新車の頃を思い出す!?洗車アドバイザーに聞いた洗車と室内クリーニングの超実践テクニック

 

最初に行うべきはウインドーガラスのケア

まずは洗車である。自宅で洗車ができるのであれば、最初に汚れのひどい下回り、タイヤ&ホイールから洗うのが鉄則・・・というのがこれまでの常識だが、この2004年末版ではそうではない。最初に行うべきは、ウインドーガラスのケアである。ウインドーガラスには雨の日、路面から跳ね上げた水などに含まれる、ワイパーを使った時のギラギラ視界の原因になる油分=油膜が付着し、また、雨のあと、水滴が付いたまま放置して乾燥することなどによるウォータースポット(クレーター状のシミ)も付着しているかも知れない。これが視界を悪化させ、クリアなガラス面、視界を阻害する。

 

 

手始めはウインドーの油膜&ウォータースポットのケアから

そこで、ウインドーガラス前面を軽く水洗いし、拭き上げてから、油膜はプロも使うプロスタッフのキイロビンゴールドなどの油膜取り剤を使って油膜を除去。それでガラス面がピカピカになればそれていいが、まだウォータースポットが残っているなら、ウォータースポット除去専用ケミカルのソフト99ガラスリフレッシュを使ってウォータースポットを徹底的に落としてやる(しつこいウォータースポットは1度では落とし切れないこともある)。その作業工程の最後が液剤を洗い流す水洗いなので、最初に行うということだ。

 

洗車の手始めはタイヤ&ホイール、下回りから行う

そして、タイヤはタイヤブラシ、ホイールは表面をスポンジ、スポークの隙間などは洗車のプロも使っているエーモンのホイールスポンジやブラシを使い、水をかけたあと、専用のバケツ、またはスプレーボトルに作ったカーシャンプーをスプレーし、用意したブラシ、スポンジで洗っていく。下回りが汚れていれば、ソフトブラシ洗いである。ここでの水気の拭き取りは不要だ(このあとボディに水をかけるため)。

 

タイヤ&ホイールと下回りの洗いにはケルヒャーマルチクリーナーOC3 FOLDABLEがあると便利

その際、最初の水かけには、ケルヒャーマルチクリーナーOC3 FOLDABLEがあると便利。リチウムイオンバッテリー内蔵で、USB-Cケーブルでどこでも充電でき、フラットジェットノズル、折り畳める容量8Lタンク、畳むと厚さ108mmとコンパクト収納 ねじれにくいフレックスホース(1.8mの低圧フレキシブルホース)、40度までのお湯が使えるところ、そして持ち運び楽々な重量2.2kgという軽さなどが大きな特徴で、クルマ全体を洗うのには適さないものの、水圧である程度の汚れを落とすことができ、8Lタンクの容量は下回り、タイヤ&ホイールの洗浄にはぴったりなのである。

 

カーシャンプーを使ったボディ洗車は上から下へが基本

 

続いてボディにホースで水をかけ、カーシャンプーを作り(コーティング施工車の場合はコーティング被膜に影響を与えない中性のカーシャンプー、コーティング車専用のカーシャンプー)、スポンジやタオルで、ボディの上から下へと、手早く洗っていく。のんびり洗うと、洗っている途中から洗剤成分が乾き始め、シミの原因になるから要注意である。

 

ボディの隙間はブラシ洗いすると水垢対策にもなる

 

しかし、スポンジやタオル洗いだけでは、例えばボディパネルの隙間、ボディパネルとライトレンズユニットの隙間などの細部までは洗えない。実はその隙間に詰まった汚れが、雨降りの後に隙間から水気とともに垂れ、縦状の水垢の原因になるのだ(新車でも隙間の内部が汚れていることもある)。そこで洗車時に、隙間をある程度コシがあり、毛先の柔らかいミニブラシでブラッシングしてやるといい。隙間の奥に詰まった汚れをかき出してやるわけだ。

 

ボディのカーシャンプー洗いが終わったら、速やかにホースの水でボディ、タイヤ&ホイールを含む下回りを十分に洗い流す。ここで洗い流しが不十分だと、これまた洗剤分によるボディのシミ付着の原因になるから念入りに。

 

水気の拭き取りには部位別に数枚のマイクロファイバークロスを使いたい

ボディ洗車の最後は当然、水気のふき取りだ。これもまた、屋外洗車の場合、スピードが要求される。のんびり拭き上げていると、水滴が乾き始め、やっかいなボディのシミ、リング状のウォータースポット付着の原因になるからだ。

