今回紹介するCDは「ファニー・カンパニー」/ファニー・カンパニー≪「FUNNY COMPANY」/FUNNY COMPANY≫(1973年)です。
おっさんがカラオケで「セクシャルバイオレットNo.1」を歌うのを耳にすることがあるかと思うが、この歌を歌っていた桑名正博がヴォーカルを務めたバンドのファーストアルバム。
「セクシャルバイオレットNo.1」はロック歌謡などと言われた70年代の流行曲だが、CMにも使われ、大きな話題にもなった。そんな桑名正博がバリバリのロックバンドのヴォーカルでかなり重厚なロックを展開しているのが、この「ファニー・カンパニー」である。
デビューが近かったこともあり、矢沢永吉やジョニー大倉が在籍するキャロルと比べられ、「東のキャロル、西のファニカン」と言われていたという。
個人的な感覚だと、キャロルもカッコいいだが、ファニー・カンパニーの方を推す。ここには「セクシャルバイオレットNo.1」のような歌謡ロックの甘ったるさはなく、ブルースをベースにしたロックは、今聞いても新しさを感じさせ、さらにはキャロルより、もっともっと男臭く泥臭いロックを展開しているのだ。
どちらのバンドもグループサンズ(GS)のムーブメントが終わった後に出てきたバンドで、GSの継承がいわゆるロック歌謡の方にいくのだろうが、ここには全く真逆なロックを展開したバンド2つあり、その一つがファニー・カンパニーだったと思う。しかも、今聞いても重厚なロックをしている。そして、そこから派生してロック歌謡の代表曲ともいうべき曲をヒットさせた男がヴォーカルを務めていた…という、無限ループがここにあるように思う。
評価は、SSS。
