今回紹介するCDは

ライブ・アット・ハラディアム ’88」/ キース・リチャーズ & ザ・エクスペンシヴ・ワイノーズ

《「LIVE AT THE HOLLYWOOD PALLADIUM   DECEMBER 15,1988」 / KEITH RICHARDS AND THE X-PENSIVE WINOS (1991年)です。

 

 Yahooブログの頃は、多少題名が長くても掲載できたのですが、アメブロは字数制限が厳しくて今回の作品のように長いと入らないものとなりました。

 

 誰もが知っていると言っていいローリング・ストーンズのギター、キース・リチャーズ。彼のソロ活動で、ライヴ盤です。おいらは、ローリング・ストーンズの中で、このキースが一番好きで、頭がモジャモジャで、シャツをだらしなく出し、煙草を咥えながら、酔っ払ったようにヨロヨロとギターを弾く…。その上、名高いギターリストのようにさほど上手くない。だけど、そんな仕草が堪らなくカッコイイ〜。そんな彼の容姿の節々が分かるようなアルバムであります。

 

    発売当時、このCDとビデオとブックレットとTシャツがセットになっていた限定盤でした。ガキだったおいらは、泣けなしの小遣いをはたいて買ったのです。今回のブログ更新のために、ブックレットなぞをよく読んで…、と、本棚を探索しに向かいました。しかし、購入後何度かの引っ越しを経験したためか、この一式が入っていた箱も絶対に何処かにあるはずなのですが、簡単には発見出来ず、ブックレットも何処へやら…。簡単に発見出来たのは、ビデオデッキなるものが無くなった我が家では視聴する術を失ったビデオだけでした。

 

   さらに、セットによる限定盤だったから買ったにも関わらず、後にCDだけが別販売されてしまいました。少ないお小遣いが無残に散っていく、少年の心をズタズタに切り裂いた悲しい思い出が詰まったアルバムでもあります。トホホ…。

 

   しかし、ここまで来ると、やっぱりビデオが見たいなぁ〜。そんなに思うなら、先日のローリング・ストーンズの日本公演を見に行けばよかったでしょ?と後悔の念ばかり…。人生って、こういうものですね…。

 

   アルバムとしては、「HAPPY」「CONECTION」など、ローリング・ストーンズのナンバーも入っていて、ライヴとしてかなり盛り上がっているな、というのが分かります。ただ、キースがギタリストだからでしょうか、やたらとギターのソロリフから始まる曲ばかり...的な感があります。そんなところを感じてしまうと、キースもミック・ジャガーもロン・ウッドもチャーリー・ワッツもそれぞれソロワークをやっているけど、やっぱりおいらは彼らにはいつまでもローリング・ストーンズで不良おっさんをやっていてもらいたいと願う一ファンになってしまいます。

 

   実際、このアルバムが発表される少し前はローリング・ストーンズは活動しておらず、解散説も多々あったほどでした。そうした数々の危機を乗り越え、未だにローリング・ストーンズは存在し続けています。彼らを「『継続は力なり』ということわざを自で行くバンド」と評したものを読んだことがありますが、正にその通りかもしれません。

 

   今回、この「ライブ・アット・ハラディアム ’88」を再聴して、キースのカッコ良さを再認識しましたが、それ以上にいつまでもローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズでいて欲しいという願望が、おいらの心の中を支配しているなぁと、改めて思いました。