 

そこでは拭き取るクロスの性能が重要。今では吸水、保水性能に優れたマイクロファイバークロスを使うのが一般的だが、マイクロファイバークロスの性能はピンキリ。筆者は80年代からユニセームというオランダ製の合成セーム皮(現在、生産中止)を使い続け、今ではマイクロファイバークロスと併用して使っているが、マイクロファイバークロスのほうは洗車のプロ、キーパーの現場でも使われている、コーティング専門店の拭き上げ用クロス=キーパークロスを使用。ボディに優しく、吸水、保水性能ともにハイレベルで、コーティング車に最適かつ水気を絞りやすい性能も持ち合わせているからだ。グリーンとブルーの2枚入りもあり、グリーンはボディ、ブルーは下回りといった使い分けもできる。が、筆者は洗車の拭き取りクロスとして、ボディ、下回り、タイヤ&ホイール、ウインドー、戸当たり(ドア断面やサイドシルなど)用の5枚を用意。そこまではちょっと・・・であれば、せめて、ボディ用、ウインドー用、下回り&タイヤ&ホイール用の3枚は揃えてほしい。とくにボディ用と下回り&タイヤ&ホイール用を兼用すると、ボディを痛める可能性大。ワックスを掛けているクルマのボディに使ったクロスでウインドーを拭けば、油膜の原因になってしまうからである。

 

ボディ細部に入り込んだ水気はエアブローで吹き飛ばす

しかし、ボディは様々なパーツで構成され、隙間、手の入りにくい部分も多い。ふき取りクロスだけではボディ細部に入り込んだ水気まで拭き取ることは不可能。そのボディ細部に入り込んだ、汚れを含んだ水気が垂れ、水垢になることはすでに説明した通り。そこで2024年版年末洗車の最新のテクニックとして紹介するのが、セイワから発売されている(オンライン限定商品。楽天市場、アマゾン、Yahoo!で販売) 、筆者愛用のIMP301「ハンディマルチブロー&掃除機」だ。持ち運びしやすい軽量な手持ちサイズかつコードレスで、エアブローと掃除機の二刀流の機能を持った画期的なアイテム(ノズル7種類付属)。ここではそのエアブロー機能を発揮してもらうことになる。

 

エアブロー効果は結構強力で、ボディとライトレンズユニットの隙間、リヤウインドーガラスとボディの隙間、フロントグリル、エンブレム周り、ワイパーブレード、そして水気が溜まりやすいホイールボルト回りに入り込んだ(拭き取れなかった)水気も、このIMP301のエアブロー効果で吹き飛ばすことができるのだ。USB充電による作動時間は低速側で約180分、エアブローに適する高速側で約12分だが、約12分あればクルマ1台の隙間のエアブローには十分と考えていいだろう。エアブローを行うと、内部から水気が飛び出してくるので、その拭き上げも忘れずに(片手でエアブローを行い、片手に持ったマイクロファイバークロスで拭き上げるといい)。しかも、エアブロー機器としては静音なので、近所迷惑にもならないところも使い勝手の良さである。

 

タイヤワックスでタイヤを黒々と仕上げればクルマがビシッと見える

 

最後にタイヤにタイヤワックスをかけて終了だが、そのタイヤワックス(の作業性)にもこだわりたい。筆者が使っているのはソフト99のディグロス ギラエッジで、タイヤの形状に合わせて動くFLEXヘッド(スポンジ部分)を採用しているため、扁平タイヤにも塗りやすく、タイヤとホイールの接合部分の際にもしっかりとワックスが塗り込め、ホイールにタイヤワックスが付着しにくいところ、ブラシを別に用意する必要のないところが気に入っている。ウインドーがきれいで、タイヤが黒々としていれば、ボディが多少汚れていても、クルマがビシッと精悍に引き締まって見えることも付け加えておきたい。

 

ボディを洗車してきれいにして、ガラスをピカピカ透明に磨き、タイヤを黒々と仕上げれば、クルマがまるで新車のように見えるはずである。

 

45分~1時間ぐらいで終えることができるはずだ。やれやれ、これで1年間、お世話になったクルマもピカピカ、一件落着・・・ではない。

 

インテリアのクリーニングもお忘れなく!!

