恥をかかないための就活マナー
しまった!!シッケイくん
就活に関するマナーの不安はこれで解決!恥をかく前にキチンと学んでおこう
vol.01 マナーの心得
就職活動は、学生にとって「自分という商品を売り込む初めての営業活動」と言えます。物でも人間でも、相手にとって魅力的な商品だと納得してもらうためには、何か共通した秘訣がありそうですね。まずは社会人の営業の現場から、就職活動のヒントを見つけてみましょう。
こんなときアナタは?
大手建設会社の営業部員で、昨年度営業成績ナンバーワンに輝いたSさん。彼にはつねに心に刻んでいるという営業スキルがいくつかあります。そのうち、彼自身が最も重要だと考えているものは、何だと思いますか。次の4つのうちから1つ選んでください。
1 商品知識と情報収集力
2 顧客を納得させるプレゼンテーション能力
3 売り手である自分のイメージ、印象
4 最後まで頑張り通す努力と根性
解説
ここに挙げた4つは、いずれも営業するうえで大切なポイントですが、Sさんが最も重要だと考えているのは、3の「売り手である自分のイメージ、印象」だと言います。取引相手は、Sさんのマナー、印象から受ける人間としての魅力や信頼性を、会社や商品のイメージと重ね合わせて見るのです。まず「自分の人間性を買ってもらう」。それが結果として商品や会社の評価、営業成績につながることになるのですね。

自分のイメージ、それは、あなたのマナーから生まれるものなのです。

まだ社会人としての自覚に乏しく、周囲への配慮や常識が足りないのは仕方のない事と許されていた学生が、就職活動を始めた途端に世間の厳しい目に直面するのが、まずはこのマナーです。実社会では、マナーやルール違反には、みなさんの予想をはるかに超える厳しい目が向けられます。就職活動中には、些細なマナー違反で、それまで積み上げた評価が一瞬にして崩れてしまうことがあります。

さまざまな価値観を持つ人々がともに生きる現代社会では、生活や仕事をスムーズに運ぶ“潤滑油”が必要になります。それがマナーです。マナーの心得があって初めて学生から、社会人へと認められるのです。ビジネスの世界に入る前に、会社だけでなく、社会全体が厳しい目を持ってみなさんのマナーを見ていることを心得てください。

また、マナーには「TPO」があります。これを理解し、実践できてこそ、社会人のマナーと言えるでしょう。以下の3つを覚えておきましょう。
Time 時に応じた適切な挨拶や対応ができる
Place 場所や周囲の雰囲気にふさわしい態度や気配りが身に付いている
Occasion 臨機応変に、その場に適切な処置を取ることができる
まずは日ごろの自分の態度や行動を改めて見直し、マナーを意識して行動することから始めてみましょう。次回からは、敬語、挨拶といった個々のテーマに沿ってお話していきたいと思います。


恥をかかないための就活マナー
しまった!!シッケイくん
就活に関するマナーの不安はこれで解決!恥をかく前にキチンと学んでおこう
vol.02 敬語と言葉遣いの基本
面接の際に緊張して上がってしまうのは仕方のないことですが、敬語に慣れていないために、肝心の話がしどろもどろになって要領を得ない学生が多いのは残念なことです。まずは敬語・言葉遣いの基本を学びましょう。
こんなときアナタは?
これから就活のさまざまなシーンで出会うことになりそうなシチュエーションから、学生の言葉を集めてみました。どこかおかしな部分があると思いませんか? 以下の5つの中から敬語・言葉遣いに誤りのないものを1つ選んでください。
1
「はい。では○月○日の午後3時にお伺いさせていただきます」
2
「部長様が申されたように、採用人数は15名で決定なのでしょうか?」
3
「この会社のイベントでアルバイトをやっておりました。やりがいのあるお仕事だと感じました」
4
「海外事業部とおっしゃられましたが、おたくの海外支店は、現在何カ所ありますか?」
5
「資料を拝見して、特に商品開発に対する社員皆さまの情熱を感じました」
解説
皆さんは、この中にいくつの敬語の間違いやおかしな表現を見つけることができましたか。正しい言葉遣いができているのは5だけです。ではほかの選択肢の誤りを直してみましょう。
1
「はい。では○月○日の午後3時にお伺いいたします伺わせていただきます)」
2
部長おっしゃったように、採用人数は15名で決定なのでしょうか?」
3
御社のイベントでアルバイトをさせていただきました。やりがいのある仕事だと感じました」
4
「海外事業部とおっしゃいましたが、御社の海外支店は現在何カ所ございますか?」
ビジネスの場での言葉遣いのポイントは、敬語の使い方次第と言っても過言ではありません。信頼関係を作るうえで、敬語は欠かせない要素だからです。自然に使いこなすポイントは、正しい知識を身につけると同時に、実際にさまざまな場面で積極的に使い、慣れていくことです。なによりも相手を敬う気持ちを持って、自然に敬語が出てくることが大切ですね。

