ほんと、最近映画をよく見ているなぁ…笑
今回も映画の話。
で、またまたドキュメンタリー。
舞台は石川県。典型的な保守王国で、テレビ局で記者の五百旗頭幸男氏が監督。
石川県政、ムスリム一家、車で移動しながら生活や仕事をするバンライファーの家族…この全く関係のないような3つの軸を絡ませたドキュメンタリー。
全く関係がないように思われるが故に、テンポも遅く感じる。そして、話の焦点もボヤけているように感じてしまう。
だが、県政の方から描かれていく男尊社会の実情を一つ一つ積みかねている姿は、最後には丁寧な説明のようになって、わかりやすさが生まれてくる…。
例えば、選対本部長までやって前県知事を推していた馳浩が、県知事に立候補していくその様で「女性が〜」と高らかに新時代を訴えていくのだが、その周辺には男しか出てこず、女性が出て来たのは当選した際にお祝いの花束を持って壇上に上がってきた一瞬であったりするのだ。
もちろん、これは作為的に作られた面もあるだろうが、こうした男尊社会をムスリム一家、バンライファー家族を通して、より強く描いていく。
先にも書いたように、手を広げすぎて若干焦点はボヤけているように感じてしまうのは否めない…。
が、石川県政が長いこと知事が変わらずに展開し、出てきた知事が「新時代、新時代」と言うのに、その裏に森喜朗という権力者が変わらず君臨し続ける石川県政…。女性が出てくるような隙がない…、日本の縮図をうまく描いていると思わせる作品だと思う。
五百旗頭幸男監督の映画『はりぼて』はあるかな?👇👇👇