これは、16日の読売新聞に掲載された東京五輪の再考記事である…

ハッキリ言う…。バカな記事だ(笑)

もう、五輪で景気が良くなるという様な幻想が成立しないほど、経費がかかって仕方がない大会になっているのが五輪。開催都市の存在が危ぶまれているほどなのだ。

この記事は、そのことを理解しつつ、東京五輪は成熟した日本が巧くやりくりして後世に繋いでいく大会なのであるのだと考え、最後は「私たち一人ひとりが、考えるべき課題でもある」と締めている。

なんで、日本人が五輪の将来を背負わなければいけないのでしょうか?よくわかりません…。

もし、五輪というものがみんなを幸せにするから、背負わなければいけないほど義務なのでしょうか?なんなら、全くやらなくても良いんじゃないの?

例えば、長野五輪。

バブルがはじけ、日本は底が全く見えない不景気へ。そこで招致した長野五輪。もう忘れましたか?「五輪で景気が良くなる」とみんなが言ってました。

開催中は、その大会規模の人の行き来があるので、通常よりは売り上げが上がるのは間違いありません。

しかし、大きな催し物の開催には、大きなお金が必要で、そのお金の出所、その回収、その収益…こうしたものが全てプラスにならない限り、大きな催し物は、その後に大きな負債になる可能性は非常に高いのです。それが大きければ大きいほど、負債は大きくなるのは、間抜けな小学生でも分かる単純なお話です。

正に長野はこの負債に悩まされている街に成り下がりました。むしろ、この負債に殺されてるほどです。リュージュの会場なんて、どうやって維持するのでしょうか?結局、解体です。これはリュージュ競技者を責めているのではありません。こういう話が出てきてしまうこと自体、みんなが不幸になったという話なのです。

長野五輪の後、開催された日韓サッカーW杯はどうでしょう?同じ結果です。景気は良くなりません。

最近、行われたラグビーW杯はどうでしょう?東日本大震災の被害を受けた釜石に建設したスタジアム。維持をするのにどうするの?ラグビーの試合は毎日出来ません。W杯でラグビーファンは増えました。日本全国から、世界各国から、そんなに景気が良くなるほど人を集められるほどイベントってありますかね?

では、東京五輪です。
知ってます?
今回の大会のために作った会場。大会終了後に一部は取り壊します。一見、負債を残さないじゃんってことですよね?そうではありません。建設して、取り壊して…とある一部の人たちにとっては非常に美味しいシステムなのです。この美味しいシステムの人たちから沢山献金していただける方がいらっしゃいます。これらは我々日本国民が必死になって働いて納めた税金が莫大なモノとなって流れ込んでいるのです。つまり、東京五輪はこういうシステムの上から成り立っているのです…。
 
東京五輪を招致した奴らが言っていましたが、

日本の未来を背負う子供たちが、日本で行われる五輪で日本人が金メダルを獲るところを生で見たら感動する…

で、感動したから、日本の未来を背負う子供たちに大借金を残すことは許されるのでしょうか?

全く意味がわかりません…。

もう、東京五輪が素晴らしい大会だとかいう幻想はヤメません?