 |
手紙を書く機会が失われている今日だからこそ、マナーを心得た手書きの手紙は、心のこもったコミュニケーションツールといえます。手紙はその基本的形式や表現さえ覚えれば、就職した後も社外文書の作成、冠婚葬祭の挨拶など実社会でのさまざまなお付き合いに大変役に立つものですので、機会を捉えて書いてみることが大事ですね。 |
|
|
| では、企業の採用担当者宛てに届いた、学生からの手紙の誤りをみていきましょう。 |
|
 |
| 「拝啓」は「敬具」と一対で用いる挨拶です。「草々」は「前略」の結語で、挨拶を省略した手紙という意味なのでここでは不適当です。 |
|
 |
| 時候の挨拶は、旧暦に基づいているため実際の季節とずれがあります。「盛夏」という言葉は7月の時候の挨拶で、8月に出されたこの手紙には使うことはできません。違和感があるとは思いますが、日本の伝統的形式ですので覚えてしまいましょう。 |
|
 |
| 「○○様にはますますご隆盛」とありますが、「ご隆盛」(栄え、繁盛している)は会社に対する挨拶の言葉で、個人宛ての場合は「ご健勝」「ご清祥」などを用います。 |
|
|
|
| そのほかの留意点としては、 |
|
| ● |
便せん、封筒は白か無地を使用し、文字は楷書で書く。 |
|
| ● |
省略文字は使わず、誤字、脱字に注意する。 |
|
| ● |
返信はがきや返信封筒に、すでに宛先が「○○行」と記入されている場合は、「行」を二重線で消し、その横に個人宛てなら「様」、会社、部署宛てなら「御中」と書き加える。 |
|
|
| また、企業という大量の郵便物を扱う場所に宛てたものであることを考えると、差出人の署名欄に住所、電話番号、メールアドレスを書き添えておくのもよいでしょう(封筒と手紙が離ればなれになっても大丈夫なように)。 |