映画講義2回目
本日は専門学校の授業でした。
できる限り現役で活躍している映画監督の作品を見せながら画の構図を教えています。
今日はバズ・ラーマン監督の作品
前回の講義のユアン・マクレガーつながりで「ムーランルージュ」を選ぶかと思った諸氏。そんな安易に選びませんぜ。最近の映画「オーストラリア」でもないよ
今回は「ロミオ+ジュリエット」です。
シェークスピアの有名作品を現代版にリメイクした作品ですが、役者の演技力がやや劣るため(ケネス・ブラナーみたいな舞台役者じゃないし仕方ないっすけど)セリフと演技に違和感があり、評価はそんなに高くない作品でしたが、私は当時からバズ・ラーマン監督の才能を感じ取ってました。
まずプロダクションデザイン(舞台美術)の素晴らしさ。画の構図の決定要素の一つにプロダクションデザインがあります。全てが細部まで考えて作られており完璧です。この素晴らしい美術世界は「ムーランルージュ」で炸裂しますが、この映画ではシェークスピアの古典的な中世の美術を現代エッセンスを注入して昇華させた、他に類を見ない素晴らしい美術でした。
他にバズ・ラーマン監督の才気感じる点としては、役者の表情の引き出し方が上手い点です。特に女優を美しく見せるのが上手い。昔の監督でジョージ・キューカーって人がいましたが彼も同じく表情をつけるのが上手かった。「マイ・フェア・レディ」のオードリー・ヘップバーンの美しさと完璧な画の構図。カット一つ一つに見えてくることですが、喜怒哀楽がはっきりしていて、照明の当て方も女優の表情を際だたせています。女優を美しく撮れる監督は大体成功しますが、バズ・ラーマン監督もその一人だと思います。
「ロミオ+ジュリエット」は巧みなカット割りもあって「トレインスポッティング」と同時期もあり若者に支持されましたが、ストーリーテリングも似てる点があり、人物描写を浅すぎず深すぎず表現していて、この映画の場合はニュース番組が人物相関図を説明している点、トレスポは主人公のナレーションで説明している点、そして両者共に冒頭部で伏線張り巡らせた映像で表現している点が共通しています。ダニー・ボイル監督の方がハリウッドでは成功しましたが、バズ・ラーマンも「オーストラリア」の失敗から学んで堅実に作品を作れば、間違いなく将来のアカデミー賞監督になれると思います。
「ロミオ+ジュリエット」で学んだことは、原作の料理法、役者の表情の付け方ですね。この映画のような際だった美術は多分バズ・ラーマン以外には表現が難しいだろうし、これこそがバズ・ラーマンの個性ですから誰でも容易には真似できませんが、そういった個性をいかに出すか、やはり画コンテの段階で考えに考えつくして画の構図を仕上げることが重要なわけです。
相当真面目に語ったでしょ?
ちゃんと教えてるからね
できる限り現役で活躍している映画監督の作品を見せながら画の構図を教えています。
今日はバズ・ラーマン監督の作品

前回の講義のユアン・マクレガーつながりで「ムーランルージュ」を選ぶかと思った諸氏。そんな安易に選びませんぜ。最近の映画「オーストラリア」でもないよ

今回は「ロミオ+ジュリエット」です。
シェークスピアの有名作品を現代版にリメイクした作品ですが、役者の演技力がやや劣るため(ケネス・ブラナーみたいな舞台役者じゃないし仕方ないっすけど)セリフと演技に違和感があり、評価はそんなに高くない作品でしたが、私は当時からバズ・ラーマン監督の才能を感じ取ってました。
まずプロダクションデザイン(舞台美術)の素晴らしさ。画の構図の決定要素の一つにプロダクションデザインがあります。全てが細部まで考えて作られており完璧です。この素晴らしい美術世界は「ムーランルージュ」で炸裂しますが、この映画ではシェークスピアの古典的な中世の美術を現代エッセンスを注入して昇華させた、他に類を見ない素晴らしい美術でした。
他にバズ・ラーマン監督の才気感じる点としては、役者の表情の引き出し方が上手い点です。特に女優を美しく見せるのが上手い。昔の監督でジョージ・キューカーって人がいましたが彼も同じく表情をつけるのが上手かった。「マイ・フェア・レディ」のオードリー・ヘップバーンの美しさと完璧な画の構図。カット一つ一つに見えてくることですが、喜怒哀楽がはっきりしていて、照明の当て方も女優の表情を際だたせています。女優を美しく撮れる監督は大体成功しますが、バズ・ラーマン監督もその一人だと思います。
「ロミオ+ジュリエット」は巧みなカット割りもあって「トレインスポッティング」と同時期もあり若者に支持されましたが、ストーリーテリングも似てる点があり、人物描写を浅すぎず深すぎず表現していて、この映画の場合はニュース番組が人物相関図を説明している点、トレスポは主人公のナレーションで説明している点、そして両者共に冒頭部で伏線張り巡らせた映像で表現している点が共通しています。ダニー・ボイル監督の方がハリウッドでは成功しましたが、バズ・ラーマンも「オーストラリア」の失敗から学んで堅実に作品を作れば、間違いなく将来のアカデミー賞監督になれると思います。
「ロミオ+ジュリエット」で学んだことは、原作の料理法、役者の表情の付け方ですね。この映画のような際だった美術は多分バズ・ラーマン以外には表現が難しいだろうし、これこそがバズ・ラーマンの個性ですから誰でも容易には真似できませんが、そういった個性をいかに出すか、やはり画コンテの段階で考えに考えつくして画の構図を仕上げることが重要なわけです。
相当真面目に語ったでしょ?

ちゃんと教えてるからね