「やっぱり」「すごく」「かなり」「~っぽい感じ」などの、いわゆる“友だち言葉”は、時間が経ち、話に熱が入ってくると、本人も気付かずに発してしまう言葉です。言葉遣いにも人により癖がありますが、何度も出てくるとやはり耳障りになります。

敬語には次の3種類があります。
尊敬語 相手に敬意を表すために、相手の動作や状態、持ち物などを直接敬う言葉。
謙譲語 自分や、自分側の動作、持ち物などをへりくだって言う言葉(結果として相手を敬う形になる)。
丁寧語 相手に対して品の良いていねいな対応が必要な時に使う言葉。



恥をかかないための就活マナー
しまった!!シッケイくん
就活に関するマナーの不安はこれで解決!恥をかく前にキチンと学んでおこう
vol.03 敬語と言葉遣いの応用
「礼の言葉」である敬語ですが、丁寧にしようとするあまり、かえって間違った使い方をしてしまうという落とし穴があります。
こんなときアナタは?
企業が学生に求めているものの一つが「コミュニケーション能力」です。面接やそれ以外の場でも、正しい敬語と言葉遣いで、どんどんコミュニケーションを取ってみてください。そこで、さまざまなコミュニケーションの場で耳にしそうな学生の言葉を集めてみました。正しい言葉遣いができているのは、次のうちどれでしょう。
1
「社長の書かれた本を拝読いたしました」
2
「面談をお願いした山田様は、ご出張なさられたのですか」
3
「私の志望理由をご覧になられての感想をお聞かせください」
4
「人事の方が大学の説明会においでになられました」
解説
正しい言葉遣いがされているのは、1のみです。では、あとのものはどこがおかしいと思いますか? 2~4に見られる間違いは「二重敬語」といって、敬語をだぶらせて使う、誤った表現なのです。では、正しく直してみましょう。
2
「ご出張なさられた」
⇒「ご出張なさった」または「出張された
3
「ご覧になられて」 ⇒「ご覧になって
4
「おいでになられました」
⇒「おいでになりました」または「来られました
動作を表す言葉を敬語にするには、いくつかの方法がありますが、
(ア) 「れる」「られる」を付けて敬意を表す
(例:書かれる、読まれる、来られる)
(イ) 「お(ご)~になる」の形にする
(例:お書きになる、お読みになる、ご到着になる)
とするのが基本的な形です。この2つを一緒に使ってしまうと、過剰表現になり、聞き苦しくなりますので注意しましょう。

また、家族などの身内について話すときは、敬称は付けません。身内の動作・行為は謙譲語で表すということを覚えておきましょう。
×「お母さんが、そのように言っていました」
○「が、そのように申しておりました」
敬語とともに身につけていただきたいものに、「クッション言葉」があります。文字通りクッションのように、表現をやわらかくする働きを持った言葉のことです。難しい状況に立ち、特にこちらの意見を聞き入れてもらいたい時、言いにくいこと、相手の期待に反することを伝えなければならない時など、上手に使えるようになると社会生活での無用なトラブルを避けることもできます。たとえば…

「どういう理由かお聞かせください」と言う前に
申し訳ございませんが
おそれ入りますが
失礼ですが
誠に恐縮ですが
さしつかえなければ
ご迷惑でなければ
などを入れるだけで、相手は「言いにくいことだが大変丁寧に頼まれた」という印象を持ちます。

「辞退したい」「断りたい」「やめたい」なども
勝手を申しまして大変恐縮ですが
せっかくでございますが
などを入れることでこちらの誠意を示し、気持ちの良い人間関係を築くことができます。