Federal Reserve issues FOMC statement(9/17)
9月15日、16日(EST)に開催されたFOMC声明および金融政策実施に関する決定事項が公表されました。また併せて記者会見の内容もまとめます。
with Gemini、Grok およびGemini notebook
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2026年9月16日 FOMC決定事項の要点
- 政策金利(FF金利誘導目標): 賛成12・反対0の全会一致により、FF金利の誘導目標は1/4%引き上げられ**3.75%〜4.00%**に改定された。
- 経済状況の判断: 経済活動は堅調なペースで拡大しており、国内支出も堅調に推移している。生産性の伸びは力強く、設備投資は堅固(robust)である。雇用の増加は労働力人口の伸びと同水準を保っており、失業率はほぼ横ばいである。
- 不確実性とインフレ: 地政学的な動向などにより不確実性は高止まりしている。インフレ率は依然として高水準にあるが、今回の利上げは2%目標へのより迅速な回帰を支援する。
- 準備預金付利(IORB): 全会一致により、準備預金付利は**3.90%**へ引き上げられた。
- オペレーション関連金利:
- スタンディング・オーバーナイト・リポ金利は**4.0%**に設定された。
- スタンディング・オーバーナイト・逆リポ(RRP)金利は**3.75%**に設定された。
- 一次貸出金利(プライマリー・クレジット・レート)は1/4%引き上げられ**4.0%**となった。
- 資産保有および再投資方針: 米財務省証券の元本償還金はオークションでロールオーバーされ、政府機関債等の償還金は短期国債(Tビル)へ再投資される
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記者会見内容(日本時間 9/17,03:30)
議長声明部分
- 経済活動は堅調なペースで拡大している。地政学的な動きなどを背景に不確実性は依然として高いが、国内支出は底堅く、生産性の伸びは強く、設備投資も堅調だ。
- 雇用増は労働力の増加に見合っており、失業率はほとんど変わっていない。一方で、インフレは依然として高止まりしている。
- 今回の政策対応は、委員会の2%目標へのより迅速な回帰を後押しするものだ。委員会は物価安定を実現する。
- 現在のアメリカ経済は強化しつつあるように見える。新規雇用、民間部門の所得、企業の設備投資といった指標はいずれも最近数カ月で改善し、良い方向を示している。
- 特に企業向けの信用の流れは堅調だ。ジャクソンホールでのシンポジウムでも述べた通り、金融環境全般を「引き締め的」と表現するのは難しい。この見方は委員会で広く共有されており、今回は緩和の度合いを一段階引き下げた。
- 地政学的なショックや不確実性を踏まえても、米国経済の回復力は際立っている。この回復力とさらなる好転の可能性を踏まえ、FOMC内では楽観的な姿勢が広がっていた。
- 労働市場の強さは基本的な指標の一つだ。失業率は約4.1%と低水準を維持し、求人や週あたり労働時間は増加している。失業保険申請件数(4週移動平均)も完全雇用と整合的な水準にある。労働面の責務は良好な状態にある。
- 一方で、5年以上にわたりインフレは目標を上回って推移している。委員会の主眼は物価安定の側にある。インフレは高すぎ、かつ長すぎるというのが率直な事実だ。
- 今夏のインフレ指標を見ても、基調的な動きが意味のある改善を示したとは言えない。直近のCPI・PPIデータを踏まえると、8月の総PCE価格の前年比はおよそ3.6%だったとみられる。コアPCEは約3.2%、CPIは約2.4%で推移している。6カ月・12カ月ベースで3%を超える上昇を続ける品目が依然として多い。
- ジャクソンホールでも指摘した通り、商品価格全体も注視が必要で、この間、主要な投入価格の多くが上昇した。
