バリューコースでの割引と価格をチェック
では、バリューコースでの端末価格やローン金額、割引額をまとめてみよう。まず端末価格だが、店頭での基準価格は登場直後で6万円前後になるものと予想されている。これに「冬のキャンペーン」で8400円値引きされるので、5万円前後~5万円強になると思われる(広報コメントから計算)。
バリューコースでのローン価格は、以下のようにして決まる。
| ・NTTドコモが毎月のローン額を決定(全国統一で、随時見直される) ・頭金の金額は代理店やショップに任される |
先にローン額が決定され、残った頭金がショップの値付けに任されることになる。広報コメントによれば、905i登場直後のバリューコースでのローン額は24回払いで2000円前後、12回払いで4000円前後となっている。これにバリューコースでの割引を加味したのが下の図だ。
ローンによる端末代金の支払いが終わったあとでも、基本料金に対する割り引きは継続する。これが見逃せない魅力である
バリューコースでの料金プランはバリュープランと呼ばれるが、これは各種割引適用前の基本料から1680円を割り引くものだ。現状では、基本料が50%割引となる「ひとりでも割50」「ファミ割MAX50」がもっともお得になるので、それを考慮すると実質的に840円の割引となる。現実的には「840円安くなる」と考えたほうがよい。
大きな特徴は、この割引がローン終了後も続くことで、端末の支払いが終わったあとも840円の割引が継続する。ソフトバンクの新スーパーボーナスによる特別割引は、端末のローン払いが終了すると同時になくなってしまうから、ドコモの方がお得感がある。
そこで、24回払いでの実質的な損得勘定を表にしてみた。ローン額と料金割引を相殺するのは、本来の計算としては正しくないが、実質的な負担を見る場合の目安として見てほしい。
| 毎月のローン金額 | 基本料金割引額 | 損得勘定 | 24カ月でのローン返済額 | |
| 1~24カ月 | 2000円(予想) | -840円 | 従来より1160円多く払う | 2万7840円 |
| 25カ月以降 | なし | -840円 | 従来より840円安くなる | - |
ご覧のように、24回払いが終わるまでは、従来より毎月の支払いが1160円増える形になる。24回払いで計算すると総額は2万7840円となり、仮に頭金が2000円だとすれば、2年での負担額は2万9840円となる。つまり、端末を3万円で買ったのとほぼ同じと考えていいわけだ。3万円ならば従来とほぼ同じであり、ユーザーにとっては無理のない価格といえよう。
さらにバリューコースでは、ローン払い終了後も実質840円の割引が続く。そのため、同じ端末を2年以上使い続ければ、従来と比べてどんどん安くなっていく。同じ端末を長く使い続けるユーザーにとっても、実にありがたい仕組みなのである。
ソフトバンクの「新スーパーボーナス頭金ゼロ」への対抗か?
ここまで見てきたように、2つのコースを比べると、バリューコースの方がお得で安心感があることが分かった。現時点では、ベーシックコースよりもバリューコースを選ぶのが正解だろう。新製品に興味のある人は、今後の機種変更を考えて「バリューコース12回払い」を、あまり機種変更をしない人は「バリューコース24回払い」がお薦めだ。
NTTドコモの新料金プランの発表前まで、筆者はバリューコースのローン額を800~1600円程度と予想していた。しかし、実際は2000円前後とやや高めの支払額になり、その結果頭金が2000円前後と低くなった。これは、店頭での割引で「頭金をゼロ円」にするための施策のようにも思える。
ソフトバンクが、ホワイトプランによる基本料980円と、新スーパーボーナスによる頭金ゼロ円でシェアを伸ばしているのに対抗したと考えてよいだろう。ローン払いを設定していないauに対抗したのではなく、ソフトバンクへの対抗だと思う。
また、端末価格のコントロールという要素もありそうだ。従来までは販売奨励金があったため、ショップに価格決定権があった。しかし、今回のバリューコースでは、端末価格の大半をローンが占めている。ローン金額はNTTドコモ側が決定するので、ショップが介入できるのは頭金だけだ。905iのバリューコースは頭金が2000円であるため、ショップの値引き余地はこの2000円しかないことになる。つまり、実質的な端末価格をNTTドコモが握ったと考えられる。
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20071105/1004204/?P=4