せっかくの年に1度のクルマの大掃除。ゆえに外側だけでなく、汚れまくっているであろう室内の清掃も忘れてはいけない。そこで用意するのが、掃除機、マイクロファイバークロス数枚、ルームクリーナー、クリーナーピック(クルマ用綿棒)などと、そしてまたまたセイワのIMP301「ハンディマルチブロー&掃除機」の出番。さらになぜか精製水である。

 

クルマのルームクリーニングの基本は何と言っても換気。晴れた、湿度の低い日にすべてのドア、トランク、バックドアを開け、換気することで車内のよどんだ空気、臭いを一掃。そしてフロアマットを出し、叩いて汚れを落としてから洗剤によるブラシ洗いを行い、陰干し。

 

そして車内の掃除機掛け。シート→フロアの順に掃除機をかけていく(トランク、ラゲッジルームも)。しかし家庭用の掃除機ではノズルが太く、シートとサイドシルの隙間に落ちたホコリや異物、愛犬を乗せているクルマなら抜け毛などを吸い取れない。そこでIMP301「ハンディマルチブロー&掃除機」の掃除機機能を用いる。ブラシ付きノズルは細く、隙間にもしっかり適応、汚れをかき出しながら吸い取ってくれるのである。また、隙間に詰まったホコリを、IMP301「ハンディマルチブロー&掃除機」のエアブロー機能で吹き飛ばすこともできるから便利である(その後の掃除機掛け、拭き取りは必須)。

 

シートやフロア、隙間、トランク、ラゲッジルームの掃除機掛けが終わったら、ダッシュボード、センターコンソール、シフター、ドア内張り、シートサイド周りをマイクロファイバークロスとルームクリーナー(または微量の食器用洗剤を薄めた水溶液)を使い、ホコリや手あかなどを落としていく。なお、メーター、ナビ画面などのキズつきやすい面は、眼鏡拭き用のクロスなどごく柔らかい布を水で絞って拭き上げる配慮が必要だ。乾いたままのクロスで拭くと、キズ付きの原因になるからである。

 

ファブリックシート、またはレザーシートは専用のクリーナーを使って汚れを落とす。1年間、なにもしないでいたら、けっこう汚れているはずだ。

 

 

ウインドー内側のクリーニングに水道水は使わない

車内清掃の最後は、意外に見落としがちなウインドー内側の拭き上げ。フロントウインドー外側をきれいにしたはずなのに、視界にムラがあることがある。その原因はフロントウインドー内側の汚れ。外界からの影響を受けないのになぜ?と思うかもしれないが、空気中に漂うホコリ、湿気、喫煙車ならタール×ホコリがべったり付着し、視界をマダラに曇らせてしまうのだ。

 

ウインドー内側だから、水道水で絞ったクロスで拭けばいいじゃん・・・と思うわけだが、実は水道水を使った拭き上げはNG。水道水にはナトリウム、カルシウム、マグネシウム、ケイ素に加え、浄水処理で塩素も含まれ、洗車用の水としてはそれらが不純物となり、ムラの原因となる。プロのボディ洗車で純水を使うのも、そうした不純物を避けるためなのだ。

 

そこでウインドー内側は、スーパーや薬局で、廉価で(100円~)売っている精製水をきれいなクロスにつけて拭き上げるのが理想。ウインドー外側の汚れは気づきやすいものの、ウインドー内側にも知らず知らずのうちにホコリなどの汚れがべったりと付着し、視界を悪化させる原因となるということだ。

 

室内クリーニングを終え、乾いたフロアマットを戻せば、換気も済み、年末洗車&室内クリーニングは終了。これで車内外はピカピカ、すっきり。新年のドライブに気持ち良く出掛けられるはずである。

 

年末の洗車後、日数がたってから新年のドライブに出かけるなら、ウインドー外側のクリーニングを忘れずに。筆者は拭きムラが少なくスピーディーにガラスクリーニングが行えるストナーのインビジブルガラスクリーナーを使っている。

 

エンジンルームを手早くきれいにするなら100均の油汚れクリーナークロスが便利

最後に、うっかり忘れがちなエンジンルームのクリーニングについて触れたい。エンジンルームは様々なパーツ、電子機器、配線があり、もちろん安易な水洗いは厳禁。しかし表面だけでもきれいにしたいなら、100均でも売っている油汚れ用のウェットクロスを使うと手っ取り早くきれいにできる。その際は、エンジンルームが冷えた状態で、手を怪我さないように作業用手袋や軍手などをつけて拭いてほしい。

 

 

https://dime.jp/genre/1889341/#google_vignette