WASDEレポート(USDE)概要
日本時間、8月13日に発表された米農務省(USDE)による穀物、大豆、大豆製品、綿などに関する米国・世界の需給などについて現状と予測を調査・報告したWASDE(The World Agricultural Supply and Demand Estimates)の主な内容の要約した。
with Gemini Notebook
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小麦
- 米国の生産量は、収穫面積と単収の減少により、前月予測から500万ブッシェル減の15億3,100万ブッシェルに下方修正された。
- 米国の期末在庫は7億1,700万ブッシェルへと減少し、これに伴い農家平均価格予測は1ブッシェルあたり6.20ドルに引き上げられた。
- 世界市場では、夏の高温によりEUや英国で減産となった一方、ロシアやウクライナは冬小麦の好天により生産予測が上方修正された。
- ロシアとウクライナの小麦輸出は、両国間の衝突激化に伴う黒海・アゾフ海での物流混乱を反映し、下方修正された。
粗粒穀物・トウモロコシ
- 米国のトウモロコシ生産量は、単収予測が180.7ブッシェル/エーカーに低下したものの、収穫面積の増加が補い、過去2番目の規模となる160億1,300万ブッシェルが見込まれる。
- 米国トウモロコシの期末在庫は、輸出拡大などを反映して16億5,300万ブッシェルに減少し、農家平均価格は4.50ドルに引き上げられた。
- 海外市場では、極端な高温と乾燥に見舞われたEUの主要生産地(フランス、ハンガリーなど)でトウモロコシが大幅な減産となった。
米
- 米国の米生産量は、作付・収穫面積の回復を背景に、1億5,840万cwtへと上方修正された。
- 米国の期末在庫は3,600万cwtに引き上げられたが、前年比では33%減の水準にとどまる。平均農家価格は14.90ドルで据え置かれた。
- 世界市場では、米国の上方修正を主因に総供給量と消費量がわずかに増加し、世界消費量は過去最高水準を維持している。
油脂種子・大豆
- 米国の大豆生産量は、作付・収穫面積の拡大(8,580万エーカー)を背景に、45億1,900万ブッシェルへと上方修正された。
- 米国大豆の国内搾油需要や大豆粕の輸出が堅調であり、期末在庫は3億2,000万ブッシェルに引き上げられた。シーズン平均価格は11.40ドルで据え置かれた。
- 世界市場では、ウクライナの大豆減産やEUのヒマワリ種子減産(高温乾燥による影響)があったものの、カナダのキャノーラ増産(2,250万トン)などがこれを補った。
砂糖
- 米国のてん菜糖(ビート糖)生産量は、実績値の反映等から479万1,000 STRVへと下方修正された。
- サトウキビ糖は、ルイジアナ州で生産量が増加した一方、フロリダ州(189万3,000 STRV)ではコナカイガラムシの虫害や過去の凍害により大幅な減産となった。
- 米国の在庫対消費比率は、期首在庫と輸入の増加により、14.84%へと上昇した。
畜産・家禽・乳製品
- 米国の2026年肉類総生産量は、赤身肉(牛肉・豚肉)の減産が家禽類(鶏肉・七面鳥)の増産を上回り、下方修正された。
- 牛肉分野では、メキシコからの生体牛輸入が2026年8月24日よりアリゾナ州ダグラス港に限定して再開される。
- 乳製品は、期末の「全乳価格(All milk price)」予測が、2026年・2027年ともに引き下げられた。
綿花
- 米国の綿花生産量は、作付面積の増加(1,047万エーカー)にもかかわらず単収が798ポンドへと大幅に低下したため、1,361万俵に下方修正された。
- 米国の期末在庫は400万俵へと減少し、これに伴い平均農家価格予測は75セント/ポンドへと上昇した。
- 世界市場では、ブラジルやトルコなどでの生産拡大の一方、中国やインドなどで消費が拡大し、世界の期末在庫は減少した。
7月予測と8月予測の主な違い
7月報告(WASDE-673)から8月報告(WASDE-674)における2026/27年度予測の主な変更点は以下の通り。
- 小麦(米国): 生産量が500万ブッシェル下方修正(15.36億→15.31億ブッシェル)され、期末在庫が500万ブッシェル減少、農家価格は0.20ドル引き上げられた。
- トウモロコシ(米国): 生産量は1,300万ブッシェル上方修正(160億→160.13億ブッシェル)されたが、期首在庫の減少と輸出の引き上げにより、期末在庫は1億3,700万ブッシェル減少し、平均価格は0.10ドル上昇した。
- 米(米国): 生産量が510万cwt上方修正(1.533億→1.584億cwt)され、国内消費の増加を伴いつつ、期末在庫も510万cwt引き上げられた。
- 大豆(米国): 作付・収穫面積の拡大により、生産量が4,400万ブッシェル上方修正(44.75億→45.19億ブッシェル)され、期末在庫は1,000万ブッシェル増加した。
- 砂糖(米国): フロリダ州のサトウキビ糖減産等があるものの、期首在庫と輸入の増加により在庫対消費比率が13.50%から14.84%に上昇した。
- 綿花(米国): 単収が74ポンド引き下げ(872→798ポンド)られたため、生産量は9万俵下方修正(1,370万→1,361万俵)され、期末在庫は10万俵減少、価格は2セント上昇した。
- 乳製品(米国): 2026年の全乳(All milk)平均価格予測が、7月の20.00ドル/cwtから8月には19.85ドル/cwtへさらに引き下げられた。
Infographic
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※本日の参照サイト
1.
https://www.usda.gov/oce/commodity/wasde/wasde0826.pdf
