったことがある、かつて南千住(というか山谷)にあった「きぬ川」
https://ameblo.jp/captainsolo0107/entry-12488208872.html
を思い出させてくれます


見回せば、お品書きのようなものはないようだから、「きぬ川」と同様に作り置きのお惣菜を選んで組み合わせるのかなと思いきや、そうでもないようで、メインを決めればそれを定食にしてくれるシステムらしい


そうとわかれば、私は久しぶりにさんまの塩焼きをいただくとしましょう
間もなく1年半になる名古屋での単身生活
さんまだけでなく焼魚全般にはすっかりご無沙汰をしていますからね
メインが決まると聞かれたのは、赤だしか豚汁かという汁物の種類とごはんの分量
汁は豚汁、ごはんは中サイズでお願いします

で、ややあってやってきたさんまの塩焼きの定食一式
そういえば、今年もさんまは不漁で高値とニュースで聞くから、もちろん新さんまなどではなく解凍ものなのだろうな
小鉢はたっぷりと2品
なんだか色目が被ってしまっているのはご愛敬ですね
いただいてみれば、なんということはない家庭の味だけれど、私のような単身生活者には、家で夕食を食べているような感覚になるホッとする味
久しぶりに真っ当な食事をいただいたなという気になるのがありがたい

壁を見れば、こちらのお店が取り上げられたらしき新聞記事の切り抜きが貼られていて、そこに“江戸っ子”という店名のいわれについても書かれているけれど、なんだかわかったようなわからないような説明ですね

いただき終わって会計をすると、値段は800円
先客が支払う場面を見たり、お店の方が後続客にお店のシステムを説明をしているのを聞いていた限り、こちら汁物の種類も含めて、何を選んでも、定食は一律800円ということらしい
なるほどね
いずれにしても、こういうお店は、今ここにあって営業しているうちに入っておけというのがこれまでの経験則
永年営業しているということは、経営には問題はないのだろうとして、仮に後継者問題などもなしとしても、再開発という名の破壊行為の魔の手は、いつやって来るかわかったものではありませんからね

(6点/10点満点)