- 6月の初回FOMC会合以降、委員会は物価安定と2%のPCEインフレ目標へのコミットメントを明確にしてきた。7月会合ではインフレが依然高すぎるとの認識で一致し、状況に応じて行動する用意があることを表明した。当時は大多数が、中間期の新たな情報を待つ方が賢明と判断した。
- ワイオミングでの会合では「決定」ではなく「規律」へのコミットメントを示した。行動の基準は「基調的なインフレが目標に向かって明確に、かつ十分な速度で動いていると自信を持てること」と定義した。
- 本日、FOMCはこの基準が満たされていないと判断した。全会一致の投票は、より迅速に物価安定を達成する決意を示している。
- 信用・金融環境が長期的に責務と整合的であること、一部部門の相対価格変化が広がらないこと、市場のインフレ補償が低位に保たれること、インフレ期待がしっかり定着していることを確保する方針だ。
経済見通しの要約(SEP)・・・下記参考図
- 中央値見通しでは、実質GDPは今年2.3%、来年2.4%の上昇。
- 総PCEインフレは今年3.7%、来年2.3%へ低下。
- 失業率は約4.1%でほぼ横ばい。
- 適切と判断されるフェデラルファンド金利は今年末・来年末とも4.1%。
- インフレリスクは上振れ方向、労働市場リスクは概ね均衡。
- 先進国の多くが物価圧力に直面しており、各国中央銀行はそれぞれの責務に沿った判断を下している。本日の決定も米国の責務に基づく最善の判断だ。
- FRBの役割は、現在進行中の経済の進展とそれに伴う機会の拡大を支えることにある。特に恵まれない層ほど、持続的な拡大、堅固な労働市場、安定した物価から恩恵を受ける。
- FRBは完全雇用と物価安定、そして世界の基準となる活気あるアメリカ経済の実現という、明確で重要な目的に揺るぎない。
【参考】
記者会見の質疑応答
**リチャード・エスコビド(CBS)**
-質問:0.25ポイントの利上げではエネルギー供給側の問題(ホルムズ海峡など)を解決できない。供給要因のインフレに直接対処できない中で、小幅な利上げはどう効果を発揮するのか。
- 回答:原油や食料品など個別の価格に影響を与えることはできない。しかし、相対価格の変化が広がり、二次・三次的な波及効果を生まないようにすることはできる。それがFRBの役割であり、実行する。
**コルビー・スミス(ニューヨーク・タイムズ)**
- 質問:利上げ開始後は通常連続的な利上げが続くが、今回の経済情勢評価で典型的なパターンが当てはまらない要素はあるか。また、インフレの主因が供給ショックである場合、金利引き上げは現時点でどのような効果を持つのか。
- 回答:フォワードガイダンスは行わない。本日の決定は冷静で真剣かつ責任ある判断で、就任後110〜120日かけて準備してきた。今後の決定を予断しない。ジャクソンホールで述べた「規律」にコミットし、「窓の外を見て観察できることを見る」姿勢で臨んだ。
**エドワード・ローレンス(フォックス・ビジネス)**
- 質問:市場は本日の利上げ確率を90%と織り込んでいた。FRBは市場をリードしたくないはずだが、今回は市場主導の利上げだったのか。国債利回りの上昇や債務の問題もどう考えるか。
- 回答:FRBは大きな権限を持ち、決定は我々が下す。金融市場との理解のバランスを取ることは重要だが、本日の決定は雇用の軌跡や経済の強さに対する我々の評価に基づくものだ。市場が結果を予断しようとする場合もあるが、観察はするものの、本日は我々の判断だ。
**エリザベス・シェルシー(ABCニュース)**
- 質問:本日の措置はアメリカの消費者に何をもたらすのか。利下げを繰り返し求めているトランプ大統領へのメッセージは何か。
- 回答:大統領との議論については何も述べない。最も恵まれない層が安定した物価から最も恩恵を受ける。本日の決定は議会から与えられた責務(物価安定)を果たす正しい判断だ。経済は強く、完全雇用にほぼ整合しているため、物価安定に注力できる。安定した物価を実現する。
**クリス(所属不明)**
- 質問:7月会合で据え置きとした判断から何が変わったのか。本日の小売売上高が需要の過熱と物価上昇の懸念を示唆していると見るか。
