今さらながら、昨年の大ヒット映画「国宝」について書こうかと思う。

 

 大ヒットして、国内の映画賞など総ナメって感じで、今でも上映スケジュールを取る劇場もある。吉沢亮と横浜流星という今乗りに乗っている役者が、一般からあまり馴染みのない歌舞伎の世界を演技したというのも人気の拍車をかけたのかもしれない。

 

 だが、オイラ的には相当な駄作である…(笑)。相当な駄作である…(笑)。

 

 主人公の二人、吉沢亮と横浜流星が歌舞伎の演目を演じた。その演技ぶりは決して悪くなく、むしろ相当努力をしないと習得できないのではないか?と、思えるほどの演技であった。二人は今回の映画のために相当の演技指導を受けたであろうし、その練習などは大変であったことは想像に難しくない。

 

 だが、この映画のそうした利点的なところを消滅させているところが、とにかく長いことだ。総時間175分。長すぎる…。

 

 全てを映すことが良いことではなく、映画はどうやって映さないかで、時、心境の変化…などを映すから映画なのだと考えている自分からすると、「国宝」はただただ垂れ流しな映画にしか見えなかった。

 

 だから、主人公が習得した歌舞伎の演技もチープな感じがしてしまうのだ。昔、正月の風物詩「芸能人かくし芸大会」のように短時間で集中的に伝統舞踊などを身に着け、テレビで発表する、そんな映画に見えてしまった。

 

 映画はいかに見せないようにして見せるか、理解させるか…。今の邦画界でならこの技法に関しては北野武監督や阪本順治監督、黒沢清監督らが格段に上手い。そして、この省略の技法(私はこう呼んでいるのだが…)だが、上手いと言われる監督ほど名匠と言われている…。

 

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