日曜日 向かいの解体工事はお休み。



なので静かな 穏やかな日なのです。



ところが


自分は…目撃してしまったのですよ。



それは夕方5時でした。



解体現場を覗き込む 不審な男。



70才ぐらいでしょうか。



入り口ゲートにかけられた


シートの隙間から中を覗いています。



通りがかりの人が


解体途中のビルを見ていることは


よくある光景ですが


その男は明らかに物色している感じ。



自分はピンときて


念のためスマホで動画撮影しました。



40秒ほど撮影しましたが


その男は 覗き込んだあと


普通に立ち去って行きました。



ウチの2階の窓からは


人間たちの色んな動きが見えます。



見ようによっては


工事がどこまで進んだんだろう


みたいな感覚で覗き込んだようにも


見えるかもしれません。



でも何か怪しかったのですよ。



そして夜になり 戸締まりの為


当ビル入り口のカギを掛けようと


立ち上がったとき


誰もいない解体現場から


金属が当たるような


カーンという音が聞こえました。



もしかして 誰かいる?



何も姿は見えなかったので


カギ掛けついでに 目の前の道路を


少し歩きました。



すると やっぱり金属音が聞こえました。



人がいるようだ…。



自分は2階の部屋へ上がり


窓から外を覗きました。



あ!夕方動画を撮った あの男だ!



夕方見かけたあの男が


解体現場に置いてある物を


動かしているようです。



自分は慌ててしまい


動画を撮るはずが写真を撮っていました。



銅線泥棒のニュースは


よく聞く話しだし


コイツも何か盗もうとしているのでは?



何か持ち去られる前に


とにかく警察へ電話だと思い


一番近い交番へ電話しました。



通報って初めてだけど


緊張して 今となっては何を話したか。



5分ほどで自転車に乗った警察官が


現れました。



その後 もう一人 自転車警官到着。



現場の中へ声をかけて確認しています。



すぐにパトカー2台到着。



合計6人の警察官で


犯人を確保しました。



その場で自分も事情を聞かれ


撮っていた動画と写真を見せました。



そしてなんと 自分も


どこから見ていたのか説明するため


ウチへ入って 指差し撮影されました。



そして なぜ夕方動画を撮影したのか


なぜ窓際にいたのか こと細かく


説明しないといけなかったのですよ。



面倒くさっ!



そして犯人は建造物侵入で逮捕となり


パトカーに乗せられ


連れて行かれました。



やれやれ と思い


就寝しようと 寝たのですが


突然 電話が鳴ります。



恐れ入りますが


警察署まで来て頂けませんか?だと。



時間は深夜0時。



警察署までの道筋を聞くと


お迎えに来てくださるとのこと。



そして 人生初のパトカー後部座席に


乗りました。



到着後 署内の狭い部屋へ入り


新人警官と対面で


パソコン入力しながら1から事情を話す


ということをしました。



これがとても面倒くさくて


自分が朝目覚めたところから


説明しないといけないのですよ。



そして午前3時半までかかりました。



最後に


捜査に協力したということで


お金を頂きました。



帰りは覆面パトカーに乗って


ウチまで送ってくださいました。



ながーい1日になりましたよ。



こりゃ通報するほうも


結構大変だな~というのが感想。



本当に大変でした!



翌朝 念のため解体現場の方にも


お知らせしようと思い


声をかけました。



とても腰が低く 何度も


ありがとうございました と


言ってくださいましたよ。



この事件で


初めて色んな経験をしました。



犯人には


そんな自分自身に都合よく


世の中が回るなんて思うなよと


言いたいですね。



悪いことをしようとしても


きっと誰かが見てますから。



ということで


すっかり睡眠不足。



ゆっくり休んで


体調を整えたいと思います。