- 回答:単一のデータポイントに依存するタイプではない。7週間で変わった主な点は3つ。第一に経済が強化した(労働市場など広範なデータ)。第二にインフレの基調は依然として基準を満たしていないと判断し、その見方を変えていない。第三に地政学情勢が変化した。これらが全会一致の決定につながった。
**ジョーンズ(フィナンシャル・タイムズ)**
- 質問:本日「緩和の一段階を取り除いた」とのことだが、現在の金利水準を引き締め的と表現するか。委員会の見方も教えてほしい。
- 回答:金融環境を引き締め的と表現するのは難しいと以前から述べており、同僚も同様の認識だった。目標とより整合的な金融・信用環境にするため、緩和の度合いを一段引き下げた。今後継続的に評価する。
**スティーブ・リーマン(CNBC)**
- 質問:フェデラルファンド金利は中立金利に対してどこに位置するのか。短期中立金利と長期中立金利を区別して考えているか。
- 回答:考えていない。中立金利は学術的には興味深い(ヴィクセル的な実質均衡金利)が、政策議論の参考になる程度で、本日の決定に運用上の影響を与えるものではない。
**ビクトリア・アギード(ポリティコ)**
- 質問:データ依存を好まないと述べているが、市場は8月CPIに過度に注目していた。市場の姿勢は適切だったか。今後のコミュニケーションで学んだ点はあるか。
- 回答:ここ10年ほど市場や報道はデータポイントを息をのんで待つ習慣がついているが、自分はその見方ではない。トレンドが重要で、データポイントはノイズが多い。データ依存は危険な執着だ。市場はこのFRBの判断基準を徐々に理解していくだろう。
**ザック・カルシャック(ワシントン・エグザミナー)**
- 質問:大統領が「利下げしなければ貿易を制限する」と脅すような発言をしたが、FRBは全会一致で利上げした。独立性の試金石と見る投資家にどう答えるか。大統領と最後に話したのはいつか。
- 回答:大統領との議論については何も述べない。独立性とは「自分のレーンを守る」ことであり、双方向だ。貿易政策や財政政策はそれぞれの担当者に任せ、FRBは見たとおりに判断する。
**ブライアン・チャン(NBCニュース)**
- 質問:「最も恵まれない層」とは誰か。住宅ローンやガソリン、食料品、金利の上昇で苦しい人々にとって、利上げは何をもたらすのか。
- 回答:マクロでは集計値を見る。最も恵まれない層とは金融資産を持たない人々(国の半分弱程度)で、住宅や401kの資産がなく、給与で生活している人たちだ。完全雇用に近い状況であることを確認した上で、物価安定に注力する。安定した物価があれば、賃金が実質的な手取り増につながる。インフレは選択の問題であり、本日はその一歩を踏み出した。
**AFP(フランス)**
- 質問:他の中央銀行の動きを見ているか。ECBが今年2回利上げしたが連続ではない点についてどう思うか。
- 回答:他国の決定を予断しない。先進国の多くも物価圧力に直面しており、それぞれの責務に沿って判断している。FRBの政策は米国だけでなく世界に波及し、逆の波及もある。それ以上の意見は述べない。
**ニック・ティミラオス(ウォール・ストリート・ジャーナル)**
- 質問:昨年秋には「経済が強すぎて利下げを正当化できない」と判断するのが大きな誤りになると懸念していたが、本日は利上げした。自身の経済評価は何が変わったのか。
- 回答:当時の文脈は正確に覚えていないが、就任時から経済は強化していると見ており、ここ数週間でそのデータがより明確になった。基調的な成長は高まっている。問題は5年半以上続くインフレだ。本日の措置は物価安定目標へのより迅速な回帰を確保するためのものであり、物価安定は経済成長の基盤だ。
**ニール・アーウィン(アクシオス)**
- 質問:長期金利がここ数カ月、特にここ数週間で大きく上昇している。債券市場は成長見通しや中立金利について何を伝えているか。金融政策への含意は何か。
- 回答:市場が語るストーリーを観察・検証する。前回会合以降の利回り上昇の主な要因は3つ。第一に経済の強化、第二に資本支出の急増(ハイパースケーラーによる資金調達など)による資本の競合、第三に地政学リスク。これらが複合的に作用しており、排他的なリストではない。
**マイケル・マギー(ブルームバーグ)**
- 質問:ジャクソンホールでは「明確かつ十分な速度でインフレが低下している」ことを基準にしたが、測定可能な閾値はない。本日は「より迅速な2%回帰を後押しする」と述べつつ、SEP中央値では2%達成が2029年までずれ込んでいる。どう整合させるのか。
- 回答:SEPは自分の見通しではなく、同僚18人の見通しを忠実に伝えたものだ。フォワードガイダンスは行わない。6月は物価安定の実現を、7月は時間を買うことを、ジャクソンホールでは「決定」ではなく「規律」を約束した。本日の行動はその真剣さを示すものであり、より迅速な達成を目指す。今後の行動は予断しない。
**マット・イーグル(CNN)**
- 質問:AIの普及のプラス面を以前語っていたが、AIリーダーたちが「制御不能になり実害を及ぼす」と警告を強めている点をどう懸念しているか。実体経済への影響も想定される。
- 回答:AIについては長く考えてきた。独立性とは自分のレーンを守ることだ。AIが需要・供給両面に与える影響は重要で、年内に報告するタスクフォースを設置した。ただし、リスクと機会に関する政策判断は政府の他の部門が行うべきもので、FRBはそれらが自分たちの責務に与える影響に集中する。
**ジェニファー・シャンバーガー(ヤフー・ファイナンス)**
- 質問:インフレは主にエネルギー価格と関税による供給ショックで、金利では解決できず、期待がアンカーされていれば自然に収まるとの見方がある。利上げした今、潜在成長率を下回る成長や労働市場の弱体化を招いてまでインフレを下げなければならないのか。AIの強い牽引力がある中でどうなるか。
- 回答:失業率は完全雇用とほぼ整合的だ。労働市場に害を与える必要はない。物価安定と完全雇用は中期的に対立しない。持続可能で耐久性のある成長を確保するのが仕事だ。物価安定があれば成長はより長く強く続き、最も恵まれない層も恩恵を受けられる。
2026年7月29日発表の声明(前回分)と2026年9月16日発表の声明(今回分)の主な差異
金融政策(政策金利)
- FF金利の誘導目標: 7月会合では3.50%〜3.75%に維持されたが、9月会合では**0.25%(1/4%)引き上げられ、3.75%〜4.00%**に変更された。
- 投票の内訳: 7月会合は9対3の賛成多数(3名の委員が0.25%の利上げを求めて反対)であったのに対し、9月会合では12対0の全会一致で利上げが決定された。
- 不確実性の要因: 7月声明では不確実性の背景として**「中東での紛争」が明記されていたが、9月声明では「地政学的な動向」**という表現に変更された。
- 国内支出と設備投資: 9月声明では**「国内支出の堅調さ」に関する記述が新たに追加された。また、設備投資の表現が「強い(strong)」から「堅固(robust)」**へと変更された。
- インフレ要因と政策目的: 7月声明で言及されていた「エネルギー等の供給ショックによる価格上昇」に関する記述が9月声明では削除された。代わりに、今回の利上げが**「2%目標へのより迅速な回帰を支援する」**との文言が追加された。
- 準備預金付利(IORB率): 3.65%から**3.90%**へ引き上げられた。
- スタンディング・オーバーナイト・リポ金利: 3.75%から**4.00%**へ引き上げられた。
- スタンディング・オーバーナイト・逆リポ(RRP)金利: 3.50%から**3.75%**へ引き上げられた。
- 一次貸出金利(プライマリー・クレジット・レート): 3.75%から**4.00%**へ引き上げられた。
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※本日の参照サイト
1.
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/fomcprojtabl20260916.pdf


